パソコンの不調なんてのは突然やってくるもの。自分が編集部で文章入力やファイル管理に使っているMacBook Airの調子が、突然悪くなったのです。何をするにも重いのです。非常に動作が遅くなり、ファンが全力でブンブン唸りをあげ、ブラウザーを立ち上げるのにもかなりの時間を要するようになりました。まだ1年も使ってないのに!
アクティビティモニタを確認したら原因は明白でした。“kernel_task”がCPUを食いつぶしていました。使用率は300パーセント近くになっています。このMacBook AirのCPUは4スレッドで、そのうち3スレッドで大暴れしてる計算です。そりゃGoogle Chromeも開けないわけですわ。
とはいえ、kernel_taskの暴走は何度か経験したことがあったので、対処法もいくつか知っていました。SMC(システム管理コントローラ)のリセット、NVRAMのリセット、セーフブート、リカバリボリュームからのディスクの検証、と思いつく限りのことは試してみました。が、いっこうに直りません。仕方がないのでリカバリ用のUSBインストーラーをつくってOSを再インストールしました。が、それでも直りません。
ここまでくるといちユーザーにはお手上げです。アップルのサポートにすがるしかありません。
まずは公式サイトのサポートページ(外部サイト)にアクセス。Macのシリアル番号や、どんな不具合が発生しているのかを登録して電話します。この時点で十中八九ハードウェアトラブルだろうなとは思っていたので、不具合は“ハードウェア”にしておきました。時間によっては待たされることもあるのでご注意。
電話がつながったら不具合の状態や試したことなどを詳しく説明します。今回は自分で試せることはほぼ試してしまっていたので、電話でのアドバイスは「クリーンインストールを試してみて、それでもダメだったらApple Storeに持っていって修理」でした。それに従い、Time Machineでバックアップを取り、USBインストーラーでSSDをいったん消去、再度OSをインストールしてみます。
ですが、それでも直りません。というか、起動した瞬間からファンが全力で回っているので、OSの問題ではなくやっぱりハードウェアの問題なのでしょう。個人ではどうしようもないので、Apple Storeに持ち込んでみます。
↑Apple Store銀座店。開店前なのにけっこう人がいます。
さて、Genius Barに行くときの注意点。それは「必ず予約して行くこと」です。上の写真からもわかるように、Apple Storeは平日の朝からけっこう人がいます。混みあう時間に予約なしで行ってもその日のうちに対応してもらえない場合があるそうなので、不具合が発生してApple Storeに行こうと思ったら、家を出る前に公式サイトの予約ページ(外部サイト)から予約状況をチェックしましょう。ちなみに、この記事を書いている段階で、渋谷店は翌日、銀座店は翌々日まで予約でいっぱいでした。
Genius Barに着いたら、入口近くにいるジーニアスに予約したときの名前を伝えるとカウンターに案内されます。Macの場合、専用のソフトウェアを走らせて問題点をチェックします。
結果、バッテリーに問題がありそうということがわかりました。保証期間中でしたので、すぐに修理、交換してもらえることになりました。そうそう、先ほど書き忘れましたが、Genius Barに行く前のもうひとつの注意点として、必ずバックアップを取ってから行きましょう。iPhoneなどなら母艦のパソコンにバックアップを、MacならTime Machineを使ってバックアップを取っておきましょう。iPhoneだと交換による対応になる場合もありますし、Macでも基板取り替えとかになるとデータはなくなります。
修理には4日間、場合によっては1週間以上かかると言われましたが、まあ仕方ないです。見積もり書だと予定お渡し日は翌日となっていましたが、そううまくはいかないですよね……。
と思っていたら、翌日はダメでしたが、預けた翌々日の朝に「製品をお渡しする準備ができました。」というメールが来ました。夜中まで編集部で作業しててヘトヘトでしたが、朝イチでダッシュで取りに行ってきました。
実際の不調の原因はトラックパッドだったようです。交換により、症状も改善したとのこと。
kernel_taskさんも一般業務レベルで働いてくれるようになりました。よかったよかった。
というわけで、無事元気になったMacBook Airさん。これからもどんどん頑張ってもらいたいと思います。
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