ドコモ版iPadがついに登場！シェア過半数超えは確実、SIMフリーは？｜Mac

2014年05月29日 06時30分更新

　みなさん、おはようございます。MacPeople／週刊アスキー編集部を絶賛兼務中の吉田でございます。さて既報（関連記事）のとおり、5月28日にNTTドコモがついにiPadの取り扱いを発表しましたよ。予約受付は6月2日午前10時から、販売は6月10日からです。

　ラインアップは以下のとおり。iPad mini RetinaとiPad Airとも、16／32／64／128GBの4モデルが用意されます。auと同様に、Wi-Fi＋Cellular版のみの扱いですね。

	iPad Air	iPad mini Retina

モデル	Wi-Fi+Cellular
容量	16／32／64／128GB
CPU	Apple A7（64ビット） M7モーションコプロセッサ
ディスプレー	9.7インチ、 2048x1536ドット（Retinaディスプレイ） 264ppi	7.9インチ、 2048x1536ドット（Retinaディスプレイ） 326ppi
バックカメラ静止画	5メガピクセル
バックカメラ動画	1920x1080ドット（1080p HD）
フロントカメラ静止画	1280x960ドット
フロントカメラ動画	1280x720ドット（720p HD）
Wi-Fi	802.11a/b/g/n デュアルチャンネル（2.4GHz/5GHz）とMIMO
SIM	Nano-SIM
センサー	3軸ジャイロ加速度センサー環境光センサー
バッテリー： 3G/4G通信でのネット	最長9時間
バッテリー： Wi-Fi通信でのネット、ビデオ再生、オーディオ再生	最長10時間
高さ	241.0 mm	200 mm
幅	169.5 mm	134.7 mm
奥行き	7.5 mm	7.5 mm
重量	478g	341g

　ドコモの狙いはズバリ法人市場でしょう。iPadの企業導入は数年前からかなり進んでおり、Appleのウェブサイトでは第一三共やガリバーインターナショナルの導入事例が動画付きで紹介されていますね（外部サイト）。

　ちなみに、法人市場のiPad導入で先行しているソフトバンクモバイルが手がけた事例としては、ANA（全日本空輸）、LIXIL（リクシル）、三菱ふそうトラック・バス、ゼブラ、中外製薬——など。大手企業だけでも十数社あります。

　具体的な活用事例としては、マニュアルや営業資料の電子化、営業ツールのiPadへの移植、社員などからのフィードバックの集約——など、各業態でさまざまなかたちで導入が進んでいるようです。このように活況を呈する法人市場にドコモが参入すれば、iPadがタブレット端末のシェアをさらに広げるのは間違いないでしょう。

　MM総研（外部サイト）によると、2013年のタブレット端末の出荷台数は前年比30.5%の748万台で、そのうちiPadが43.8%の約327万台となっており、2位でシェア17.4%の台湾エイスーステック社を大きく引き離しています。エイスースの端末はご存じ「Nexus 7」です。3位は富士通で6.7%、4位はソニーで5.8%、5位はAmazonで4.9%。正直、3位以下は相手になってません。

　OSシェアでは、Androidが45.7%と、iOSの43.8%を抜いて1位です。とはいえ、Androidといってもいろいろですからあんまり意味がないように思います。気になるのはSurfaceをはじめタブレット端末で勢いを増しているWindows勢が10.5%のシェアを獲得したことでしょう。

　このように世界的にはiPadのシェアは下がりつつあります。しかし、日本ではまだまだiPadの独壇場といったところです。これにドコモの法人市場での営業パワーが加わると、2014年のタブレット端末シェアでiPadが過半数を超えるのは確実かと思われます。

　MM総研によれば、2014年のタブレット端末の出荷台数予測は、2013年からさらに23.0%増の920万台、2015年には1000万台を突破すると言われています。相対的なシェアは下がっても、iPadの販売台数はまだまだ伸びしろがあると思われます。

　ドコモのiPad取り扱いでもう1つ気になるのが、SIMロックフリー版iPadの存在ですね。Appleは、ドコモがiPhone5c／5sの取り扱いを始めた2カ月後にオンラインで、4カ月後には実店舗のApple Storeで、SIMロックフリー版の取り扱いを始めましたからね。

　ちなみにSIMロックフリー版がリリースされなくても、iPad AirやiPad mini Retinaなどは国内のみのSIMロック状態で、ドコモのiPadでauやソフトバンクのSIMは使えませんが、海外のSIMは利用可能です。海外出張が多いビジネスパーソンにとっては最強のモバイル端末といえます。iPadはiPhone以上にワールドワイド仕様なので、各国の主要な周波数帯をサポートしていますしね（外部サイト）。

　さて、好評発売中のMacPeople 7月号（5月29日発売）は、巻頭特集の新MacBook Air速攻レビューのほか、現行マシンを改造パワーアップ特集、まもなく表参道店がオープンと噂されるアップルストア特集、Cocos2d-xゲーム開発入門、YouTube動画作成術、デベロッパーに聞くスマホアプリの最新トレンドなどを掲載しています。