山根博士の海外モバイル通信

スタバ列車も到着するスイスのチューリッヒでモバイルぶらり旅しちゃう

　日本もまだまだ寒い日が続きますね。先日バルセロナで行われたMWC2014の後、スイスのチューリッヒに立ち寄りましたが、アルプスのふもとということもあってかここもまだ真冬の寒さが続く毎日でした。

↑小雪のちらつくチューリッヒ中央駅。

　3月頭のチューリッヒ、気温は0度前後と寒くて手袋が無いと歩くのもちょっと辛いほど。チューリッヒ中央駅そばのホテルに泊まったのですが、あまりにも寒くて普段のように街中を歩き回る気分にもなれず、駅構内を探索してみることにしました。

↑大きい駅にはキャリアのお店があるものです。

　ヨーロッパではたいてい駅の中にキャリアのお店が入っていますが、ここチューリッヒ中央駅も同様でした。地下は2階建て構造になっていますが、一番下のフロアーはちょっとしたショッピングモールになっていて、そこには大手のSwisscomや、三番手のSunriseのお店が入っています。

↑プリペイドスマホもちらほらと。

　プリペイドSIMも売っていますが、プリペイドスマートフォンもいくつか販売されています。最安値だとサムスン電子のGALAXY Youngが49スイスフラン（約5800円）から。1万円ちょっと出すともうちょい上の機種も購入できます。但し種類は各社3～5機種と、あまり種類は多くはありません。

↑IT系家電ショップも発見。

　また独立系のIT製品を扱う小さい家電店もありました。ここではSIMフリーのスマートフォンのほか、3社のプリペイドSIMやプリペイドスマートフォンも購入可能。ただ買い物時に現金を勧められたり、1名の店員さんの案内があれこれあいまいだったりと外国人旅行客にはあまりお勧めできない店かも。

↑ここでは見るだけにしておくのが無難かな。

　店内にはSIMフリーの単体スマートフォンも売ってはいるのですけどね、スマートフォンが買いたい場合は街中に出たほうがよさそうです。なお中央駅から電車で数駅離れていますが、ドイツ系の家電店『Media Markt』もチューリッヒにはあります。

↑ネット難民時はバーガーキングへ。

　立派な構えのチューリッヒ中央駅ですが、残念ながら駅構内には無料WiFiは飛んでいません。とはいえプリペイドSIMを買わずにとにかく駅でネットしたい時は、バーガーキングへ行けば30分無料でWiFiが使えます。但しパスワードはSMSで飛んでくる方式。日本のものでもいいのでローミングで電波の入るスマートフォンや携帯電話が必要です。

↑アップルのお店は駅のすぐ外。

　なお駅構内にはさすがにアップルストアは無いのですが、駅の付近にはアップルの正規代理店があります。iPhoneやiPadを買いたい人も駅からそう遠くない場所にお店があるのはありがたいかも。場所はグーグルマップでお店名『Data Quest』で検索して探してください。

↑駅の売店でジュースを買うな！Migrosで買え！

　ところでスイスは物価がとても高い国です。プリペイドSIMやスマートフォンの値段は他国とそう変わらないのですが、食品などはかなり高め。駅の売店でサンドイッチが700円、ジュースが300円なんてのもザラです。でも安心しましょう。スイスにはMigrosという大手スーパーがあり、チューリッヒ中央駅地下にも入っているのです（写真は空港駅店）。Migrosならジュースも100円程度から売っているので、駅であろうとも売店じゃなくMigrosへ行くようにしましょう。

↑スタバの列車でコーヒーはぜひ飲みたい。

　そんな外食費の高いスイスですが、これはぜひ体験してほしいのがスターバックスの食堂車。スイス国鉄とスターバックスが提携し1日4往復の列車の食堂車の一部をスターバックス仕様にして運転しているのです。期間は2014年の5月末まで。例えばジュネーブへ行く人がチューリッヒの移動を鉄道にして、車内でスターバックスのコーヒーを飲むのもいいかも。またチューリッヒ中央駅から空港駅まで出るのに、時間を合わせてこの列車に乗るのもいいでしょう。

↑てなことでチューリッヒ空港駅にもやってきた。

　せっかくなのでスターバックス列車に乗ってチューリッヒ空港駅にやってきました。所要は約10分。空港駅はさすがに広く、キャリアのお店は中央駅には入っていなかったOrangeも含め3社が揃っています。

↑郵便局でプリペイドスマホ発見。

　何かお土産でも買おうと駅内のお店を歩き回ってみたところ郵便局がありました。面白そうな記念切手でもないかなぁと店内を見てみると、ここでもスマートフォンが売っています。しかも『Prepay』なんてカタログもおいてあるようで、SIMも売っているみたい。ショーケースに入っているのは販売する実機のようで、これをそのまま買えるようです。残念ながら窓口の行列が長くて詳細を聞くことはできませんでしたが、空港で時間があるならば郵便局へ立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

↑家電の割引チェーン店なのかな。

　駅と空港を結ぶ地下構内はかなり広く、お店の数も中央駅よりもかなり多くなっています。こちらの店はどうやら家電の安売りをするチェーン店のようです。入り口から中を見るとスマートフォンもちらほらと見えます。

↑スマートフォンの品ぞろえは結構豊富。

　スマートフォンの販売コーナーへ行くと、SIMフリーの低価格なフィーチャーフォンからハイエンドスマートフォンまで結構な機種が揃っています。プリペイドSIMも売っていますし、飛行機で到着したのならば駅構内のキャリアのお店だけではなくこちらものぞいてみたほうがよさそう。

↑1日くらいは立ち寄ってみたい街。

　ホテルの宿泊費や外食費が北欧レベルに高いのがスイス。長期滞在にはあまり向いていませんが、ヨーロッパ内移動の時に1泊程度で立ち寄るのならいいかもしれません。チューリッヒ市内はトラムが走りまくっているので“鉄”な人でも楽しめます。実は筆者も今回仕事が忙しくて駅周辺からほとんど動けませんでした。チューリッヒの“モバイルの穴場”を探すために、近いうちに再訪しようと考えています。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局