スマートフォンのカメラは年々高性能・高画質化が進んでいます。ですが連写や暗いシーンでの撮影、あるいはボケの効いた写真を本格的に撮るならまだまだデジカメにはかなわないところです。最近はミラーレスカメラの値段も下がりましたし、WiFi搭載でスマートフォンとの連携もしやすくなりました。
↑スマホよりちっちゃいミラーレスカメラ。
ということでスマートフォンと一緒にデジカメを持ち歩くのも便利なものです。フルサイズの超高画質デジイチならプロ顔負けの写真を撮ることもできます。でも毎日使うのであれば小型サイズで取り回しのしやすいミラーレスカメラがよいかもしれません。超小型なペンタックスのQシリーズなど超小型モデルもありますね。海外でもそんな小さい手のひらサイズのミラーレスが登場しました。
↑カメラっぽくないNX mini。
サムスン電子の『NX mini』は110.4x61.9x22.5ミリと小さなボディーのミラーレスカメラ。スマートフォンよりも一回り以上小さいサイズが魅力です。本体表面は革調の仕上げになっているのがカメラっぽいものの、全体のデザインは日本メーカーのカメラとはちょっと違うテイストです。
↑本体は5色のカラバリ。
サムスン電子のカメラというと、Android搭載の『GALAXY NX』や『GALAXY Camera』『GALAXY Zoom』などが思い浮かびますが、このNX miniは普通のカメラのOSを搭載。コンパクトで女性が持つことも考えたスタイルになっています。本体色は5色。ベーシックな黒や白、あるいはさわやか系なミントも考えたのですが、ここはあえてチャレンジしようとピンクを買ってしまいました。
↑レンズは現在は2本、センサーは1インチ。
ミラーレスカメラですからレンズはもちろん取り外し式。レンズをはずすとすぐに1インチセンサーが見えます。レンズは現在は単焦点の9ミリF3.5(35ミリ換算で24.3ミリ)とズームの9-13ミリF3.5-5.6(同24.3-72.9ミリ)の2本。本体とのセットモデルもレンズの組み合わせで3パターン。追ってレンズはいくつか登場するようです。
↑デジカメというよりスマホに近い部分はここ。
バッテリーはスマートフォンのGALAXYシリーズと同系統のもの。メモリはマイクロSDはサムスン電子のカメラは古くから採用していました。そして充電はもちろんマイクロUSB。デジカメ用に別途充電ケーブルなどを持ち歩く必要がないのはありがたいところ。またこの電池はGALAXYの何かのモデルと共用かも。
↑カメラ機能は調べてください(笑)。
画素数は20.5メガピクセル。撮影サイズやら動画の大きさなどカメラとしてのスペックは各自メーカーのWEBサイトで調べてください。というのも1インチセンサーですしそれなりにしっかりした写真が撮れますからそれで十分かなぁーと筆者は思っています。むしろ重要なのは電池の持ちとか持ちやすさとか、普段使う際の使い勝手のほうが気になるわけです。ちなみに電池はフル充電で約1000枚の撮影が可能でした(フラッシュ100枚くらい)。
↑操作や設定はタッチパネルでワンタッチ。
物理的なボタンは最小限しかありませんが、タッチパネルですぐに目的の操作ができるので通常の使い方なら不自由は感じられないでしょう。これはシャッタースピード優先時の画面。シャッター速度を買えたり露出を調整したりピント合わせ方法やフラッシュの動作を変えたりと指先一本で行うことができます。
↑NFCでスマートフォンとワンタッチ接続。
またNFCを搭載しているので、Androidスマートフォンとワンタッチでペアリングが可能。最初にペアリングするときはスマートフォン側のGooglePlayが開いて接続アプリをすぐにインストールできます。
↑スマホへ簡単転送、Dropboxにも直接アップ可能。
スマートフォンへは1枚ずつ、あるいは一括してのファイル転送が可能。2メガピクセルサイズに自動的にリサイズされるのでそこからソーシャルサービスへのアップも簡単。なおNX miniをWiFiでネットにつなげば直接DropboやFlickr、PicasaそしてYouTubeなどへ写真や動画をアップもできます。まぁこのあたりは最近のカメラではよくある機能ですね。
↑高画質な自分撮りもできちゃう。
観光地やら有名スポットをバックに自分を入れた写真を撮ってソーシャルにアップする人も増えていますが、スマートフォンのフロントカメラはまだあまり画質が良くありません。NX miniなら背面液晶が180度開くのでこうして自分撮りも楽に行えます。しかも高画質なので花火や夜景をバックに自分撮りすることもできるわけです。
↑思ったよりも使いやすかった。
ミラーレスというよりもコンデジ感覚で手軽に使えるNX mini。あえて短所を上げるとすると、メニューの言語に日本語が選べないこと、レンズキャップが無いことくらいでしょうか。写真の仕上がりはもちろんですがスマートフォンやコンデジよりも上です。
↑こんな撮例しかまだありませんが……。
じゃぁどれくらいいい写真が撮れるの?、と思われる方にNX miniでの撮例をお見せしようと思いましたが、ファイルを見ると電脳ビル店内、携帯キャリア店内などいい撮例が見当たりません。台湾吉野家が居酒屋風のお店をやっているのを撮影した写真はいかがでしょう?このあたりはカメラそのもののレビューではないのでこの辺でご勘弁を。
↑あると便利なスマホ連携カメラ。
カバンやポケットの中にすっぽり入り手軽に持ち運べる超小型ミラーレスカメラ。スマートフォンと違って普段あまり使わなくても電池が消耗してしまうこともありません。そのため毎日カバンの中にいれておき、いざってときに取り出して撮影、すぐにスマートフォンに画像を転送といった使い方にも向いています。スマートフォンのカメラが高画質化していることもあり、デジカメのほうもより高機能化が進んでいますが、肩の力を抜いてサクッと使える小型のミラーレスカメラもいいものですよ。
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