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パソコンを使わずに音楽CDの曲をiPhoneに取り込める「CDレコ」を試してみた

2014年08月26日 07時00分更新

 これまでAndroid端末対応だったアイ・オー・データ機器の「CDレコ」が、Wi-Fi接続が可能になり、iPhoneやiPadでも利用可能になりました。パソコンを使うことなく、音楽CDの曲を、直接iPhoneに取り込んで楽しむことが可能です。

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「CDレコ Wi-Fi(CDRI-W24AI)」。Wi-Fi接続することで、音楽CDの曲を直接iPhoneやiPadに転送して楽しめます

 実際に使ってみて驚いたのは、設定や操作がすべて簡単にできてしまう点。Wi-Fiでの接続は、専用アプリでQRコードを読み取るだけでプロファイルのインストールが完了し、あとは「設定」アプリの「Wi-Fi」で「CDレコ」を選ぶだけでOKです。取り込みも、専用アプリを起動してメニューから「CDを取り込む」を選択するだけ。CD情報の取得もすべて自動で行います。

 気になるCDの読み込み速度ですが、CD1枚(約60分)を読み込むのに約7分程度。高音質で取り込むよう設定した場合は、ファイル自体の容量がアップするため取り込み時間が若干伸びる印象です。

iPhoneとWi-Fiで接続する

1:QRコネクトを使う
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まずはiPhoneに「CD レコ」のWi-Fiプロファイルをインストールします。専用アプリ「CDレコ」の「設定」を開き、[QR コネクト]をタップ
2:QRコードを読み込む
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[読み取り開始]をタップすると、カメラ画面になります。「CD レコ」に付属しているQRコードをかざして読み取りましょう
3:「設定」アプリを起動
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続いて、iPhoneと「CDレコ」をWi-Fiで接続します。iPhoneの「設定」アプリを起動したら[Wi-Fi]をタップ
4:「CDレコ」と接続
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「ネットワークを選択」から、「IODATA〜」を見つけてタップします。名称の左にチェックが付けば接続完了です

音楽CDをiPhoneに取り込む

1:CDの取り込みを実行
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「CDレコ」本体に音楽CDをセット。iPhoneで「CDレコ」アプリを起動したら、左上にある「メニュー」を開き、[CDを取り込む]をタップします
2:CD情報の取得
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CDを読み込むと、自動的にデータベースに接続し、取り込むCDの曲情報などを取得します
3:CD情報の表示
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取り込み予定のCD情報が表示されます。チェックが付いている曲を取り込みます。確認して[取り込み開始]をタップしましょう
4:CDの取り込み中
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CDの取り込みがはじまります。約60分のCDの取り込み時間は約7分です。作業が中断した場合は、直前に取り込みが終了した楽曲までは取り込まれています

 取り込んだCDの楽曲は、「CDレコ」アプリ内で管理や再生をします。「アーティスト」「アルバム」「曲」ごとに管理できますが、取り込んだ楽曲をiTunesなどに転送して利用することはできません。以降、管理は「CDレコ」アプリを使うことになります。

 また、楽曲の再生も「CDレコ」アプリで行い、「ミュージック」アプリでの再生には対応していません。「CDレコ」を利用した場合は、iPhoneの標準的な音楽再生環境とは別で楽しむことになります。

取り込んだ曲の管理と再生

専用アプリで管理
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取り込んだCDの管理は、「CDレコ」アプリで行います。「アーティスト」「アルバム」「曲」ごとに管理できます
取り込んだ曲を再生
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アーティスト名やアルバム名をタップして楽曲の一覧を表示します。あとは、曲名をタップすれば再生されます。曲の一覧では、取り込んだときの音質などもわかります
再生中の操作
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曲を再生中のコントローラーは、iPhone標準の「ミュージック」アプリと変わりません。シャッフル再生や繰り返しも可能です

 手軽にiPhoneに音楽CDを取り込める「CDレコ」ですが、取り込む音質を選択できるのは大きな魅力でしょう。iTunes Storeで配信されている楽曲と同等の「高音質(256kbps)」で取り込むことも可能ですし、CD音質と変わらない「ロスレス圧縮」も用意されています。ただし、先述しましたが、音質をアップするほど転送速度が若干遅くなります。

 また、少し残念だと感じたのは、バックグラウンドでの取り込みに対応していない点。「CDレコ」で音楽CDを取り込み中にゲームアプリなどを使ってしまうと、取り込みが中断されてしまいます。CDの取り込み中は「CDレコ」アプリを常に前面しておかなくてはいけません。

取り込み音質を選べる
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「CDレコ」アプリの「設定」にある「保存音質」から、取り込む際の音質を指定できます
取り込み中は前面に
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「CDレコ」アプリは、バックグラウンドでの取り込みに対応していません。取り込みが中断されてしまいます

まとめ

 これまでのiPhoneの音楽環境とは別環境で楽しむことになるため、すでに自分のCDをパソコンに取り込んで楽しんでいる、というユーザーは必要ないかもしれません。これからiPhoneで音楽を楽しみたい、と言ったiPhone初心者が対象でしょう。特にパソコンの使い方がよくわからないといった高齢者の方などは、手軽に音楽CDをiPhoneで楽しめるでおすすめです。

 ただし、手に入れたCDをすぐに取り込んで楽しめるという利点があるので、お気に入りのCDを買ったらすぐに聴きたい! というヘビーユーザーは楽しめるかもしれません。

 なお、今回使用した「CDレコ」アプリは開発中のもののため、公開版は若干の変更の可能性もあります。

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アイ・オー・データ機器「CDレコ Wi-Fi(CDRI-W24AI)」
発売日:8月下旬
価格:オープンプライス(店頭予想価格1万円前後)

電源:ACアダプター
外形寸法:約137(W)×152(D)×22(H)mm
重量:約280g
取り込みファイル形式(iOS):AAC、Appleロスレス
取り込みファイル形式(Android):AAC、FLAC Level5
※Androidスマホの場合は、Wi-Fi接続のほか、USBケーブル接続でのリッピングにも対応しています

【関連サイト】
アイ・オー・データ機器
製品情報

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