すでに記事を公開したNexus9のファースト・インプレッション記事ですが、台湾で開催されたGoogleのアジアのプレス向けイベント“The Mobile First World”ではNexus6も展示されていました。こちらも9同様に写真で紹介します。
Nexus6の概要をおさらいすると、ディスプレーは5.96インチQHD(1440×2560ドット)解像度の有機ELを搭載。表面はひっかき傷にさらに強くなったゴリラガラス3。CPUは2.7GHzクアッドコアの『Snapdragon805』で、そのほか11ac MIMO対応やBluetooth4.1、NFC、Qi充電をサポートしています。
↑カラバリはダークブルー(左)とホワイト(右)。写真ではダークブルーが黒っぽく見えますが、実際には濃い紺色です。 |
↑背面はなだらかなカーブを描いており、モトローラの“M”の部分は少しくぼんでいます。 |
↑マルチタスクボタンを押すと各アプリがカード状になって表示。Android5.0(Lollipop)向けに実装しているアプリはレターボックスで言う“インデックス”の部分にアイコンとアプリ名、アクセントカラーが表示されるため見分けるのがカンタン。 |
↑Lollipopでは、Androidの全体的な省電力への取り組み“Project Volta”の成果が取り込まれており、いわゆる省電力モード“Battery saver”を搭載。電源管理のオプションから設定でき、オンにすると通知領域とボタン領域部がピンク色になります。 |
↑以前から搭載していたなぞるだけで入力できる“スワイプ入力”対応英字キーボードを搭載。キーボードの色は白を基調としたものになっています。 |
Nexus6の目玉機能と言えば、光学式手ブレ補正対応の1300万画素メインカメラ。F値は2.0と非常に明るく、さらにカメラの周囲はリング型のデュアルLEDライトを搭載、暗い場面でもしっかり撮影できるようです。なお、動画機能は新たに4K(30fps)解像度の撮影に対応。
↑カメラアプリはGoogle Playで公開中の『Googleカメラ』を標準搭載。HDR撮影やパノラマ撮影も自由自在。 |
↑全天周写真“Photo Sphere”のデモ。画面が大きくなったことで画面上での視認性がアップ。撮った写真はGoogleマップなどに投稿できる。 |
Nexus6は、大型化の進む最近のスマホ市場に沿った高性能端末に仕上がっており、Googleがスマホを“電話やメールを使うだけのもの”だけでなく、カメラや各種センサーを用いた、より総括的なデバイスだと、またしていきたいと考えているのがわかります。そういう意味では“リファレンス機としてのNexus”らしい端末です。
日本での発売時期や販売価格は現状未定。Nexus5のときと同様、Google Playでの直販のほかにワイモバイルでの取り扱いが決まっています。
●番外編“Android One”
Nexus9や6のほかにも、インドなどの新興国で展開中の“Android One”採用スマホも展示されていました。約1万円程度で、Googleから直接提供されるAndroid5.0へのアプデも予定されています。
↑今回触ってみたのはSpiceの『Dream UNO Mi-498』。 |
↑背面にはSpiceのメーカーロゴとAndroid Oneの文字が印字されています。 |
↑展示端末はまだAndroid4.4.4(KitKat)でした。 |
高性能なNexus6を触ったあとだと性能・体感動作的にはどうしても見劣りしてしまいますが、全体的な挙動はキビキビとしています。
新興国向けということで現状日本での展開予定はないようですが、SIMフリー業界が今より激化し、より安価な端末が求められたときや法人などで一斉に端末をスマホ化したいときなど、Android Oneの仕組みが何らかの形で生かされることがあるかもしれませんね。
●関連サイト
Nexus6 製品ページ
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