【2014年12月1日14時15分追記】 H-IIAロケット26号機の打上げは、強風のため、12月3日(水)13時22分04秒に再設定された。打ち上げライブ中継は3日(水)12時25分からインターネット配信される。
JAXA 宇宙航空研究開発機構は、11月30日(日)に種子島宇宙センターから打ち上げる予定だったH-IIAロケット26号機について、12月1日以降に延期すると発表した。H-IIAロケット26号機は、小惑星探査機『はやぶさ2』を搭載したロケット。
JAXAおよび三菱重工によれば、ロケットおよび探査機全ての準備が11月25日までに整っている状態で、はやぶさ2とロケット機体の結合作業においても、11月22日に完了しているとのこと。
↑JAXA 相模原キャンパス撮影した『はやぶさ2』の機体。現在は太陽電池パドルなどを収納した状態でロケット先端のフェアリング内に収納されている。 |
延期の理由は種子島宇宙センター付近の天候で、打ち上げ予定日となる30日に、上空に氷結層(氷の粒を含む層)をもった厚さ1.8kmの雲が発生すると予想されたため。ロケットが一定以上の氷結層を通過すると雷が発生し、電子機器などに影響を及ぼす可能性があることから、打ち上げ延期を決断した。
©JAXA |
新たな打ち上げ日は12月1日以降を予定しているものの、天候不順が続きそうで、具体的な日程の発表には至らなかった。ただし、打ち上げ可能な日数は1週間ほどあり、天候の回復を待って決定する予定となる。時刻は、1日順延ごとに1~2分ほど早まって行くとのこと。
打ち上げ前記者会見に臨んだ JAXA はやぶさ2 プロジェクトマネージャの國中均教授は「『はやぶさ2』のこれからの6年にわたるミッションにとって、1日2日の打ち上げ遅れはミッションの変更につながるものではない。引き続き、緊張感を持って打ち上げ準備にあたる」とコメントした。
各地で予定されていたライブ中継およびパブリックビューイングも、中止または延期となる。各会場の対応については、公式サイト『ファン! ファン! JAXA!』で更新される。
↑こちらは陸域観測技術衛星2号『だいち2号』(ALOS-2)を搭載したH-IIAロケット24号機の機体移動時のようす。 |
©JAXA |
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