外でも快適に仕事ができるよう、WiFiを探し求めたり(関連記事)と、相変わらず地方をさまよっておりますワタクシですが、最近どうも疲れ気味でして……いえ、別にさすらい家業が辛いのではないのです。おかげさまで地方ネタの執筆依頼は増えています。要は気分転換したいお年頃でして。
そこで、九州某県在住で既婚なのに流浪の侍、友人のシゲルさんと湯布院を訪れることにしてみました。もちろん、ただの慰安旅行ではございません。どうせならネタ探しの大分道中です。週アスPLUSでは珍しい国内紀行記事になるでしょうか?
↑大分市に来ました!われわれは! |
「地方ライター、大分に立つ」です。大分県といえば温泉、有名な別府と湯布院があります。そう、われわれの目的地は湯布院です。「え?別府じゃないの?」と言われましても、私の独断と偏見で「湯布院のほうが秘湯あるっぽい」と勝手に決めました。しかし、湯布院に“知る人ぞ知る”みたいな温泉があるのでしょうか。そこでわれわれは現地で聞き込みもせず、Nexus5でGoogle先生に頼ってみることにしました。
↑自分で出来ることは自分でしましょう。ねえ、Google先生。 |
しかしながら、それが甘かったのですね。恐ろしい数の温泉のデータが。嗚呼さすが温泉県大分です。そしてさすが湯布院。おびただしい数の温泉が出てきます。
そこで検索ワードを変えてみます。しかも贅沢な検索キーワード“湯布院町 公衆温泉 混浴”に。絶対そんな場所無いでしょ、そう思っていたわれわれに恐ろしい情報が飛び込んで来ました。あるんですね……しかも名前が『下ん湯』。好奇心を刺激されます。まるで野に咲く一輪の花のように。
さっそくGoogleマップさんで調べてみます。“湯布院町 下ん湯”。あるじゃないですか! 我々は一路、大分市内から湯布院を目指してレッツラゴー(古い)です。
↑由布市が、あこがれの湯布院です。 |
実は湯布院町は2005年10月1日、大分郡挾間町・庄内町と合併し、現在は大分県由布市になっています。温泉地として有名な湯布院温泉を擁する観光地である一方、大分市のベッドタウンになっています。ということは、意外に大分市から近いのです。そして目的の下ん湯はコチラです。
由布院観光でも有名な金鱗湖のほとりにあるとのこと。しかも混浴の公衆温泉らしいのです。あえて言いましょう。混浴らしいのです。クドいですがもういちど念を押して、コロニー落としなどをした公国の総帥ふうに言います「あえて言おう!混浴であると!」。
↑ナビ機能を使えばストレート、真っ直ぐだね~。 |
Googleマップで見つけることが出来れば、ハイそうですね。ナビ機能で行けちゃいます。便利な世の中になったものです。
↑由布市はWiMAXが使える!さすが有名観光地! |
大分市内から40分ほどで由布市の金鱗湖まで到着。何か気の利いた道中記が書きたかったのですが、意外にあっさり着いちゃいました。そして何より驚いたのが、由布市はWiMAXエリアなのですね。ありがとうございます、いただきます。WiMAXをご利用の地方モバイラーの皆様、由布市はWiMAXルーター片手に観光できますよ。
↑『原っぱカフェ』なら充電もWi-FiもOK! |
さらに嬉しいことに電源カフェも発見しちゃいました。由布院駅出口から直進徒歩12分のところにある『原っぱカフェ』。地元で人気のカラダに優しい自然食レストラン&カフェなのですが、電源利用OK、更に独自Wi-Fiサービスもあります。有機野菜たっぷりの“原っぱランチ”や、スパイシーな“原っぱカレー”などを昼食しながら充電できるのが嬉しいですね。
↑このレトロな佇まいがたまらないじゃありませんか! |
さあ、先を急ぎましょう。目指すは混浴!もとい下ん湯です。由布市でも有名な金鱗湖を目指して進みます。その金鱗湖のほとりに目的の下ん湯発見です。おそらく温泉水が混入していて、硫黄のにおいがする小川の小さな橋をわたると、下ん湯が見えてきました。そしてわれわれは驚くべきものをみつけてしまいます。「え?入浴料、200円って」。
↑しかも入浴料金…200円って、いったい。 |
そこにあったのは小さな木の箱。そしてそれが入浴料を入れる箱なのです。ビバ!地方の公衆温泉!金鱗湖のかたわらに存在し、芽ぶき屋根が目をひく共同温泉。そう、これがオッサン2人が目指したパラダイス下ん湯です。昔ながらの風情を色濃くとどめています。とにかくレトロ。下ん湯は、内風呂、外風呂とも混浴です。200円を料金箱に勢いよく投入し、いざ下ん湯!そこにはパラダイスが待ってる、そう思っていました。
が、光栄な(残念な)ことにKSGK甲斐はおばあちゃまがたの1団と一緒になりました。そりゃそうですよね、若い女性は勇気いりますよね。しかし、おばあちゃま情報によると、夜は若い人も入浴していることがあるとか。あぁシゲルさん、われわれはなぜ昼間に来てしまったのでしょう。ミステイクじゃないですか。でも良いのです、疲れは癒されます。私は1時間ほど温泉を堪能し、さらに未練がましく「帰らない」を連呼し、シゲルさんに「乗れや!ク●ガキ!」と無理やり車に放り込まれ、再び大分市内へ戻るのでありました。
というわけで、湯布院に行った下心ミエミエの地方ライターの旅でしたが、いかがだったでしょうか。このようにGoogle検索とGoogleマップで検索ワードなど上手く利用すれば、秘湯であろうが秘境であろうが行けちゃうのです。みなさんも今年のGWは、スマホ片手に楽しい地方の旅をしてみてはいかがでしょうか。
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