みなさん、こんばんは。MacPeople/週刊アスキーを絶賛兼務中の吉田でございます。さて、本日8月24日は13時から京セラドーム大阪(大阪ドーム)で、楽天×オリックス戦が開催されます。野球場といえばビール、ビールと言えば売り子さんですね。生ビールのタンクを背負って汗をかきながら球場内を動き回る女子を見ていると、おっさんのみんなたちはビールを買ってあげたくなっちゃいますね。
京セラドームでは、そういうおっさんの要望を満たすiBeaconアプリがリリースされました。近くで頑張ってビールを売っているあの子や、いま通路を上っていった好みのあの子もスマホからすぐに呼び出せますよ。
今期のオリックスのホームゲーム試合は残り少ないので実証実験というかたちとなり、バックグラウンド裏の席のみですが、来期から本格的にサービスを開始するそうです。なお、京セラドームでは、50〜150人程度の売り子さんがスタンドを巡回しているほか、アサヒスーパードライ、アサヒスーパードライプレミアム、キリン一番搾り、サントリープレミアムモルツの4銘柄が販売されています。
京セラドームではちょうどオリックスの練習時間でした。
アプリを開発したメディアアクティブ(株)の代表取締役である佐々木孝樹社長。アプリ名は「野球場ナビ」で、iOSはもちろん、Androidでも動作します。iBeacon(ビーコン)の機能を使えるのは、iOS7以上を搭載するiPhone4S以降とAndroid 4.3以上を搭載する端末です。その他の端末については、京セラドーム内に設置されているWiFiアクセスポイントを利用して位置を検知する仕組みです。
iBeaconの端末には、(株)アプリックスIPホールディングスの「MyBeacon Pro」を採用。バックネット裏の座席に合計67個、約10m間隔で設置されています。
取材時に集まってくれた売り子のみなさん。個人的には右端の子が好みです。
対応アプリである「野球場ナビ」でビールを注文する際は、まず座席の位置を入力する必要があります。座席がバックネット裏にない場合は注文できないようになっています。
iBeacon(Bluetooth)は、四方八方に飛ぶ電波なので範囲が難しいので、どう対応するのかなと思いましたが、この方法なら間違ったオーダーがなくていいですね。
呼べる売り子さんはビールの銘柄別に4人。写真掲載されている女子はあくまでイメージで、実際の彼女たちが必ず来るわけではありませんのでご注意を。想定外の女子が来てもチェンジしないように。
売り子さんはソフトバンクから提供されたiPhoneを持っており、アプリからオーダーを受けたら自分の近くに移動してくれます。球場内は騒がしいうえ、通常の声掛けでのオーダーにも対応しなければならないため、オペレーションが難しいと思いましたが、iBeacon経由でオーダーを受けると、大きな音と振動で知らせてくれるので見逃しなどは防げるとのこと。
観客がアプリ上でビールの銘柄を指定すれば、その情報が自分が座っているいちばん近くにいる売り子さんに伝わります。観客がアプリ経由で売り子さんを呼び出すと3分のカウントダウンが始まります。3分経っても売り子さんが来ない場合は、再度リクエストすることが可能です。
オーダーを受けると売り子さんの画面は、自分がいる位置とオーダーした観客の位置が表示されます。売り子さんは、ここで「応答」をタップしてから自分の元に来てくれます。売り子さんが忙しくて対応できない場合、「拒否」をタップすることで近くにいる同じ銘柄のビールサーバーを背負っている別の売り子さんへ、オーダーをリレー可能です。
あとはビールを注いでもらうだけ。現在のところ決済は現金しか対応していませんが、開発元によると将来的にはクレジット課金などに可能したいとのこと。
ちなみに、アプリ経由のビールオーダー時に必要なのは、座席の背もたれに書いてある座席番号です。
前の席の背面に書いてある座席を入力してしまいがちですが、当然ながらこの番号は前の席のものです。入力時は列番号をプラス1しましょう(10+1)。ここもご注意を。
売り子さんを呼ぶ機能は、当然ながら球場のバックネット裏じゃないと使えません。
対応アプリである「野球場ナビ」には、売り子さんを呼ぶ以外の機能も備わっています。
そのほかの機能はiBeaconの範囲外はもちろん、球場内にいなくても利用できます。「売店を探す」をタップすれば、球場内の売店一覧のマップが表示されます。
表示されている番号をタップすると、その部分が拡大されて上部に詳細な店舗情報が表示されます。
ビールを飲みまくってしまうと気になるのがトイレの位置ですね。「施設マップ」をタップすれば、球場内の男子/女子トイレ、車いす利用可能トイレ、赤ちゃんの休憩所、AEDの位置がわかります。
もちろん、タップすれば、マップが拡大されます。
開発元によると、観客からオーダーリクエストがあった回数や場所、売り子さんがオーダーを受けた回数や位置などもすべて記録しているため、どの銘柄のビールがどの場所で売れているのか、いまビールを飲みたがっている人がどのエリアに多いのかも把握できるとのこと。
これをリアルタイムに解析したうえでオペレーションできれば、ビールの売り上げがアップするのは容易に想像できますね。iBeaconなら端末の特定まで可能なので、決済システムを組み込んじゃえば最速のオペレーションが確立します。個人的には、今日はオリックスが勝ったから気分がいいので両隣5人までビールをおごる、といったいうシステムが構築されたらさらにおもしろいかも。京セラドームと阪神甲子園球場なら、そういう太っ腹なおっさんがかなり多いはず。
●関連サイト
専用アプリ「野球場ナビ」
メディアアクティブ(株)(公式サイト)
オリックス・バッファローズ(プレスリリース)
アプリックスIPホールディングス(株)(プレスリリース)
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