ドコモからNTT東西の光回線とモバイル回線をセットで契約する新しい割引プラン『ドコモ光』が登場。いよいよドコモでも固定回線とモバイル回線の組み合わせでおトクな割り引きが受けられるようになる。
↑ドコモ光は、利用するISPと住居の形態によって料金が決定する。 |
とはいえ、auの“スマートバリュー”のように特定の固定回線を契約していると、モバイル回線で一定の割り引きが受けられるという形式ではなく、あくまで、光回線とモバイル回線がセットになった新しいプラン(ドコモ光パック)となっている。
↑モバイル回線の月ごとの容量と組み合わせた専用のプランが登場。 |
まずは、モデルケースごとにドコモ光とauスマートバリューのおトク度を調べてみた。
●ひとり暮らしで光回線とモバイル回線を契約する場合
独身でマンションにひとり暮らしをして光回線をマンションに引き、スマホは5GBのパケットプランを契約するケースでは下記のようになる。
■ドコモ
カケホーダイプラン 2916円
spモード 324円
光データMパック(5GB)※ 8856円(2年定期契約あり)
合計 1万2096円
※ 契約ISPがISP料金一体型の対象で、タイプA(マンション)の場合
■au
電話カケ放題プラン 2916円
データ定額5(5GB)※ 5400円
LTE NET 324円
auひかり マンション ネットサービス マンション ギガ 4374円(2年定期契約あり)
auスマートバリュー -1522円
合計 1万1492円
※ 3月31日まで月2GB増量中。
スマホの契約が5GBと同等のプランの場合、auのプランのほうが604円ほど安くなる。ただし、ドコモは“ずっとドコモ割”が利用可能。上記のケースでドコモの利用年数が15年以上のユーザーの場合、800円の割り引きが適用されるので、auとの料金差はほぼなくなる。
↑ずっとドコモ割が適用されるため、ドコモの長期利用ユーザーにピッタリ。 |
●3人家族で光回線とモバイル回線を契約する場合
3人家族で住居が戸建てのケース。今回想定した家族構成は以下の通り。
・父(代表回線) 同キャリアで12年間利用
・母 同キャリアで7年間利用
・子(18歳) 同キャリアで3年間利用
モバイル回線は家族合計で15GBとなるプランで計算してみた。なお、ドコモは自動でパケット残量がシェアされるが、auは家族間でデータを任意に0.5GBずつプレゼントしていくことになる。
■ドコモ
カケホーダイプラン 2916円×3=8748円
spモード 324円×3=972円
光シェアパック15(15GB、父が契約)※ 1万7172円(2年定期契約あり)
シェアオプション(母・子が契約) 540円×2=1080円
ずっとドコモ割 -864円
U25応援割 ー540円
合計 2万6568円
※ 契約ISPがISP料金一体型の対象で、タイプA(戸建て)の場合
■au
電話カケ放題プラン 2916円×3=8748円
データ定額5(5GB)※ 5400円×3=1万6200円
LTE NET 324円×3=972円
auひかり ホーム ネットサービス ギガ得プラン 5616円
auスマートバリュー -1522円×3=-4568円
合計 2万6968円
※ 3月31日まで月2GB増量中。
このケースでは、ドコモ光の“光シェアパック15”を契約したほうが、400円オトクになっている。これはやはりドコモの長期利用者向け割り引きが効いているのに加え、25歳以下の若者を対象とした“U25応援割”のおかげだ。これらが適用されない場合は、最初のマンションでのひとり暮らしの例のようにauの場合が安くなる。
↑発表会ではシェアプランでのオトクさを強くアピールしていた。 |
●現在、光フレッツ(ソネット)+ドコモ契約の筆者がドコモ光セットにすると?
現在NTTのフレッツ光を契約していてドコモ回線を利用している場合、フレッツ光の解約金不要で、そのままドコモ光へと移行できるサービスが受けられる。事務手数料(3240円)や工事費がかかるケースもあるが、現在利用しているISPのまま、ドコモ光へと乗り換え可能。
たとえば、筆者の場合、フレッツ光回線でプロバイダーはソネットを契約している。これをドコモ光に乗り換えた場合は下記のようになる。
■フレッツ光(現在)
カケホーダイプラン 2916円
spモード 324円
データSパック(2GB) 3780円
フレッツ 光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプ 5400円(にねん割適用)
プロバイダー(So-net) 2160円
合計 1万4580円
↓
■ドコモ光(未来)
カケホーダイプラン 2916円
spモード 324円
光データSパック(2GB)※ 9072円
合計 1万2312円
※ ソネットはISP料金一体型の対象で、戸建て住まいの筆者の場合“タイプB(戸建て)”が適用される。
別々に支払っていた光回線とプロバイダーの利用料をドコモ光のプロバイダー料金込みのタイプBにまとめ、さらにドコモ光パックの割り引きと会わせて2268円ものコストダウンが見込める。
さらに、5GBまで使える光データMパックにした場合、
■ドコモ光(未来)
カケホーダイプラン 2916円
spモード 324円
光データMパック(5GB)※ 1万152円
合計 1万3392円
※ ソネットはISP料金一体型の対象で、戸建て住まいの筆者の場合“タイプB(戸建て)”が適用される。
となり、割引金額は光データSパックよりも多くなるので5GBへ容量を増やしても、現在の契約よりも安くなる。
↑現在対応予定のプロバイダー一覧。これ以外のプロバイダーでも単独タイプで、別途プロバイダーと契約すれば利用できる。 |
このように、ドコモ光を導入してオトクになるケースは
1 長期利用者で、ずっとドコモ割を利用できる場合
2 家族複数人でより多いシェアパックを契約する場合
3 現在、ドコモとフレッツ光を契約している場合
の3点となる。
ドコモ光の申し込みは2月16日からで、サービスのスタートは3月1日とまだまだ時間的な余裕があるので、上記のポイントに当てはまりそうなユーザーはいちど自分の料金をシミュレートしてチェックしてみよう。
●関連サイト
ドコモ光 かんたんシミュレーション
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