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元Google社員がつくったREMIX OS搭載の薄型タブレットは買いか?:CES2015

2015年01月11日 15時00分更新

 Jide TechnologyはRemix OSを搭載した薄型タブレット『Remix Ultra Tablet』をCES2015に出展しました。アスペクト比16:9の11.6インチタブレットとして利用できる他、付属のフルキーボード内蔵カバーを装着すればノートPCスタイルでも利用できます。ベースOSがAndroidのため、Androidアプリがそのまま利用できるのも魅力。製品は1月中旬に中国最大のECサイト“JD.com”で発売され、2月にはグローバル向けにKickstarterを使った販売キャンペーンが行なわれる予定とのこと。価格は450ドル。

『Remix Ultra Tablet』
↑11.6インチの『Remix Ultra Tablet』。

 Remix Ultra Tabletのディスプレー解像度はフルHD(1920×1080ドット)。ホーム画面を見るとAndorid OSのようにも見えますが、所々異なる部分も目立ちます。なお本体サイズは幅295×厚さ9.5×高さ195ミリ、重さ860グラム。タブレットとして無理なく使える大きさでしょう。

『Remix Ultra Tablet』
↑背面は金属製。

 バックパネルは金属製、落ち着いた赤い仕上げは高級感があります。なお赤以外にもシルバーなどのカラバリも用意される予定です。カメラは背面とフロント共に500万画素。

『Remix Ultra Tablet』
↑独特な台形断面は持ちやすい。

 側面から本体を見ると、断面は台形上となっておりディスプレーの表側から裏側にかけて傾斜があります。実際に手に持ってみると、この部分が指先にひっかかるので意外と持ちやすく本体をしっかりと保持できました。

『Remix Ultra Tablet』
↑充電端子は独自コネクター。

 充電はマイクロUSBではなく、独自のコネクタを利用します。これは8100mAhという大容量バッテリーを搭載しているため、充電時間を短くするために充電器を高性能なものにしたためでしょう。なお、コネクター部分はマグネット内蔵なのでワンタッチで着脱が可能です。

『Remix Ultra Tablet』
↑背面パネルはスタンドにもなる。

 バックパネルは真ん中あたりから開き、その状態で本体を立てることもできます。机の上に置いて動画を見るときなどはこのスタイルが使いやすそうです。

『Remix Ultra Tablet』
↑脱着式のキーボード内蔵カバーが付属。

 また、外付けキーボードにもなる、脱着式のカバーが付属します。本体との接続はBluetoothではなく6ピンの接点方式なので、装着すれば即キーボードが利用可能。クリック感のある押しやすいキーボードで、仕事での長文入力にも十分使えそうです。

『Remix Ultra Tablet』
↑ノートPCのようにも使える。

 キーボードは薄いものの、たわむことの無いしっかりした作り。机の上でキーボードを接続すればノートPCのようにも使えます。なおキーボードにはタッチパッドもあるのでマウス操作もできますが、BluetoothマウスやOTG経由で有線マウスを接続することも可能です。

『Remix Ultra Tablet』
↑独自ロゴのホームボタンも備える。

 タブレット本体の画面下中央には独特な記号の書かれたホームボタンを備えます。このロゴは同社の“JIDE”の文字を組み合わせたものであるとのこと。どことなく東洋の神秘性をも感じさせます。これは同社の創立者が中国人エンジニアだからでしょう。同社の創立者3名はいずれも元グーグルの社員。タブレットとしてもノート型端末としても利用できる、1台で済む製品を世界中に送り届けるため、独立して同社を立ち上げたそうです。

『Remix Ultra Tablet』
↑Remix OSのベースはAndroid 4.4.2。

 Windowsのツールバーのような、Remixタスクバーを画面下に備えるRemix OS。同OSはAndroid 4.4.2を独自に改変したもので、ノートPCのように利用できる使い勝手が加えられています。例えばマウスの右クリックでコンテキストメニューが表示されます。

『Remix Ultra Tablet』
↑マルチウィンドー&マルチタスクに対応。

 Remix OSは他にもマルチウィンドーに対応。対応アプリであれば全画面表示ではなく、スマホサイズの画面を複数表示できます。それぞれのウィンドー間でのコピペなどもオーケーで、マルチタスクでの利用も可能。複数の作業を同時に行うことができるため、タブレットとノートPCを2台持ち歩く必要もなくなります。

『Remix Ultra Tablet』
↑メモリー(RAM)も一発で解放可能。

 Remixタスクバーの右端を見ると、ここにもJIDEロゴのアイコンが見えます。これをタップすると現在のメモリ利用量が円グラフで表示されます。動作が思いと感じたら“Memory Cleanup”を押せば一発でメモリを解放。実用する際によく使われるであろう機能がこのように標準搭載されているわけです。

『Remix Ultra Tablet』
↑タブレットをより活用したい人に向いている。

 CPUはTegra4でクロック数は1.8GHz、メモリー2GBにストレージ64GBを搭載、マイクロSDカードで128GBまでの拡張も可能。もちろんWiFi(IEEE801.11 a/b/g/n)やGPSも内蔵しています。Remix Ultra Tabletはタブレットに外付けキーボードを付属させただけの製品ではなく、大画面を活用しやすいようにつくりこまれたOSを搭載した、いわば“スマート・タブレット”とも呼べそうな製品です。より高い生産性を目指す人や、キーボードを多用したい人にはオススメの製品となるでしょう。

●関連サイト
Jide Technology

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