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スマホを使いすぎると警告が出るアプリ 2015年は「退屈ブーム」が来るらしい

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スマホやりすぎを防ぐアプリ「モーメント」(Moment)

 昨年、GoogleやFacebookなどシリコンバレー企業を中心に「マインドフルネス」(Mindfulness)というブームがあった。ざっくり言うと瞑想や座禅、いわゆるスローライフを推奨するムーブメントで、米TIME誌も大きな特集を組んでいた

 背景にあるのは情報爆発。スマートフォンにはアプリからの通知が入りつづけ、仕事ではマルチタスクが要求される。米国では1日あたり平均150回ほどスマートフォンを見ている(うち67%は別に鳴ってもいないのに!)という調査結果もあるそうだ。

 1つの仕事に集中したり、自分のためだけに使える時間を取り戻したい。マインドフルネスは高速化するテックトレンドに対するカウンターカルチャーのようなものだった。そのために「瞑想アプリ」なんていう解決策さえ登場したほどだ)

2015年は「何もしない」をする

 昨年のマインドフルネスブームを受け、ニューヨークのラジオ局WNYCのラジオ番組「ニュー・テック・シティ」では、2015年に訪れるであろう新たなムーブメントを「退屈」(Boredoms)だと予測しているざっと言えば「何をしないをするブーム」だ。

 番組によれば、何も考えずにぼーーっとしている時間こそ創造の源泉なのだという。心理学者による研究結果もあったそうだ。質のいい「退屈」を求めることを、番組では「退屈と輝き」(Boredoms and Brilliant)プロジェクトと称している。

スマホを使いすぎない生活に

 番組でそんな退屈ムーブメントの牽引者になると予想しているのが、スマホアプリの「モーメント」(MOMENT)だ。スマホを使っている時間を測定して記録するアプリで、スマホを使いすぎたときは画面の上に警告が出る。あなたはお母さんか。

 「わざわざアプリを入れなくても使わなければいいんじゃ……」とも思うが、我が身を振り返ればスマホの充電が切れただけでそわそわと落ち着かなくなることはある。情報はすでに私にとってニコチンのようなものになっている。情報タバコだ。

 意味がなく一見退屈なこと──高層階のカフェできらきら光るビルの窓ガラスを眺めるとか、イヤホンでひたすら雷の音を聴いてみるとか──今年は何かをツイートする代わりに、そんな時間を増やしてもいいのかもしれない。

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