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モノクロ表示が懐かしくも今どきの機能満載のスマートウォッチT-Fire

2014年03月26日 12時00分更新

 ここのところウェアラブルデバイスの話題で持ち切りのモバイル業界。その中でも腕時計型の端末はライフログやヘルス機能を搭載した製品にトレンドが移りつつありますが、スマートフォンコンパニオンとなる製品もいろいろと出てきています。今回は中国から登場した電子ペーパー搭載のスマートウォッチをご紹介しましょう!

T-Fire

↑ディスプレイが電子ペーパーのスマートウォッチ。

 中国Tomoonのスマートウォッチ『T-Fire』はディスプレイに電子ペーパーを採用した製品です。電子ペーパーを採用したスマートウォッチは「Pebble」が有名ですが、このT-Fireは曲面電子ペーパーを採用しており、より時計らしいデザインになっています。ディスプレイのサイズも大きいので表示できる情報量も多そうです。

T-Fire

↑本体右には“戻る”ボタン。

T-Fire

↑本体左にマイクロUSB端子。

 T-Fireの時計部分のサイズは50x35x12ミリほど。その本体部分の左右には戻るボタンとマイクロUSB端子を備えます。マイクロUSB端子はキャップで保護され、生活防水に対応しています。

T-Fire

↑重量は42グラムと羽のように軽い。

 腕にはめてみるとその軽さに驚きます。Pebbleのスタンダードモデルの38グラムにはかないませんが、T-Fireはほぼ同等ともいえる42グラム。カジュアルなデザインなのでこれから暖かくなり半そでを着る季節にも似合いそうです。

T-Fire

↑ペアリング前はQRコードが表示される。

T-Fire

↑アプリはAndroid用とiOS用を用意。

 電源を入れたあとはメニュー画面が出るのですが、まだスマートフォンとペアリングしていないときはアプリダウンロード先のリンクのQRコードが表示されるます。ここからAndorid、iOS用のアプリをダウンロードできるのです。今回はGALAXY S4(SC-04E、SIMロック解除済み)にアプリを入れてみました。

T-Fire

↑インストールした『Watch Simulator』アプリ。

T-Fire

↑スマートフォンとT-Fireを接続。

 ダウンロードしたapkファイルをインストール後に起動。タイル状のメニューから“Bind”を選択、GALAXY S4側もBluetoothをONにしておき両者をペアリングします。まぁこのあたりは通常のBluetooth機器とは変わりませんね。

T-Fire

↑まずはT-Fireの機能を見てみよう。

 T-Fireの待ち受け画面(ロック画面)はこのように時計表示になります。スマートフォン側がインターネットにつながっていれば天気予報も自動的に取得してくれます。この状態で右の戻るボタンを押すと、ロックが解除されます。

T-Fire

↑電子ペーパー表面はタッチパネル。

 ロックが解除されると4x4のアプリアイコンが並びます。1.73インチ、QVGAディスプレイなので表示も綺麗ですね。また表面はタッチパネルで左右スワイプやアイコンのタップ操作などが可能です。

T-Fire

↑よく使う機能は左スワイプで。

 4x4のアプリアイコン画面から左にスワイプしていくと、メッセージ(SMS)、時計、歩数計が表示されます。この3つはよく使う機能ということなのでしょう。SMSの利用頻度は減ってきているとはいえ、手元ですぐにSMSを読めるのは便利です。

T-Fire

↑SMSが到着するとポップアップで表示。

 ちなみにSMSが到着すると、このようにポップアップで表示されます。SMSアプリを開かなくてもいいわけですね。フォントはおそらく中華フォントですが、日本語のひらがなも表示できるのはうれしいところ。

T-Fire

↑その他にもアプリがいろいろ。

 プリインストールアプリは全部で10種類。なお表示言語は英語と中国語が選べますが一部アプリは中国語表記のまま。でも意味は大体わかるでしょうか。

T-Fire

↑電卓と方位磁石は結構毎日使えそう。

 T-Fireの電子ペーパーはコントラストも悪くなく、明るい光の下では文字表示もはっきりとしています。電卓アプリもタッチパネルの反応が良く普通に使うことができます。また方位磁石を内蔵しており、数秒おきに東西南北を表示してくれます。

T-Fire

↑便利な“Find”機能でスマホもすぐ見つかる。

 またスマートフォンをどこに置いたか忘れてしまった時に便利なのが“Find”機能。Findのアイコンをタップすると、スマートフォンから着信音が鳴りどこにあるかを教えてくれます。なおこの機能はスマートフォン側のアプリにも装備されているのですが、T-Fireは音が鳴らないためバイブレーションのみでのお知らせ。そのためT-Fire側を見失ってしまった時は、部屋の中で耳を澄ませてバイブレーション音を注意深く聞き取る必要があります。

T-Fire

↑(中国の)SNS対応、アプリもインストールできるらしい。

 T-Fireはソーシャルサービスのプッシュにも対応していますが対応するサービスは中国のものだけ。今後はぜひFacebookやTwitterにも対応してほしいところ。またT-Fireのシステムは実はAndorid 4.3なので、アプリを開発してインストールすることも可能なようです。スマートフォンのWatch Simulatorアプリにも“Apps”メニューがあり、これがT-Fire用のアプリストアになっています。但し初期に用意されているアプリを入れようとしてもどうも入らず、このあたりはまだベータ段階なのかも。

T-Fire

↑写真も送信することが可能。

T-Fire

↑グレースケールながら悪くない表示。

 そしてスマートフォンから写真をT-Fireに送信できます。Watch Simulatorアプリの『Pictures』を開くとギャラリーから写真を選ぶか、カメラを起動してその場で写真を撮影することが可能です。なお送信する際は画像サイズをT-Fireの画面比に合わせるため、縦3:横2のサイズにトリミングする必要があります。表示はグレースケールですが結構ちゃんと見えますね。ところでT-Fireに送信した画像を消去するメニューが見つかりません。なの大量の写真を送信した際の挙動が不明です……先に入れたファイルから自動で消えてくれるといいのですが。

T-Fire

↑カジュアルなスマートウォッチがもっと出てきてほしい。

 T-Fireは今回紹介したブルー以外にも、ブラックとレッドの3色展開。デザインはスマートウォッチというよりも市販されているカジュアルな腕時計のようです。価格はまだ1万円台ですが、このような製品が5000円くらいでコンビニで買えるようになったら誰もが気軽にスマートウォッチを使うようになるかもしれませんね。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

※2014年3月26日15:30追記初出時、タイトル部分にモノクロ液晶と表記しておりましたが、正しくは電子ペーパーですのでモノクロ表示となります。お詫びして訂正いたします。

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