ドイツ・ベルリンにて現地時間9月5日から開催するIFA2014に先立ち、9月3日にASUSは新製品発表会を行なった。
今回登場したのは、WindowsノートPCが2機種、Androidタブレットが2機種。そして同社初となるスマートウォッチ『ZenWatch』が発表された。
ZenWatch
ZenWatchはOSにAndroid Wearを採用したスマートウォッチ。ディスプレーは有機ELで、サイズは1.63インチ(320×320ドット)。発色が良く見やすい印象だ。
さらにフレーム部分はステンレス素材を採用。ディスプレー部分だけでなく本体全体にセンサーが埋め込まれており、フレーム部分をタップして操作したり、装着しているだけで心拍数の計測も行なえる。
↑1.63インチの有機ELディスプレーにステンレスフレームの『ZenWatch』。 |
↑本体の厚さは7.9ミリ。ディスプレー部分は湾曲したデザイン。 |
腕に装着した印象は、これまでの他社製のスマートウォッチよりもかなり“時計”らしさを感じる。背面の湾曲や、レザーを用いたベルトなどで腕になじむようにフィットする。
↑実際に腕に装着するとこのように。 |
↑ベルトは本革で高級感がある。市販のベルトに交換もできる。 |
本体に埋め込まれたセンサーを利用したオリジナルの機能も搭載。例えば連携したスマホの着信通知を受けた際に、手のひらで覆うとマナーモードに切り替わるといった具合だ。ただし、会場内実機の各種機能についてはデモモードでしか使用できなかった。
↑心拍数などを元にリラックス度を計測する機能。 |
↑本体を2回タップすると、連携させたスマホのアラームが鳴りどこに置いたかすぐに把握できる。 |
↑本体背面には充電用の端子を装備しており、充電時には専用のカバーを装着して行なう。 |
↑充電用のカバーは本体背面を覆うタイプ。ただしこれは試作機のため、デザインが変わる可能性もあるとのこと。 |
発売時期は発表されなかったが、現地の説明員によると、日本は最初に発売されるグループに入っているとのこと。価格は199ユーロ(約2万7000円)。そのほかのスペックは下記のとおり。
●主なスペック
CPU APQ8026
OS Android Wear,Comppatible with Android4.3+
メモリー 512MB
ストレージ 4GB
ディスプレー 有機EL1.63インチ(320×320ドット)
バッテリー 369mAh
サイズ/重量 約39.8(W)×7.9(D)×50.6(H)mm/約75g
EeeBook X205
0円OSと言われるWindows 8.1 with Bingを採用したノートPC。販売価格は欧州では32GBモデルが199ユーロと日本円で3万円以下の低価格モデル。ディスプレーは11.6インチ(1366×768ドット)でそのほかのスペックもエントリー向けではあるが、デザインは高級感がありチープさを感じさせない。
これは、EeeBook開発時に、同社スマホのエントリーモデル『Zenfone』のデザインを参考にしているため。Zenfoneも低価格モデルではあるが、カラーやエッジなどのデザイン処理で評価が高く、その開発思想をPCへと持ち込んだ形だ。
↑タッチパッドは同サイズの他PCと比べて36%も大きく、細かな操作が可能。 |
↑厚さは17.5ミリ。11インチで1キロを切る重さで持ち運びに便利なサイズ。 |
↑EeeBookのシステムのプロパティー。 |
↑4色のカラーバリエーションのひとつとなるレッド。発色の良さはZenfoneを彷彿させる。 |
リリース時期や日本への登場は現地ではアナウンスされなかった。おおまかなスペックは下記のとおり。
●主なスペック
CPU Atom Z3735(1.33GHz)
ディスプレー 11.6インチ(1366×768ドット、135dpi)
メモリー 2GB
ストレージ 32GB/64GB eMMC
OS Windows8.1 with Bing
サイズ/重量 約286(W)×17.5(D)×193.3(H)mm/約980g
ZENBOOK UX305
同社ノートPCのフラッグシップとも言える『ZENBOOK』シリーズにも最新モデルが登場。CPUにはインテルの最新モデル『Core M』を搭載しているとの説明があった。さらにディスプレーは13.3インチで、解像度が3200×1800ドット(276dpi)と超高解像度な液晶を採用している。
↑ホワイトモデルはベゼル部分のカラーも白で統一。 |
↑ホワイトモデル以外のの天板は従来と同じく、円形の模様がうっすらと入っている。 |
↑厚さは12.3ミリ。パームレスト部分が細いくさび型のデザイン。 |
↑ZENBOOK UX305のシステムのプロパティー。GPUはIntel HD Graphics 5300で、展示機の型番ではCPUは5Y10とあった。未発表のCore Mの型番と思われる。 |
発売時期や価格は未定。さらに日本への投入も現地では確認できなかったが、これまでのモデルも日本に投入されているので、日本での展開にも期待が高まる。おおまかなスペックは下記のとおり。
●主なスペック
CPU Core M
ディスプレー 13.3インチ(3200×1800ドット、276dpi)
SSD 128GB/256GB
グラフィック Intel HD Graphics 5300
OS Windows8.1/8.1 Pro
サイズ/重量 約324(W)×12.3(D)×226(H)mm/約1.2kg
MeMO Pad7
日本ではauから8インチサイズの『MeMO Pad8』が発売されたばかりのMeMO Padシリーズに、ひとまわり小さい7インチのモデルが登場。従来のモデルとはデザインが変わっており、前面のディスプレーまわりや背面下部に段差があり、シャープな印象となっている。
CPUにはインテルのAtom Z3560(1.8GHz、クアッドコア)を搭載。WiFi版とLTE版が用意されている。
↑片手でもキッチリとホールドできるサイズ。 |
↑厚さは約8.3ミリで重さは約279グラム。手に持ってみると想像以上に軽く感じる。 |
↑背面はツヤのある素材を使用しているが、全面を覆っているのではなく一部が別素材となっており、高級オーディオのような質感がある。 |
↑日本で発売されたMeMO Pad8に採用された“読書モード”も備わっていた。 |
価格は199ユーと日本円で約2万7000円。発売時期や日本での投入は未定だが、現状のモデルでは技適マークは確認できなかった。おおまかなスペックは下記のとおり。
●主なスペック
CPU Atom Z3560(1.8GHz、クアッドコア)
ディスプレー 7インチ(1980×1200ドット、324dpi)
メモリー 2GB
ストレージ 16GB/32GB/64GB
グラフィック PowerVR Series 6 G6430
カメラ 500万画素(メイン)、200万画素(フロント)
OS Android4.4
サイズ/重量 約114.3(W)×8.3(D)×200(H)mm/約279g
ENTERTAINMENT PAD
ドイツ市場向けにカスタマイズされた8インチタブレット。ストリーミングサービスのアプリなどがあらかじめ組み込まれており、ホームボタンを押すと専用のメニューが呼び出せるようになっている。
↑ディスプレーサイズやCPUなどのスペックから、ベースモデルは『MeMO Pad8』と思われる。 |
↑ホームボタンの上に、エンターテイメントサービス用の専用ランチャーが表示される。 |
●主なスペック
CPU Atom Z3745(1.86GHz、クアッドコア)
ディスプレー 8インチ(1280×800ドット、189dpi)
メモリー 1GB
ストレージ 16GB
OS Android4.4
サイズ/重量 約124.9(W)×8.8(D)×211.7(H)mm/約330g
■関連サイト
ASUSニュースリリース(英文)
(2014年9月3日16時15分追記:記事初出時、EeeBookの厚さを約7.9ミリと記載していましたが、正しくは17.5ミリです。お詫びして訂正します。)
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