東南アジアの小さな国、ブルネイ。世界でも有数の裕福な国ですが、その首都バンダルスリブワガンは繁華街が点在するのんびりとした街です。人口14万人と小都市なバンダルスリブワガンには、もちろんスマホビルやITモールもありません。でも繁華街のショッピングモールには結構スマートフォン屋が集まっていした。
↑今回はブルネイの首都でスマホ屋めぐり。 |
バンダルスリブワガンの顔といえばこちらのオールドモスク。新旧2つのモスクがありますが、バンダルスリブワガンに来たらどちらかはぜひとも立ち寄りたい場所です。すべてのバスの起終点のバスターミナル付近なのでアクセスも簡単。またこのエリアはショッピングモールがいくつかあるので観光にも最適な場所です。
↑ショッピングモールを探索開始。 |
さっそくオールドモスクの対岸エリアにある『Yayasan Complex』へ入ってみます。フィリピンのファーストフード店『Jollibee』の入っている建物。ここの地下にはスーパーが入っていますが、バスターミナルから歩いて5分も離れればコンビニすらないのがバンダルスリブワガン。ホテルに戻る前にはこのスーパーで食料などを買っておきたいところです。なお向かいに並ぶビルにはキャリアのDSTもあるのでプリペイドSIMも購入できます。
↑スマホ屋さん、あるねー。 |
Yayasanの中に入るとすぐに見えるのがスマートフォン屋さん。ぱっと見るとアルカテルのスマートフォンをイチオシしているよう。また店の横ののぼりにはUTOOとかいう東南アジアブランドのタブレットも。人の集まるエリアにはスマートフォンや携帯電話のお店が必ずあるのがアジアですが、ここブルネイも同じなんですねぇ。
↑アルカテルのお店がありました。 |
この屋台のようなお店の奥に見えるのがもうちょっと大きめの独立系の携帯ショップ。このあたりにスマートフォン関連のお店が集まっているようです。そのお店を左のほうへ行くと何やら立派なメーカーのお店が。なんとアルカテルのお店でした。アルカテルストアなんてほかのアジアでもなかなか見かけませんが、ブルネイでは人気なのかな?
↑アルカテルの最新スマホが全部売ってます。 |
お店の品ぞろえも本格的で、現行モデル約10種類すべてが売られています。安い機種なら1万円くらいのものもあるので、ブルネイ土産にスマートフォンを買うならアルカテルを買うのがいいのかも。
↑ケース屋券携帯ショップにもアルカテルの看板が。 |
このようにケースなどアクセサリを売りつつショーケースでスマートフォンを売っているお店もあります。壁を見るとノキアやアップルなどのどう見ても本物じゃないロゴの看板に交じって、アルカテルの看板も。でもアルカテルのほうは本物なんですね。こりゃアルカテルは本気でブルネイを攻めているようです。
↑ちょっと古い機種も売られています。 |
いくつかのお店を回ってみると、ショーケースにちょっと前のスマートフォンや携帯電話が見られました。観光客が多いとはいえ、ここバンダルスリブワガンで携帯を買う観光客はいないんでしょう。ということで地元の人に買われなかった古い機種はこうして在庫されたまま、ひっそりと売られているわけです。コレクターとか古い機種マニアの人にとっては、お宝が眠っているかも。
↑シンガポールのiNOのスマホ発見。 |
経済的な結びつきの深いシンガポールからの輸入品もちらほらとみかけます。このiNOってのはシンガポール企業の製品。シンガポールでは大昔に簡単ケータイなどを売っていましたが、今はスマートフォンもあるんですね。ちなみにブルネイドルはシンガポールドルとレートは固定。携帯ショップでシンガポールドルをそのまま使うこともできました。
↑数は少ないけど中古屋もあります。 |
また中古のスマートフォンを売っているお店もここにはあります。数が少ないので掘り出し物が見つかるほどではなさそうですが、現地用に安いスマートフォンが欲しい、なんて時は中古を利用するのもいいかもしれませんね。
↑郊外の『The Mall』にも行ってみよう。 |
バスターミナル付近でスマートフォンのお店が集まっているのはこのYayasan Complexくらいで、1時間もあれば十分各お店を回れます。でもこれだけじゃぁ物足りないのでちょっと郊外にある大型モールの『The Mall』へ行ってみましょう。The Mallへはバスターミナルから小型バスに乗って20~30分くらい。運賃は1ブルネイドル、約80円と格安です。
↑内部はアジアのモールだった。 |
The Mallの外観はとてもきれいで、ブランド品店が多数入っている高級モールを思わせます。ところが中に一歩入ってみるとそこは東南アジアにありがちな雑多なモール。若干綺麗ではありますが、高級というより庶民向けという感じです。まあその分怪しいお店が見つかるかもしれませんよね。
