家庭用プリンターで電子回路を印刷できる!
クラウドファンディングの“キックスターター”で注目を集め、目標額の3万ドルを大きく超える約8万ドルもの資金を集めた“AgIC Print”。銀ナノ粒子を含む特殊なインクを使うことで、家庭用のインクジェットプリンターで電子回路がつくれるユニークな製品だ。回路の試作や修正が手元で素早く行なえるため、開発サイクルの短縮ができるほか、個人でも手軽にプリント基板がつくれ、趣味の電子工作などで活用できるのがメリットだ。
汎用ICを使った電子回路で3分タイマーを試作!
プリント基板がつくれるということで、電子工作に挑戦。カップラーメン用のタイマーとして、3分タイマー(1~15分まで設定可能)をつくってみた。
ICなどの部品は先にテープで仮止めし、端子部分を導電性接着剤で固定。このままではまだはがれやすいので、さらに瞬間接着剤で補強している。また、基板となる紙が曲がると部品が外れやすいため、厚紙などを裏に貼っておくのがオススメだ。
使用パーツと価格一覧
NE555 84円/74HC191 121円/4511BP 105円/300kΩ半固定 53円/330kΩ チップ 53円/100μFコンデンサー 131円/0.1μF チップ 53円/330Ω チップ 53円/10kラダー抵抗 21円/ブザー 210円/DIPスイッチ105円/タクトスイッチ 150円/7セグメントLED 108円
総費用 1247円
<1>ブロック図を考える |
↑タイマー実現に必要な機能と流れを作成。機能はブロックごとに分けて、実際にどんな部品を使ってつくるか、まで考えておく。 |
<2>ブレッドボードで試作 |
↑ブロック図どおりで動くかブレッドボードで試作するも、ぐちゃぐちゃ。 |
<3>回路図を作成する |
↑プリント基板をデザインできる『PCBE』を使って、回路図を作成。 |
<4>AgIC Printで印刷 |
↑作成した回路図を印刷。折れると断線するので厚紙やカッターマットなどに貼って補強する。 |
<5>部品を実装する |
↑部品は導電性接着剤で固定。テープで仮止めしておくと作業しやすい。 |
<5>3分タイマー使用パーツと役割 |
組み立て終わったらいよいよ動作の確認だ。カッターでパターンをカットできるので、ちょっとした修正も簡単だ。
<完成>動かしながら回路を直す |
↑組み立て終われば動作確認。不具合部分を修正し、回路を完成させよう! |
■関連サイト
AgIC公式サイト
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