『EVOLVE』は、人気のゾンビゲーム『レフト4デッド』を開発したタートルロックスタジオによる新作で、「Counter-Strikeの対戦要素、Left 4 Deadの協力プレイをミックス」した、“4対1サバイバルアクション”です。今回、2Kにて日本のメディア向けにハンズオンイベントが開催されました。
EVOLVE
発売日 2014年秋
公式サイト(関連サイト)
パブリッシャー:2K、デベロッパー:タートルロックスタジオ、対応プラットフォーム:Playstation 4、Xbox One、Windows PC
これまで、4人で協力してモンスターを倒すゲームは多数存在していましたが、AIであるパターンを覚えてしまえばカンタンに攻略でき、“作業”になってしまいます。EVOLVEはプレイヤー自身がモンスターとなって、オンラインでチームを組んでいる4人と戦えるのがウリです。
「4対1なんてボコボコにされちゃうんでしょ」という不安があるなかプレイしてみたところ、とにかくゲームバランスが秀逸なのです。4人のハンターにはそれぞれ役割があり、誰かがサボって、もとい、誰かが欠けていると、瞬く間にチームが崩壊していくのです。十分モンスターにも勝てるチャンスがあります。ちなみに、モンスター側初プレイでゲーム系媒体で構成されたチームに勝利したのは自慢です。
今回プレイできたのは“ゴライアス”という肉体派の2足歩行型モンスターでした。大ジャンプで飛びかかったり、岩を投げつけたりとなかなかにワイルドなヤツです。
モンスター側で戦うときの流れは、まず初期状態ではまったくハンターに歯が立ちません。とにかく戦闘を避けて距離をとり、“進化”を急がないといけません。進化する方法として、野生動物を捕食するなどして進化ゲージを貯めていきます。この野生動物は補食することでヒットポイントが回復できるため、モンスターにとっては重要な存在です。
進化のたびに新たなスキルを覚えることができます。ゴライアスの場合、火炎攻撃、岩投げ、突進、飛びかかり攻撃などから順番に選択できます。進化が完了したあとはハンターに囲まれても無双状態が楽しめます。逆に言えば、ハンター側はいかに早くモンスターを見つけられるか、というのが勝利のカギになるでしょう。
モンスターが勝つコツは“1点集中”、もっと言えば回復役であるメディックをいかに早く倒すかにつきるでしょう。ハンターは倒れたら一定時間後にリスポーンしてきますが、この間にメンバーがそろっていないハンターを狩っていきます。
今度はハンター側を見てみましょう。今回のテストプレイで遊べたモードでは、ハンターは必ず4つのクラスからひとつずつ担当します。ハンターはクラスごとに4つの能力をもっています。
・VAL(メディック)
Medgun 味方を回復
Healing Burst 範囲内の見方を回復
Anti-Material Rifle モンスターの硬い皮膚を貫通し、弱点を露出する
Tranquilizer Rifle モンスターを一時的に弱体化
チームの要で、チームはメディックを守る動きをしなければなりません。スキルで需要なのはやはりMedgun。味方に向けて撃つことで回復するのですが、これが途切れるとあっという間に倒されてしまいます。
・HANK(サポート)
Laser Cutter モンスターを切り刻む
Shield Gun 味方を一時的に無敵状態にする
Cloaking Device 近くの見方の姿を短時間消す
Orbital Barrage 範囲空爆
サポートもメディック寄りの立ち回りになります。Shield Gunで狙われているハンターを守りつつ、範囲空爆で強力な一撃を放ちます。効果的に使うなら、次のトラッパーとの協力が必要です。
・GRIFFIN(トラッパー)
Sound Spike モンスターの移動を音で検知するオブジェクトを設置
Harpoon Gun 動きを拘束する銛のような銃
Mobile Arena 一定範囲のエリアに閉じ込める
Submachine gun ダメージを与える
実はイチバン楽しかったのがこのトラッパー。罠師ですね。モンスターを早く見つけるためのスキルと動きを封じるスキルがあり、モンスター側からしてみれば邪魔くさくてかないません。
・MARKOV(アサルト)
Lightning Gun 近距離用の銃
Assault Rifle 遠距離用の銃
Arc Mines 地雷
Personal Shield 一定時間モンスターの攻撃を防ぐ
ダメージ源となるアサルトはとにかく特攻あるのみ。近距離用のLightning Gunは強力なので、近づいてPersonal Shieldを張りつつモンスターの攻撃を受け止める、Tankのような役割も果たします。うまく追い込んでArc Minesを設置し、一気に大ダメージを与えることもできました。
インタビューで訊いたところ、これだけ各クラスでプレイフィールが異なるのに、さらに各クラス内でスキルが異なるキャラクターも選べるようになるとのこと。
チームプレイを試したところ、序盤の索敵が重要だと思いました。モンスターが進化しきる前に見つけたほうが有利なのは前述の通りですが、索敵の基本は“足跡”を追跡すること。文字通り地面にモンスターの足跡がつくのですが、モンスター側も“ステルス”能力で足跡を消して移動したり、フィールドを立体的に使って高い場所に移動したりと、なかなか尻尾をつかませません。序盤はトラッパーの立ち回りがキーになりそうです。
遊んでばっかりいては週アスハードウェア担当としては怒られてしまいます。プレイした機材は、デルが提供したゲーミングノート『ALIENWARE 17』でした。詳しくスペックは確認できませんでしたが、最上位モデルだとしても搭載するGPUは『RADEON R9 M290X』のモバイル用です。これで動くということは、デスクトップ用ならミドルクラスでも十分遊べそうです。
ちなみに、開発者にインタビューを行なったなかで、PS4などの次世代機でリリースすることのメリットを訊いたところ、次世代機しかできないアイデアが実現できたそうです。例えば「絶えず動き回っている野生動物のAIや、自然環境の表現」では次世代機の処理能力の高さが大きく影響しているようです。日本国内での発売自体は決まっていますが、発売日は未定です。かなり期待してもいい作品ではないでしょうか。
(c)2010 – 2014 Take-Two Interactive Software, Inc. 2K, the 2K logo, EVOLVE, the EVOLVE logo, and Take-Two Interactive Software are trademarks of Take-Two Interactive Software, Inc. Turtle Rock Studios and the Turtle Rock Studios logo are trademarks of Turtle Rock Studios, Inc.
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