週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

突如登場した最強GPU『GeForce GTX TITAN X』を先行体験:GDC 2015

2015年03月07日 13時30分更新

文● 広田稔 編集●アキラ

 日夜「少しでも3D Markのスコアを伸ばしたい……」と悩みを抱えるPCゲームファンに朗報! 米国サンフランシスコで現在開催中のゲーム開発者会議『GDC 2015』にて、NVIDIAの最上位のGPUである『GeForce GTX TITAN X』の存在が明らかになりました。

GeForce GTX TITAN X
↑Maxwellアーキテクチャを採用する『GeForce GTX TITAN X』。スペックとしては、80億のトランジスタ、12GBのVRAMという点だけが公表されてます。詳細は、3月17〜20日に開催するGPUに関するイベント『GPU TECHNOLOGY CONFERENCE 2015』にてお披露目される予定だ。
GeForce GTX TITAN X
↑現地時間の4日に開かれた、エピック・ゲームスのカンファレンスにて、NVIDIAの社長兼CEO、ジェン・スン・ファン氏がサプライズ登場。布に包まれた箱を取り出して机に置き……。
GeForce GTX TITAN X
↑取り出したのがGeForce GTX TITAN X!
GeForce GTX TITAN X
↑その場でサインをして、最初の1台をエピック・ゲームスの創業者兼CEOであるティム・スウィーニー氏にプレゼントしていました。
GeForce GTX TITAN X
GeForce GTX TITAN X
↑Unreal Engine 4の技術デモとして作られた凧と少年のトレーラーを披露。驚きなのは、事前に書き出したものではなく、リアルタイムでレンダリングしていたという点。途中の細かい木の葉や草木、最後の色とりどりのタコが舞うシーンなど、めちゃくちゃ計算に時間がかかりそうな光の処理も滞りなく表示できていたのがスゴいです。

 さらにこのTITAN Xを利用したVRコンテンツのデモが、GDCのエキスポ会場にあるエピック・ゲームスのブースにて出展されていました。ファンタジー映画『ホビット』に登場する“Smaug”(スマウグ)という竜が登場するムービーで、名前は“Thief in the Shadows”。映画『ホビット』のVFXを手がけたニュージーランドのウェタ・デジタルが協力して制作したものと、かなり気合が入ってます。

GeForce GTX TITAN X
↑これがスマウグ。
GeForce GTX TITAN X
↑デモでは、Oculus Riftの第2世代開発キット(DK2)ではなく、最新試作機である『Crescent Bay』を使っていたのも印象的でした。

 まずHMDをかぶると、体験者は細かいコインが敷き詰められた洞窟の中に立っています。あたりを見回すと宝箱があったり、ヘルメットが置かれていたり。ひとつひとつのコインの描写もクリアーで、手で触れないのが逆に変な感覚でした。

 そんな様子をしばらく眺めていると、突然コインが盛り上がってスマウグが登場。体験者の上を通って歩いたり、柱をなぎ倒したり、とさまざまなアクションを取ってくれます。こちらをにらみつけられたときには思わず体をのけぞらせてしまうほどリアルでした。

 Crescent Bayは、解像度が2560×1440ドットかつ90fpsで表示していると言われてます。既存のDK2は1920×1080ドット/75fpsなので、それより低い値ですが、それでもゲーミングノートでは顔を動かした際に表示がカクついてVR酔いを起こしてしまうなど、PCに高い性能が求められます。

 過去に取材したOculus VR社の展示では、VRの体験を劣化させないようにデモ用PCにGTX TITANシリーズを使っていましたが、これからはTITAN Xが導入されていくはず。既存の最強のGeForceである『TITAN Z』とどれくらい性能差があるのか、3月17日からのGTC 2015以降の動きに要注目ですぞ。

■関連サイト
NVIDIA

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります