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Core M搭載2-in-1PC レノボ『ThinkPad Helix』をじっくり触りました:IFA2014

2014年09月05日 13時30分更新

 レノボは、IFA 2014開催前日となる9月4日(ドイツ時間)にIFA会場のレノボブースで記者発表会を開催し、PCやスマホの新製品を発表した。

 こちらの記事(関連ページ)にあるように、IFAに合わせてPCの新製品が多数発表されているが、記者発表会ではこのうち『ThinkPad Helix』と『Lenovo HORIZON 2s』のみ説明が行なわれ、展示もそれらのみとなっていた。ここでは、ThinkPad Helixをじっくり触れたので、詳しく紹介していこう。

ThinkPad Helix

 新ThinkPad Helixの最大の特徴となるのは、インテルの未発表CPU『Core Mプロセッサ』を採用している点。消費電力が低く、発熱も少ないため、従来モデルでキーボードドック側に用意されていた空冷ファンが省かれ、完全なファンレス仕様となった。

ThinkPad Helix
↑バッテリー内蔵の『Ultrabook Proキーボードドック』。バッテリーを内蔵するためか、重量は約905グラムと単体で持ってもかなり重く感じた。
ThinkPad Helix
↑キーボードドック背面を見ると、従来モデルで用意されていた空冷ファンが省かれていることがわかる。また、ミニDisplayPort出力とUSB 3.0ポートを備える。
ThinkPad Helix
↑キーボードドック左側面には、ペンを固定する仕組みを用意。
ThinkPad Helix
↑キーボードドック右側面。コネクタなどは用意されない。
ThinkPad Helix
↑ThinkPadシリーズらしい配列で、ストロークやクリック感も優れ、非常に扱いやすく感じる。トラックポイントを備える点も◎。
ThinkPad Helix
↑Ultrabook Proキーボードドックにタブレットを前後逆向きに取り付けると、スタンドモードとなる。
ThinkPad Helix
↑こちらはYogaシリーズでおなじみのテントモード。

 また、キーボードドックとしては、『Ultrabookキーボードドック』も用意される。こちらはThinkPad 10のキーボードドックのように、キーボード奥の溝にHelix本体を立てかけて使うもの。

 本体の角度調節は行なえず、バッテリーも内蔵しないかわりに、Ultrabook Proキーボードドックよりもかなり軽く、重量は555グラム。本体と合わせても1.35キロとなり、この組み合わせであれば従来よりも軽く持ち運べる。なお、タブレット本体の重量は795グラムと、従来よりも40グラム軽くなっている。

ThinkPad Helix
↑Ultrabookキーボードドックは、後方の溝にタブレット本体を立てかけて利用する。バッテリーは内蔵しない。
ThinkPad Helix
↑Helixのタブレット部単体。重量は795グラムと特別軽いわけではないが、従来よりも40グラム軽くなっている。

 Helixは、ThinkPad 10などでも利用できるドッキングステーションに対応。ドッキングステーションにタブレット本体を取り付け、ディスプレーやキーボードなどを接続すれば、デスクトップモードで利用可能となる。クラムシェル、タブレット、スタンド、テントと合わせて5種類の形状に変形できる。

ThinkPad Helix
↑ThinkPad 10などでも使える汎用のドッキングステーションにも対応。
ThinkPad Helix
↑ドッキングステーションに取り付け、ディスプレーやキーボードを用意すれば、デスクトップモードとして利用可能。

 タブレット単体で持ち運び用として、ThinkPad Tablet 8などでも用意されている『クイックショットカバー』もオプションとしてラインナップ。もちろん、角を折ると自動でカメラアプリが起動するギミックにも対応している。

ThinkPad Helix
↑タブレット単体の専用カバー『クイックショットカバー』をオプションとして用意。
ThinkPad Helix
↑クイックショットカバーは背面側で折り曲げてスタンドとしても利用できる。
ThinkPad Helix
↑角を折るとカメラが現れ、カメラアプリが自動起動するギミックも搭載。

 タブレット本体のサイズは、301.1(W)×192.5(H)×9.6(D)ミリと、1センチを切る薄さを実現。これはやはり、省電力のCore Mを採用することにより実現できた部分だ。

 また、ThinkPadシリーズということで、ビジネス用途をメインターゲットとしており、指紋認証やスマートカードなどへもオプションで対応可能となっている。加えて、3G/LTE対応のワイヤレスWANも搭載可能で、仕様面はかなり充実している。

ThinkPad Helix
↑下部側面。高さは9.6ミリと1センチを切る薄さを実現。キーボードドックやドッキングステーションとの接続コネクターが見える。
ThinkPad Helix
↑左側面。角形の電源コネクターがある。
ThinkPad Helix
↑上部側面。電源ボタンと画面回転オン/オフボタンがある。
ThinkPad Helix
↑右側面には、マイクロHDMI出力と、カバー内に標準サイズのUSB 3.0ポート、マイクロSDカードスロット、マイクロSIMスロット、ヘッドホン出力などがある。
ThinkPad Helix
↑オプションとして背面に指紋認証センサーを搭載可能。また、スマートカード対応オプションも用意される。
ThinkPad Helix
↑裏面カメラは500万画素。200万画素のインカメラも備える。
ThinkPad Helix
↑オプションのデジタイザーペン。仕様はThinkPad 10のものと同じ。

 発売時期は2014年10月を予定し、価格はUltrabookキーボードドック付属で999ドル(約10万5200円)からとなる。日本での発売時期や価格は未定だが、早い時期での販売を期待したい。

●関連サイト
レノボ

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