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ソウルのコンビニで山根博士がSIMを買う

2014年05月28日 12時00分更新

 アジアの中でも外国人旅行者にとってプリペイドSIMが買いにくかった日本と韓国。日本は関空に待望のプリペイドSIM自販機が登場!一方韓国ではコンビニでの販売が本格化。今回ソウルの空港のコンビニでプリペイドSIMを買ってみました。登録は必要ですが結構簡単に使い始めることができますよ。

韓国プリペイドSIM

↑韓国のプリペイドSIMもようやく買いやすくなった。

 旅行者でも購入しやすいプリペイドSIMを販売しているのは韓国のMVNOキャリアのEG SIM。ソウルの空港や市内のコンビニ『GS25』でSIMを販売しています。利用前に登録作業は必要ですが、アジアの他の国同様に自分の手持ちのSIMフリースマホを現地回線で利用することができるのです。

韓国プリペイドSIM

↑インチョン空港にあるコンビニのGS25がオススメ。

 EG SIMのプリペイドSIMはソウル市内のコンビニ『GS25』で扱っています。一番簡単なのはインチョン国際空港のお店。到着ロビーにGS25は2箇所あります。希望のSIMが片方の店で品切れでも、もう片方の店では売っていることもあるようです。また羽田からの便が到着するキンポ空港の場合は出国検査のフロアーのコーヒーショップの裏手にGS25があります。

韓国プリペイドSIM

↑ソウル市内のGS25は“SIMあります”の表示も。

 また空港鉄道のソウル駅改札そばにも。ミョンドンなど繁華街のGS25などでも売られているようです。なお売っている場合は入り口のあたりに緑を基調とした“SIMカード売ってます”のポスターを見つけることができます。

韓国プリペイドSIM

↑インチョン空港GS25のプリペイドSIMコーナー。

 プリペイドSIMのラインアップは以下の5種類あるようです。
1.ナノSIM 35000ウォン(30000ウォン入り)
2.マイクロSIM 30000ウォン(30000ウォン入り)
3.マイクロSIM 50000ウォン(50000ウォン入り)
4.標準(ミニ)SIM 30000ウォン(30000ウォン入り)
5.標準(ミニ)SIM 50000ウォン(50000ウォン入り)

 インチョン空港の場合はSIM販売コーナーに置いてある商品の紙をレジに持っていけばOK。なお補充忘れの場合もあるので“EG SIM Nano SIM 35000Won”などメモに書いて店員に見せれば「あるよ」「ないよ」など教えてくれるでしょう。街中のGS25でも同様にメモを見せるのがよさそう。なお韓国はコンビニでもクレジットカードで支払いが可能です。

韓国プリペイドSIM

↑複数枚買えるけど利用は1枚のみ。

 購入時には身分証明書などの提示は不要。それらは登録時に必要となります。1人で何枚でも買えるのですが、1つの身分証明書あたり1度に1枚(1回線)しか利用できません。一方有効期限については、以前は1年間の延長ができました。ですが今はそれはできなくなっています。規制などにより有効期限は30日になったのですが、今回買ったSIMは残高確認すると60日になっていました。このあたりは今後も変わるかもしれないので、購入後各自確認してみてください。

韓国プリペイドSIM

↑パッケージの中にはSIMと説明書(日本語あり)。

 EG SIMはユーザー登録を自分でしなくてはなりません。登録方法はパッケージ内の説明書に書かれています。とはいえ登録方法は簡単、ほぼ日本語のメニューで進められます。なお登録にはインターネット回線が必要なので、空港の無料WiFiをつかうか、時間がなければホテルで行うのがよいでしょう。なおSIM開通の登録受付時間は以下の通り。受付時間後は翌朝9時の受け付けとなります(月-金:9時-22時、土日祝:9時-18時)。

韓国プリペイドSIM

↑あらかじめ準備しておくといいこと。

 ではさっそくEG SIMの登録をはじめましょう。その前にあらかじめ以下の2つを準備しておきましょう。まずはSIMカードのICチップそのものに書かれている、SIMカードの番号をメモしておくこと。登録時に番号最後の4桁のうちの3桁の入力を求められます。また説明書にあるように、パスポートの写真(顔写真、名前、パスポート番号がはっきりわかるように)をこれから使うスマホのデジカメで撮影しておきます。

韓国プリペイドSIM

↑SIMを入れて登録開始。日本語メニューがある。

 ではSIMをスマホに入れ(もちろんSIMフリースマホ)、電源を入れます。しばらくしても電波を掴みませんが、それは気にせずWiFiを使ってインターネットへ接続し、登録専用サイト“m.egsimcard.co.kr”にアクセスします。言語を選択できるので“日本語を”選びます。

