マイクロソフトが主催する、学生向けのプログラム・IT技術開発コンテスト『ImagineCup』の世界大会が、アメリカ・シアトルで現地時間7月29日より開催される。これに先立ち、日本代表として選出された鳥羽商船高等専門学校チームのプレリハーサルと壮行会が、7月28日に日本マイクロソフト本社にて行なわれた。
リハーサルに挑む鳥羽商船チーム。左から宮村騎久也さん、チョーウィワッタナー・パリンさん、濱口堅太さん。さらに島影瑞希さんが加わり4名のチームとなる。 |
鳥羽商船チームのソリューションは、ロボットを組み込んだぬいぐるみと、それをKinectを使って遠隔操作する『かぞくぐるみ』。離れて暮らす祖父母などと円滑にコミュニケーションをとれるシステムだ。
4月に開催された日本大会では日本語でのプレゼンだったが、公開されたリハーサルは本番同様の形式で、プレゼンおよび審査員からの質問もすべて英語となった。またメンバーの島影さんはニュージーランドへ語学留学中のためSkypeで参加。リハーサル後、現地から直接会場のシアトルに向かうとのこと。
『かぞくるみ』に使われるロボット。ウェブカメラやマイクを搭載。 |
ロボットの組み込みボードは『FEZ Cobra II』を採用。 |
Microsoft Azureを使って遠隔操作するシステム。 |
語学留学中の学生や、タイからの留学生がチームメンバーということもあり、英語でのプレゼンや質問の受け答え自体は詰まることなくすすめられていた。ただ、審査員からは“アピール力”や感情を出したプレゼンにしたほうがいいとの指摘があった。
本番同様に審査員からのキビシイ質問攻めがあり、日本チームを鍛えていた。 |
リハーサル後の壮行会には、日本マイクロソフト社長の樋口泰行氏をはじめとしたマイクロソフト関係者や、国立高等専門学校機構の小畑秀文理事長、ImagineCupニューヨーク大会の審査員を務めた慶応大学稲見昌彦教授も参加し、鳥羽商船チームを激励。さらに日本マイクロソフト元会長の古川享氏の姿もあった。
鳥羽商船チームに「1位を目指してほしい」とエールを送る樋口社長。 |
鳥羽商船チームと大会関係者。古川氏は現地シアトルでもチームをバックアップするとのこと。 |
今回のImagineCupでは、35ヵ国、約7500チームのエントリーのなかから、鳥羽商船チームを含む33チームがシアトルでの決勝大会に挑む。結果発表および表彰式は現地時間の8月1日8時30分(日本時間8月2日0時30分)から行なわれ、ストリーミングでの中継も予定されている。東京商船チームの健闘を期待しよう!
(2014年7月30日11時10分追記:初出時、結果発表日時を間違えて記載しておりました。お詫びして訂正いたします。記事は修正済みです。)
■関連サイト
Imagine Cup
Imagin Cupとは(日本サイト)
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