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ヤフーが200億円規模のファンドを設立 3ケタ数のベンチャー企業へ投資をはかる

2015年01月27日 15時45分更新

 ヤフーは、子会社のベンチャーキャピタルの“YJキャピタル”で、200億円規模の“YJ2号投資事業組合(YJ2号)”を設立、合わせて組織強化を行なうと2015年1月27日に発表した。YJ2号については、2014年11月27日に実施を発表していた。

YJキャピタル

 投資はIT企業を中心に、会社設立直後のシードから事業として成り立っているレイターまでさまざまな成長ステージを対象とする。事業も設立当初からの方針は変わらず、インターネットに少しでも関わっていて、必ずしもヤフーの事業とのシナジーは求めていない。ただ注力する分野はスマートフォン、タブレットをはじめとするスマートデバイスに関連する事業、2015年業界全体で盛り上がりを見せるIoT、広告配信のアドテクなど新しいテクノロジーとしている。第1号ファンドでは全19社のうち、3社がIPOまで到達。今回は200億円規模のファンドとなるため、将来的には3ケタ数の起業への投資を想定している。

 国内に注力するファンドだが、海外への投資も行なう。すでにインドネシアで展開する会員制のフラッシュマーケティングサイト“VIP PLAZA”を運営するVIP PLAZA INTERNATIONALに出資が決定している。VIP PLAZAは毎月100%以上の成長を続けているファッションサイトであり、2014年8月に行なわれた“RISING EXPO 2014”でも並み居るベンチャー企業をおさえて海外からの参加ながら3位に輝いている。今回の出資を機に、東南アジア各国への進出を加速させていくとコメント。

RISING EXPO 2014

 組織も平山竜氏が新たに代表取締役に就任。過去に起業経験のあるヤフー執行役員の村上臣氏、田中祐介氏、宮澤弦氏らをパートナーに強力な布陣を迎えた。ちなみにサイト上では平山氏をはじめ、パートナー陣がなぜか公家や武士の恰好で映っている。不思議なプロジェクト名をもつ週刊アスキーの“大江戸スタートアップ”にも通じるものがありそうだ。

YJキャピタル
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