昨日公開した『Firefoxが段階的にプラグインを廃止すると発表』につきまして、反響が大きかったため、Mozilla Japanに電話で直接詳細を聞いてみました。
編集部:米Mozillaの公式セキュリティーブログで先月28日に公開されたエントリー(関連サイト)はMozilla Japanでも把握していらっしゃるのでしょうか?
Mozilla Japan:はい、技術的な決定ですので世界共通でこのような方針を取ります。
編集部:Firefoxに現在提供されているプラグインは今後どのような扱いになるのでしょうか?
Mozilla Japan:まずMozilla全体の方針をお話しますと、ブログに記載されているとおり、セキュリティーリスクの回避のため、最終的には現在のプラグインを削除する方針であります。プラグイン開発者にはHTML5をプラットフォームに開発を進めていくことを求めていきます。
編集部:その時期は?
Mozilla Japan:最終目標の時期につきましては、ユーザーと開発者のバランスを見ながらフレシキブルに検討させていただきたいと思います。ですので現在お答えできません。
編集部:“click-to-play”について具体的に教えてください。
Mozilla Japan:“click-to-play”はプラグインの動作に関する機能でございます。特定のWebにアクセスした場合に今までは対応したプラグインが動作しましたが、今現在のバージョンよりデフォルトで動作無効となっており必要な場合はユーザーが有効・無効を選択します。このシステムを回避し、常時動作有効にする方法がございます。それが“plugin whitelist”です。
編集部:では“plugin whitelist”について教えてください。
Mozilla Japan:“plugin whitelist”はMozillaが提示するポリシーに適合しているプラグインのリストを指します。開発者には3月31日までに“plugin whitelist”に申請してもらいます。ポリシー適合している場合はリスト入りし、不適合の場合は“click-to-play”の対象となります。
編集部:審査の期間はどれぐらいですか?
Mozilla Japan:申請数・あらゆる調査プロセスによるので具体的な期間は決めておりません。
編集部:確認しますが、MozillaとしてFirefoxのプラグインは将来的には削除するということでよろしいでしょうか?
Mozilla Japan:そのような方針でございます。ですが、HTML5で再現できないプラグインがあるという認識で開発を進めております。(現在において)すべてのプラグインがなくなるということはないと考えて頂いて結構です。
■関連サイト
Mozilla Japan
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