↑ここにもあったアルカテル。 |
モールの中に入るとやはりあったのがアルカテルのお店。エスカレータを上がるとすぐに目に飛び込んできました。そしてその隣が独立系の携帯ショップ、さらにその隣にはキャリアのDSTが並んでいます。バンダルスリブワガン滞在中に大雨でも降ったら、このThe Mallに来てスマートフォンを物色しながら時間をつぶすのもよさそう。
↑DSTのお店でプリペイドSIMを発見。 |
バスターミナル横のDSTでもプリペイドSIMは買えますが、こちらでは電話番号を表示したパッケージが置かれているので好きな番号を選んで買えます。但しブルネイではプリペイドSIMはちと高く、DSTのこのロードバンドSIM(LTE対応)は30ブルネイドル(約2400円)で10ブルネイドルの料金付き。同じフロアーにはもう1つのキャリア、PCSBもありますがSIMの売値はほぼ同じです。なおPCSBはデータ定額3GプリペイドSIMも売っています。
↑ノキアの古いアクセサリが山積み。 |
キャリアのお店であってもやはり古い在庫品がいろいろあるようで、ノキアのちょっと前のスマートフォンやらアクセサリーもいろいろ売られています。値段が下がっていないのが残念ながらもノキア好きな人ならヨダレが出ちゃうかも。
↑アップルの代理店も入ってる。 |
そしてこちらのお店はアップルの正規代理店。iPadやiPod Touchを売っています。残念ながらブルネイではiPhoneはキャリアや独立系の携帯ショップでしか売っておらず、この代理店では扱いはなしとのこと。
↑iPhone買うならちょっと高級なこちらのお店で。 |
一方ちょっと高級感あるDeeJayというこちらのお店はスマートフォンの専門店。輸入品も扱っていてiPhoneも売られていました。店内の雰囲気も他のお店よりもキレイですし、置いてある商品も安心できます。ほかのモールにも店を出しているチェーン店だそうです。
↑そしてアルカテルのお店がもう1店舗ある。 |
フロアーを上がっていくと、なんと最上階の映画館のそばにアルカテルのお店がもう1店舗ありました。サムスン電子やノキアのお店すらないのに、アルカテルだけでこのモールに2店舗とは、どんだけ力を入れているんでしょう。ま、せっかくなので店内をゆっくり見てみることにしました。
↑LTE対応のミッドレンジスマホ。 |
『idol S 4』は4.7インチHDディスプレイ、クアッドコア1.3GHzのCPU搭載のミッドレンジモデル。299ブルネイドルですから2万5000円程度。しかもアルカテルの製品で現時点では唯一LTEに対応。アジア旅行用に安いLTEスマートフォンが欲しい人に向いています。カメラも13メガピクセルなので結構いい写真が撮れます。
↑フラッグシップスマホはリストバンド付き。 |
『idol X+』は5インチフルHDディスプレイにMTKのオクタコア2GHz CPU搭載というフラッグシップモデル。お値段は4万円前後ですが、毎日の歩数や睡眠状態を常にスマートフォンでチェックできるリストバンド端末が無料でついてきます。
↑透明パーツが魅力のスマホも。 |
そして『idol α』は本体上部が透明パーツになっているデザインにこだわりを持たせた端末。『idol S 4』とほぼ同スペックながら3Gモデルですが、人とはちょっと違うスマートフォンを使いたい人に向いています。
↑純正ケースがずらり!アルカテル気合いいれまくり。 |
このほかにも低価格なスマートフォンなどが置かれていましたが、店内の壁面をふと見ると純正の各機種用ケースがずらりと並べられています。世界各国のスマートフォン屋を回っている筆者ですが、アルカテルがこんなにケースを出している光景を見るのはここブルネイが初めて。ケースがこれだけ豊富にあれば「アルカテル買ってもいいかな」って地元の人も思うでしょうね。
↑家電モールは何もなかった。 |
このThe MallのそばにはElectrical Mallという家電ビルがあるのですが、白物家電とTVを売っているものの品物は少なくちょっと寂しい感じ。3、4年前の古いHTCやソニーエリクソンの端末が数台、ひっそりと当時の定価のまま置かれていました。ここまで足を延ばす必要はなさそうです。
もしもバンダルスリブワガンに行くことになったら、アルカテルのスマートフォンのどれかを買う、そう心に決めて訪問するのがよいかもしれません。それくらいバンダルスリブワガンはアルカテルだらけの街だったんです。しかし気になるのはあちこちのお店で見かけた古い端末たち。誰にも買われることなくいつのまにか処分されちゃうんでしょうね。ノキアの旧機種など1つくらい買っておけばよかったかも……。
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