モバイルデバイスは、“軽さは正義”と断言できるだろう。
iPad Air2を使っていて、そう感じた。前モデルとなるiPad Airと比較すると、薄さで1.4ミリ、重さで32グラムも軽くなり、携帯性が大幅に向上した。
実際に持ってみると「薄い!軽い!」と実感できる。ただし、専用ケースに入れてしまうと、その薄さ、軽さの魅力が半減してしまうので注意が必要だ。
↑下から第4世代iPad、iPad Airでいちばん上がiPad Air2。 |
また、ようやく対応してくれて、便利だと感じたのが“Touch ID”だ。iPhone5sからは当たり前のように使っているが、前モデルのiPad Airでは対応してくれず、やきもきした1年を送っていた。
↑Touch IDの指紋登録画面。iPadだけあって、インターフェースもiPhoneに比べて大きい。 |
しかし、iPad Air2でようやく対応してくれたことで、仮に人前で使う際にも、パスコードを入力する必要がなく、安心して使えるのがうれしい。
iPhone5sからtouch IDを使うようになって、人前でパスコードを入力することが、まるで人前でパンツを脱ぐのに近い感覚で、恥ずかしい行為になってしまった。
人前では秘部はさらさないほうが身のためだ。iPad Air2ではtouch IDを積極的に活用していきたい。
↑iPad Air2の外箱。薄さを強調するかのように側面だけを見せたデザインだ。 |
iPad Air2を1週間ほど試用しているが、薄さと軽さで満足度はかなり高い。完成度の高い前モデルのiPad Airですら、厚く重たく感じてしまった。人間というのは本当に欲深いものだ。
当然のことながら、iPad Air2の128GB、ゴールドをApple Storeで発注済みだ。何と言っても、SIMフリーのiPad Air2が手軽に買えるというのがいい。去年のiPad Air発売時はSIMフリー版はなかったし、ようやく買えるようになったのは、NTTドコモがiPad Airを取り扱い始めたあとの7月からだった。
それが、発売時からSIMフリー版が買えるとは、日本も恵まれた環境になったものだ。特に、今年はMVNO市場が盛り上がりを見せ、大容量のプランから、速度は遅いが容量制限のないものなど、さまざまなプランを選ぶことができる。2年縛りではなく、1年ごとに買い換えるのが前提ならば、間違いなくSIMフリー版が買いと言えるだろう。
KDDIから登場した1GBで1500円のデータ通信プリペイドプランも、SIMフリー版向けに販売してくれるようだ。MVNOに比べると割高だが、12月からスマホとデータシェア可能となる。auユーザーであれば、容量をスマホとタブレットで分け合えるので、無駄なく使えるメリットはあるのではないだろうか。
また、iPad Air 2以上に注目を浴びている『Apple SIM』も期待が持てる。アメリカであれば、AT&T、スプリント、T-Mobile USの3キャリアから自分の必要とする料金プランを契約できるというものだ。
「アメリカ在住者だけメリットがあるのか?」と思いきや、現地のアップルストアでApple SIMカードの販売も予定されているらしい。つまり、旅行でアメリカやイギリスに訪れる際にはアップルストアでSIMカードを購入し、現地の料金プランで利用できるようになるようだ。
iPad単体で利用しても便利だし、WiFiルーター代わりにしても重宝しそうだ。
Apple SIMの仕組みはぜひとも日本でも導入してもらい、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクを自由に渡り合えるようになってもらいたいものだ。
iPad Air2は、KDDIとソフトバンクではTD-LTE(WiMAX2/AXGP)にも対応している、SIMフリー版なら日本国内だけでなく世界で使える。モバイル好きのユーザーからすると、かなり興味深いタブレットに仕上がっていると言えそうだ。
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