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NYクリエイター事情インタビュー:宇宙を表現するバイオリニスト|Mac

2014年07月13日 18時00分更新

 海外のクリエイター達は何を考えてMacを選び、どのように活用しているのだろうか? クリエイターの巣窟であるニューヨークでアートスペースを経営するオーナー池澤 崇氏に、いまアツい注目アーティストを取材してもらう連載「NYクリエイター's Dream」の一部をお送りしよう。

 今回取り上げるのは、NASAのデータを映像化して音楽と融合させ、宇宙を表現するバイオリニスト、ケンジ・ウィリアムズ氏。先日は、宇宙飛行士の若田光一さんと地上と宇宙の390kmを隔ててのセッションも行った。

NYクリエイター事情インタビュー

 5月2日、宇宙で鳴り響く笙(しょう)と、それに呼応するように地球上で奏でるバイオリンによるジャムセッションが行われた。宇宙空間に浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた若田光一宇宙飛行士と、地球にいるケンジ・ウィリアムズさんによる240マイル(約390km)を超えた演奏だ。

NYcreators

Koichi Wakata - Kenji Williams StarJam from BellaGaia on Vimeo.

 ニューヨーク在住の作曲家兼ディレクターであるケンジさんはNASA(アメリカ航空宇宙局)スポンサーのもと、人類が直面するさまざまな問題をテーマにしたライブパフォーマンス「Bella Gaia(ベラガイア)」を実施している。この演奏もその一環だ。Bella Gaiaは2009年の初演以来、世界中で多くの政治家やセレブの前で上演されてきた。5月末には奈良の薬師寺で日本初公演が行われた。

NYクリエイター事情インタビュー

 彼のパフォーマンスは、事前に制作済みの音源に即興で音を重ねていくスタイル。Bella Gaiaのライブでは、むやみに音数を増やさず印象に残るメロディーを単音で弾き、それにエフェクトをかけてリピートさせつつ音を重ねていく。これが宇宙の静けさや壮大さを表現するのに貢献している。映像編集には「Final Cut Pro」のほか、Adobeの「After Effects」なども使用するそうだ。

NYクリエイター事情インタビュー

 MacPeople 8月号(6月28日発売)の誌面では、こうした独自スタイルのパフォーマンスアートを生み出すに至ったケンジさんのバックグラウンドなどを詳しく紹介しています。

NYcreators

池澤 崇 Takashi Ikezawa

東京都出身。1980年生まれの33歳。慶應義塾大学商学部在学中に富士山の登山ガイドとして得た報酬を株式運用し、その資金を元手に世界20カ国をバックパッカー旅行。大学卒業直後に単身渡米。現地金融機関で融資業務に携わったのち、ニューヨーク市立大学でMBA取得。現在はアートスペース、RESOBOX, Inc.代表兼取締役

fromNY
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RESOBOXは、東日本大震災を契機に’11年6月、ニューヨークのクィーンズ地区に設立されたアートスペース。世界中からニューヨークに集まる多国籍のアーティストとのコラボを通し、「日本」をテーマに文化発信している

RESOBOX(外部リンク)
RESOBOX公式Facebook(外部リンク)


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