韓国プリペイドSIM

↑必要情報を入力、パスポート写真もアップ。

 次の画面では以下の入力が求められます。
・携帯電話番号(SIM台紙裏の010ではじまる番号)
・SIMカード番号の下3桁
・メールアドレス
・実名確認(パスポート写真アップロード)
携帯電話番号は、EG SIMの“電話番号”です。SIM台紙の裏の右上にある010から始まる11桁の数字をそのまま入れます。電話番号を入力すると、SIMカード番号が自動的に入力され、下4桁のうちの3桁が米印で表示されます。その3桁をポップアップウィンドウに入力します。メールアドレスは自分の普段使っているアドレスを入れればOK。そして実名確認欄をタップするとアップロードファイルの指定を求められるので、あらかじめ撮影しておいたパスポート写真をアップロードします。

韓国プリペイドSIM

↑これで登録完了。

 全てを入力して次のページへ進み、“Accept”をタップすれば登録は完了です。あとは登録を待ちます。

韓国プリペイドSIM

↑その間にアプリをインストール。登録までは10〜30分くらい。

 なおEG SIMは開通後そのままデータ通信が可能ですが、従量料金の高めの金額となってしまいます。専用アプリを入れておくと500MBや1GBのパッケージを安価に買うことができるので、そのアプリを入れておきます。アプリストアで“EG SIM”で検索すれば出てくるでしょう。なおアンテナ表示を見てもまだアンテナマークが立っていないと思います。登録が終わるまではネットワークを拾わないようです。登録までは10〜30分くらいかかるので、念のため電源のON/OFFを30分間の間に数回行うとよさそう。

韓国プリペイドSIM

↑KTからSMSが到達で開通を再確認。

 今回は9:37に開通処理をして、9:45ころアンテナマークが立ちました。また9:47にMVNOであるEG SIMの親回線(MNO)であるKTからSMSも到着。このSMSが届いたことで確実に開通されたことがわかります。なおアンテナマークがなかなか立たないときは電源ON/OFFを繰り返し、ネットワーク検索で“3G KT”を手動で選んでみてください。

韓国プリペイドSIM

↑EG SIMアプリで1GBデータをつけよう。

 あとはEG SIMアプリを起動。日本語を選び、電話番号を入力します。この際に“この番号は登録されていません”という表示が出た場合は再度入力してみるか、あるいは数分待ってから再入力してみてください。KTからのSMSが届いた時点ですでにSIMは使えるはずですが、EG SIMのセンターのほうでユーザー登録が行われるタイミングが若干ずれているのかもしれません。

韓国プリペイドSIM

↑マイページから操作。日本語で楽ですね。

 メニューからマイページを選びます。マイページでは残高確認などもできるのですが、何はともあれ一番上の“データサービスオプション”を選択します。なおここで残高も見ることができます。

韓国プリペイドSIM

↑1GB約1650円で利用できる。

 残高を見ると30000ウォン、SIMを買った代金がそのまま残高となっています。なおナノSIMの場合はSIM代が5000ウォン、残高が30000ウォンとなるようです。データオプションは“1GB/16500ウォン”、“500MB/11000ウォン”、“100MB/5500ウォン”の3種類。有効期限は30日。なおこれは自動継続のようなので、継続しない場合は帰国日に改めて“データサービスのオプション”から解除をしておいたほうがよさそう。とはいえ残りは13500ウォンしかありませんから、1GBを自動継続する残高は残っていません。500MBや100MBを選んだ人は必ず“解除”しておきたいもの。

韓国プリペイドSIM

↑これで登録完了。意外と簡単だった。

 サービスを申し込むと残高が引かれ、これで1GBのパッケージの利用が可能になりました。今回は有効期限60日なので、残りの残高は国際電話につかうなり、あるいは60日以内に再度訪韓するならその時500MBのデータを買うなりするとよいかも。

韓国プリペイドSIM

↑おっとAPNの設定をしないとね。

 さてこれで晴れてデータ通信可能と思いきや、APNの設定が必要です。韓国キャリアはプリペイドSIM販売に積極的ではないこともあり、SIMフリースマホにSIMを入れてもAPNが自動的に設定されないことが基本のようです。APNはalwayson.ktfwing.com。データ通信をONにすれば3Gでの通信が始まります。ちなみにMMSを使うことは無いので設定しなくてもいいでしょう(筆者は他国のSIMでも滅多に設定しません)。

韓国プリペイドSIM

↑やっぱり韓国の焼肉は激ウマだわぁー!!

 これで後は本場の焼肉を食べながら自由につぶやいたり、写真をアップロードして“メシテロ”することもも出来ます。なお残高の追加などもアプリからクレジットカードで行えます。そのあたりは購入後いろいろと試してみてください。通信速度はHSDPAなので数Mbpsですが結構快適です。実は韓国はLTEルーターのレンタルサービスも多く、それを使えば50Mbpsの超高速回線も利用することが出来ます。でもね、せっかくSIMフリースマホを持っているなら現地のプリペイドSIMを使いたいじゃないですか。

 最近はLCCの本数も含め、日本から手軽に行ける海外として台湾・台北の人気が急上昇中。もう何度も台北に行っている人も多いでしょう。でもプリペイドSIMの購入の敷居が下がったソウルも食べ物は美味しいしいいところですよ。「韓国行きたいけどSIM買えないしなぁ」と思っていた方も、ぜひソウルでEG SIMの購入にチャレンジしてみてください。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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