PENTAX 645Z
●リコー
●実売価格 86万4000円前後(ボディ)
ライブビュー搭載でピント合わせをサポート
フルサイズよりさらに大きい43.8×32.8mmの大型撮像素子を搭載した中判デジタル一眼レフ。5140万画素という破格の高解像度や、被写体を引き立てる大きなボケ味が魅力だ。撮像素子のサイズは前モデル『645D』とほぼ同じだが、CCDからCMOSに変更され、ライブビューや動画撮影が可能になった。
超音波モーター非搭載や昔のマニュアルレンズで活躍するのがライブビューのフォーカスアシストだ。十字キー中央の“OK”ボタンで画像が
拡大され、さらにピントがあった部分を強調表示するピーキング表示も可能。厳密なピント合わせが要求される、中判カメラにとっては待望の機能だ。
ライブビュー&可動式液晶搭載
中判デジカメでは数少ないライブビュー撮影が可能。液晶は下方35度上方125度に可動する。
振動の少ないミラー動作に中判ならではの高画質
シャッターを切ると大きなミラーが動作しているとは思えないほど振動が少なく、銀塩時代から中判カメラをつくり続けてきた、ペンタックスの技術力が伝わる。
画質は高解像度だけあって、拡大したときの細部の精細感はお見事。さらに微妙な明暗も滑らかに再現された階調の豊富さに、撮像素子の大きい中判デジカメならではの余裕が感じられる。
フルサイズ機を超える精細な高解像度
PENTAX 645Z |
Nikon D600 |
2426万画素のフルサイズ機ニコン『D600』と画質を比較すると、2倍近い解像度だけあって拡大したときの精細感はワンランク上。さらに明暗差の階調も『645Z』のほうが豊富に再現されている。
数百万円クラスの中判デジカメを、頑張れば手に届く価格帯で提供してくれるものうれしい。並みのカメラでは味わえない超大型撮像素子の魅力を堪能してほしい。
●おもなSPEC
撮像素子 43.8×32.8mm (有効画素数約5140万画素)
液晶ディスプレー 3.2インチ(約103万ドット)
ISO感度 100~204800
オートフォーカス 27点測距
シャッタースピード 1/4000秒~30秒
動画 MPEG-4 AVC/H.264(最大1920×1080ドット、60i)
サイズ/重量 156(W)×123(D)×117(H)mm/約1.55kg(バッテリー搭載時)
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