ついに発売された、Android5.0(Lollipop)搭載の最新Android端末『Nexus6』。Google謹製の最新モデルだけに、なにかとiPhone6と比較されたり、されなかったりしますよね?
そこで今回は、Googleの仕様にちっちゃく書かれているだけにも関わらず、実は結構なアドバンテージとなる無線LANのパフォーマンスを比較してみたいと思います!
↑左がiPhone6、右がNexus6。 |
iPhone6(一般的なスマートフォン含む)のWiFiアンテナは、送受信を1本のアンテナで行なっているわけですが、Nexus6は送信2本、受信2本の2ストリーム(MIMO)です(※正確にいうと『GALAXY S5』から2本です)。さらにNexusは次世代高速WiFi規格となるIEEE 802.11acを搭載しており、1ストリームの最大通信速度(理論値)は433Mbps。それが、2ストリームになったのですから、理論的にはその倍の866Mbpsが最大通信速度になってもおかしくない! つまり、Nexus6はiPhone6よりWiFi速度が2倍になっている……はず!
というわけで、上下1Gbps対応のギガ光回線サービス環境で、アップルのWiFiルーター『AirMac Time Capsule』に接続し、実際に測定した結果がこちらです。
iPhone6で測定 |
Nexus6で測定 |
●iPhone6スピードテスト結果
1回目 下り207.71Mbps /上り241.37Mbps
2回目 下り223.06Mbps /上り234.32Mbps
3回目 下り245.68Mbps /上り240.23Mbps
4回目 下り206.50Mbps /上り234.16Mbps
5回目 下り222.64Mbps /上り239.50Mbps
●Nexus6スピードテスト結果
1回目 下り331.48Mbps /上り237.40Mbps
2回目 下り436.99Mbps /上り207.90Mbps
3回目 下り354.40Mbps /上り241.53Mbps
4回目 下り382.21Mbps /上り233.80Mbps
5回目 下り323.02Mbps /上り233.70Mbps
以上です。Nexsu6が圧倒的に速い数値を叩きだしました。比較的通信の少ない早朝6時ごろに測定したことも影響を与えているとは思います。
では、利用者が多く実効データ通信速度が低くなる時間帯で計測したら、どうなるか? 夜22時ごろに測定した結果はこちらです。
iPhone6で測定 |
Nexus6で測定 |
●iPhone6スピードテスト結果
1回目 下り224.27Mbps /上り236.58Mbps
2回目 下り249.48Mbps /上り234.70Mbps
3回目 下り178.35Mbps /上り236.10Mbps
4回目 下り235.49Mbps /上り237.84Mbps
5回目 下り219.52Mbps /上り238.02Mbps
●Nexus6スピードテスト結果
1回目 下り249.19Mbps /上り224.72Mbps
2回目 下り224.79Mbps /上り245.98Mbps
3回目 下り361.86Mbps /上り239.34Mbps
4回目 下り268.97Mbps /上り250.85Mbps
5回目 下り352.11Mbps /上り226.37Mbps
あまり期待したほど差が広がりませんでしたが、それでも下りはNexus6のほうが高速ですね。
ちなみに! どういうわけか5GHz(IEEE 802.11ac)のSSIDを見つけられないという現象があり、不思議に思って調べてみたら、Nexus6のWiFi通信設定にバグあった模様(5GHzのSSIDがW52(IEEE 802.11a/n/ac):36/40/44/48chしか見えないというもの)。15日にアップデート提供されるため、その際、ルーターを変更して測定し、あまりに数値が変わるようでしたら、こちらで再度お伝えしたいと思います。
■関連サイト
Nexus 6
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