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AMDがノートPC向けとビジネス向けのKaveriを発表:COMPUTEX2014

2014年06月04日 15時30分更新

文● 中山智 編集●週刊アスキー編集部

 AMDは、台湾で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2014に関連するイベントとして、同社のプロセッサーについての説明会を開催。ノートPC向けのKaveriとして『AMD FX』を発表した。

『AMD FX』

↑モビリティ製品部門シニアディレクターを務めるKevin Lensing氏。

『AMD FX』

↑『Kaveri』のノートPCモデルが『AMD FX』ブランドで登場。

 発表されたモデルは『AMD FX-7500 with Radeon R7 Graphics』など3つ。

●AMD FX-7500 with Radeon R7 Graphics
●AMD A10-7300 with Radeon R6 Graphics
●AMD A8-7100 with Radeon R5 Graphics

 最上位のAMD FX-7500 with Radeon R7 Graphicsはインテルの『Core i7-4500U』と比べて、3DMark 11で58%、BasemarkCLで52%ものスコア差となるとのこと。

『AMD FX』

↑各ベンチマークソフトでCore i7-4500Uと比較。すべての計測で優位に立っている。

『AMD FX』

↑AMD FX-7500 with Radeon R7 Graphicsを登載したリファレンスモデル。

『AMD FX』

↑リファレンスモデルのシステムのプロパティ。動作クロックは2.7GHzとなっている。

 またモバイル版Kaveriには、ビジネス向けに『AMD PRO』というブランドも登場。こちらはインテルの"vPro"に相当するブランドとなる。こちらもモデルは3つ。

●AMD A10 PRO-7350B with Radeon R6 Graphics
●AMD A8 PRO-7150B with Radeon R5 Graphics
●AMD A6 PRO-7050B with Radeon R4 Graphics

『AMD FX』

↑AMDとしては初となる本格的なビジネス向けのプロセッサー『AMD PRO』。

 Lensing氏は、AMDが『AMD PRO』をリリースする理由として、ビジネスでのPCの使われ方が、これまでAMDが得意としていた分野に広がってきたためと語る。以前は文書の作成やエクセルデータの入力などがメインの作業だったが、最近ではビデオ会議や3Dデータの閲覧や修正といった作業も、ビジネスで使用するPCで処理することが多くなっている。これらの作業をこなすために、パフォーマンスの高いプロセッサーをビジネス向けに提供するというわけだ。

『AMD FX』

↑2014年現在、AMDのモバイル向けプロセッサーは3つのセグメント、計9個のモデルで展開する。

『AMD FX』

↑『AMD FX』をはじめ『同A10』と『同A8』はコンシューマー向け、『AMD PRO』シリーズはビジネス向けとなるが、基本は同じダイとアーキテクチャーとなる。

 Kaveri自体はすでに発表されていたものの、これまで採用するPCがなかなか現れなかった。今回のノートPC向けの『AMD FX』や、ビジネス向けの『AMD PRO』が登場することにより、状況に変化が起きそうだ。

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