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クアラルンプール空港はプリペイドSIMの天国だった

2014年07月23日 12時00分更新

 週末にLCC(格安航空会社)を使って台湾や韓国など近場の海外を楽しんでいる人も、この夏休みは遠出するケースが多いのではないでしょうか。日本からちょいと遠くまで飛ばしているLCCとしてはエアアジアのクアラルンプール線が代表ですね。クアラルンプールを経由して他の東南アジアへ行く人も多いかもしれません。今回はそんなクアラルンプールの空港でのプリペイドSIM購入場所をご案内します。

クアラルンプール
↑KLIA=クアラルンプール国際空港。

 マレーシアの首都クアラルンプール。クアラルンプール国際空港はKLIA(Kuala Lumpur International Airport)と地元では略されます。KLIAにはターミナルが2つあり、エアアジアなどLCCのハブとなっているほうはKLIA2=第2ターミナルとなります。

クアラルンプール
↑アクセスも楽になったKLIA2。

 以前はLCC用ターミナルとKLIAの間は遠く離れていましたし、LCCに乗るにはKLセントラルからバスで1時間、というのが最も楽な方法でした。しかしKLIA2がオープンしてからは空港と市内を結ぶ空港鉄道がKLIA2まで延長。KLIAとKLIA2間も結んでいます。

クアラルンプール
↑エアアジアを降りたら目の前にキャリア!

 東南アジアのハブ空港としてシンガポールと競い合っているKLIA/KLIA2、旅行者にうれしいのはプリペイドSIMが買いやすいこと。例えば日本からエアアジアグループの『エアアジアX』でクアラルンプールのKLAI2に到着して、入国後に荷物を受け取ってロビーに出てくれば目の前にキャリアの店が並んでいます。しかも営業時間は24時間。ありえないくらい便利です。

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↑LTEプリペイドSIMも即ゲット可能。

 ここに並ぶ2社は最大手のMaxis(プリペイドブランドはHotlink)とCelcom。どちらもプリペイドでのLTEサービスも提供しています。なおマレーシアはプリペイドSIMの購入時にパスポートを提示して登録が必要です。また短期旅行者だと「LTEは高いよ」ってことで3Gプランに登録されてしまうこともあるので、LTEを使いたい場合は「4G LTEのプランで」とはっきり伝えたほうがよさそう。LTEの周波数はどちらも1800MHz(Band3)と2600MHz(Band7)。

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↑LCCエアアジアグループのMVNOも。

 エアアジアグループで真っ赤なロゴが同じTune TravelerではMVNOキャリアのTune TalkのプリペイドSIMを売っています。3Gのみですが料金が安めなのでこっちで買うのもいいかもしれません。ちなみに筆者はエアアジアの航空券をオンラインで購入する際、このTune TalkのSIM購入も同時行いました。オンラインで支払いを済ませておけばKLIA2の店舗ですぐにSIMを受け取れるのです。ところがオンラインのSIM登録ページがエラーで開かず事前登録を断念。直接お店に行ってもすぐに買えるので、あえて事前購入はする必要ななさそうです。

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↑他のキャリアももちろん出店。

 出口すぐのMaxisとCelcomと比べると少し離れている場所に店を構えているのがDigiとUmobile。なおUmobileはまだKLIA2がオープンしたてということもあり工事中でした。また奥に見えるFlexiroamはプリペイドローミングSIMを売っています。

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↑ターミナル1入国前には3キャリア。

 一方、大手航空会社が離着陸するKLIA=ターミナル1のほうは、入国審査の手前にDigi、Celcom、Maxisの順番にカウンターが並んでいます。こちらは簡易カウンターということもありスタッフの数は数名。時間によっては到着客がカウンターにおしかけて大混雑しているので、その場合はここでは買わずに入国してしまったほうがよさそう。

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↑プリペイドスマホセットも売っている。

 なお訪問時(2014年7月)はMaxisのカウンターでSIMフリースマホとプリペイドSIMのセットも売っていました。中低位機種ですがSIMフリー機を持っていない人はここで買っちゃうのもいいですね。マレーシアお土産にもなるかも。

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↑到着ロビーにも4キャリアあり。
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↑どちらのターミナルについてもプリペイドSIMの入手は安心。

 こちらがKLIAの到着ロビー。MaxisとDigi、Tune MobileとCelcomの店がそれぞれあります。ターミナル1に到着してもプリペイドSIMは確実に買えるわけですね。なおやっぱり入国前のカウンターよりもこちらのほうがあまりお客さんはいないようです。

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↑各社プロモーション料金もある。

 なお事前調査をせずに到着した場合、プリペイドSIMの値段がわからない場合もあります。そのようなときはキャリアによっては短期滞在用のプロモーション料金も出しているのでそちらを使うのも手です。またスマホ利用する場合、音声通話はほとんどしないでしょうから「データXXGB使いたい」「データ料金はいくら?」と、SIMの値段よりもデータ料金を確認したほうがいいでしょう。

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↑ちょっと穴場のKLIA出発ロビー。

 到着ロビーの各キャリアの店が大混雑ってことはまずないと思いますが、もしも買えそうになかったら出発ロビーに行ってみるのも手です。Maxisの店があるのでこちらでもプリペイドSIMが購入可能。

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↑自分の希望をきちんと伝えよう。

 なおプリペイドSiMを買う時はたいてい「何日滞在するの?」と聞かれます。ここで正直に「2日だけ」と答えようものなら、スタッフの人は気をきかせて安いSIMを出してくることがあります。もちろんとにかく安く!という人にはうれしいことでしょう。でも多少高かろうがLTEを使いたい!って場合だと、スタッフに「わずか2日でLTEなんて高すぎるよ」と親切心で言われ3Gの安いSIMを勧められる場合もあります。筆者はいつも「10日くらいかな」なんて伝えていますが、大事なのは「いいのいいの、LTEのプランでおねがい」と自分の希望をしっかりと伝えることです。

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↑空港でSIMを買えばあとは楽しい毎日。

 英語が苦手であろうとも、各キャリアのスタッフは外国人旅行客に慣れていますから物おじせずにお店の中に入って「プリペイドSIMプリーズ」と伝えましょう。空港でプリペイドSIMを入手しちゃえばマレーシア滞在中に自分のSIMフリースマホを自在に活用できますからね。KLIA/KLIA2を利用する人はぜひプリペイドSIMを買いましょう。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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