最近のスマートフォンは金属やガラス素材を多用することで見た目をより高級にした製品が増えています。その究極ともいえる、金属素材をふんだんに使いしかも美しい加工で仕上げたスマートフォンが発売になります。どんな製品なんでしょう?
↑スマホとは思えぬゴージャスなKing Slide。 |
その高級スマートフォンは台湾のKing Slideが開発。同社は金属加工メーカーらしいのですが、そんな企業がただスマートフォンを作っても勝ち目はありません。同社は自社の金属加工のノウハウをフルに投入したハイソでゴージャスなスマートフォンを出してきたのです。
↑ブースもなんだか宝石屋のような造り。 |
King Slideのスマートフォンを発見したのは、2014年9月にラスベガスで開催されたCTIA Wireless 2014の会場。実は昨年5月開催の同2013にもKing Slideは出展していたのですが、その時は動作しないモックアップのみの展示でした。その時の様子はこちら。
↑いよいよKing Slideスマホ実機とご対面。 |
ブースに立ち寄ったところ、海外からのバイヤーが結構集まっており商談も進んでいるもよう。今年はAndroidが動く製品化直前の製品が出来上がっており、間もなく発売できるとのこと。さっそく1台見本を出してもらったところ、スタッフの人はおもむろに白い手袋をはめて実機を取り出します。うーむ、美しいぞこの仕上がり。
↑さすがはプロ、美しい表面仕上げ。 |
こちらはゴールド。ツヤを抑えているためか落ち着いた色合いが高級感を増しています。この仕上がりに興奮して素材を聞かなかったのですが、触ってみるとひんやりとした金属の質感が心地よく、他社のスマートフォンとは明らかに違う印象を受けます。この仕上げはやはり金属加工メーカーだからなせる業でしょうか。
↑ハイブリッド仕上げのバリエーションも。 |
そしてこちらは金属と異種素材のハイブリッド仕上げ。ガラスじゃなく陶器なのかな。背面のカメラ下部の“V”の字のカットがカッコイイ!
↑現在最後の仕上げ中、製品に期待して! |
側面を見るとまだわずかな隙間があるようですが、現在は最終仕上げに向けて金型を調整中のよう。もちろん製品化されるときはぴたりとはまる、美しいボディーになるとのこと。
↑製品はAndroid4.4で登場予定。 |
ここまで裏面写真しかありませんが、なかなかの質感に興奮して正面写真を撮影するのを忘れていました(笑)。Androidのバージョンは4.2ですが、製品版は4.4になるとのこと。ロケールに日本語がなかったの「ぜひ!」とお願いしておきました。スペックはほとんど聞かなかったのですが、モデル名にギガバイトの『GSmart Simba SX1』が見えるのでハードは類似?5インチHDディスプレイにSnapdragon400、1300万画素カメラとなるのでしょう。
↑ファブレットも考えているとのこと。 |
開発が順調に終われば年内には製品が出てきそうですが、今回はさらにサイズの大きい製品もあるとのこと。こちらは動作しないモックでしたが、5.5インチクラスの製品になるのでしょうか。こちらの製品も気になります。
↑高級スマホがあってもいいじゃないの。 |
ラグジュアリーでプレミアムなスマートフォンとしては旧ノキアの『Vertu』がありますがさすがにあれは高すぎます。このKing Slideの製品はおそらく10万円台あたりになるのでしょうが、質感できちんと勝負できる高級な製品。洋服や文房具に高級品があるように、スマートフォンにも高級品があってもいいんですよね。近いうちに同社を訪問して開発の経緯などを聞こうと思っています。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局
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