これ、なんだと思います? 私は50色ほど詰まったロケットボールペンかと思いました。手の小さい方にはいかにもツラいこの太さ。煮詰まった会議時に胸元から取り出したら、多少ウケが狙えそうなツラ構えです。
そしてスイッチを入れると、このぶっといペンがどのようなモノかが判明します。3Dプリンターだこれ!
3Dプリンターというと、ボックス形状の本体内で印刷ヘッドがひたすら動きまくる光景が浮かびます。実際使ってみると、フィラメントリールと本体の大きさにビビることも多し。さらに定着ミスがあると、長時間の印刷作業が振り出しに戻るのがつらいですね。
しかし、2Dのクサビから解き放たれた3Dプリントはもっと自由なハズ。さらに精度という足かせすら根こそぎ外した存在が、この『3Doodler』。
なにせ位置決めアームは自分の手ですから精度は腕っぷしで決まります。電源を入れれば空中にフィラメントが舞い、自由な立体アート制作がスタート。さすがクラウドファンディングサイト『Kickstarter』で夢追い人たちから約2億4000万円を集めただけのフリーダムさです。
ちなみに、3Dプリント中はペン先温度が最大240度まで上昇。うかつにクシャミするとセルフ焼き入れが楽しめる親切設計。『3Doodler』の3D印刷を見てはしゃぐご子息に「おこちゃまは家に帰ってミルクでも飲んでな」とハードボイルドを気取るのも悪くなさそうです。
なお『3Doodler』のメーカーWobbleWorks LLC.のプレスサイト(外部サイト)から“Download”をクリックしてDropboxにアクセスすると、ステキな作品群がいっぱい。正直ここまでうまく3D印刷できる気がしませんが、これは夢があるガジェットですねぇ。
正直言うと役に立つかどうかは不明ですが、欲しくてたまらないこのワクワク感。なんだかとっても安いような気がしてきました(実際3Dプリンターとしては破格)。4月の発売まで、取り急ぎ手持ちのグルーガンでバーチャル3D印刷を楽しみつつ待とうと思います!
SPEC
本体価格:1万6000円+消費税
専用プラスチックフィラメント価格:1500円+消費税
ペン先熱温度:最大約240度
出力電力:24W
出力/入力電圧:12V
サイズ/重量:37(W)×37(D)×187(H)mm/約130g
付属品:ACアダプター、専用プラスチックフィラメント(50本)
●関連サイト
・3Doodler専用サイト
・ナカバヤシ
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14,800円
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