日立製作所は京都大学大学院(工学研究科 三浦清貴研究室)と共同で、石英ガラス内部にブルーレイディスク並みの記録密度となる100層のデジタルデータの記録、再生に成功。石英ガラスの奥深くに記録されたデータを再生する際に生じる、他層のデータ映り込みに起因するノイズの低減技術を適用することで、100層という多層でのデータ記録、再生を検証した。
石英ガラスは耐熱性、耐水性に優れ、1000度で2時間加熱しても保存データの劣化がないことを同社が実証しており、これは石英ガラスを用いたアーカイブが3億年を越えるデータ保存に耐えるということになる。
石英ガラス記録技術が3億年のデータ保存寿命を有することを活かし、画像を描画した石英ガラスの宇宙機への搭載が決定。九州工業大学と鹿児島大学が共同開発した、はやぶさ2相乗り小型副ペイロード(相乗り)『しんえん2』に、3億年後へのメッセージを込めた画像、文字列を描画した石英ガラスが搭載される。
↑『しんえん2』の外観イメージ。直径約500ミリの準球形状で、周囲は太陽電池で覆われている。実験機は、構造部、熱制御部、衛星制御部、通信部、電源部のバス系およびミッション部から構成される。 |
「宇宙ヤバい」系のコピペは未だに見かけますが、そのヤバい宇宙に3億年という激ヤバな寿命のデータが打ち上げられるなんて、胸が熱くなりますね!
■関連サイト
・日立製作所(プレスリリース)
・しんえん2(九州工業大学・大学院工学府 先端機能システム工学研究系 奥山圭一研究室)
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