AMDは、台湾で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2014に関連するイベントとして、同社のプロセッサーについての説明会を開催。ノートPC向けのKaveriとして『AMD FX』を発表した。
↑モビリティ製品部門シニアディレクターを務めるKevin Lensing氏。
↑『Kaveri』のノートPCモデルが『AMD FX』ブランドで登場。
発表されたモデルは『AMD FX-7500 with Radeon R7 Graphics』など3つ。
●AMD FX-7500 with Radeon R7 Graphics
●AMD A10-7300 with Radeon R6 Graphics
●AMD A8-7100 with Radeon R5 Graphics
最上位のAMD FX-7500 with Radeon R7 Graphicsはインテルの『Core i7-4500U』と比べて、3DMark 11で58%、BasemarkCLで52%ものスコア差となるとのこと。
↑各ベンチマークソフトでCore i7-4500Uと比較。すべての計測で優位に立っている。
↑AMD FX-7500 with Radeon R7 Graphicsを登載したリファレンスモデル。
↑リファレンスモデルのシステムのプロパティ。動作クロックは2.7GHzとなっている。
またモバイル版Kaveriには、ビジネス向けに『AMD PRO』というブランドも登場。こちらはインテルの"vPro"に相当するブランドとなる。こちらもモデルは3つ。
●AMD A10 PRO-7350B with Radeon R6 Graphics
●AMD A8 PRO-7150B with Radeon R5 Graphics
●AMD A6 PRO-7050B with Radeon R4 Graphics
↑AMDとしては初となる本格的なビジネス向けのプロセッサー『AMD PRO』。
Lensing氏は、AMDが『AMD PRO』をリリースする理由として、ビジネスでのPCの使われ方が、これまでAMDが得意としていた分野に広がってきたためと語る。以前は文書の作成やエクセルデータの入力などがメインの作業だったが、最近ではビデオ会議や3Dデータの閲覧や修正といった作業も、ビジネスで使用するPCで処理することが多くなっている。これらの作業をこなすために、パフォーマンスの高いプロセッサーをビジネス向けに提供するというわけだ。
↑2014年現在、AMDのモバイル向けプロセッサーは3つのセグメント、計9個のモデルで展開する。
↑『AMD FX』をはじめ『同A10』と『同A8』はコンシューマー向け、『AMD PRO』シリーズはビジネス向けとなるが、基本は同じダイとアーキテクチャーとなる。
Kaveri自体はすでに発表されていたものの、これまで採用するPCがなかなか現れなかった。今回のノートPC向けの『AMD FX』や、ビジネス向けの『AMD PRO』が登場することにより、状況に変化が起きそうだ。
-
788円
-
893円
-
788円
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります