ケーブル不要でハンズフリー通話ができるBluetooth(BT)ヘッドセット。日本ではどちらかといえば音楽再生時のヘッドフォンとして使われることが多いと思いますが、海外では通話をしまくる人も多いことから様々な製品が販売されています。中国でもBTヘッドセットの人気は高く、例えばタクシーの運転手が使っている姿を頻繁にみかけます。
↑中国人もデザインにこだわるBTヘッドセット。
中国語で青は“藍”、歯は“牙”そしてヘッドセットは“耳機”。てなことでいつもの中国のオンラインモール、タオバオで“藍牙耳機”をキーワードに探すと、大量のBTヘッドセットが見つかります。価格は1000円前後の普及モデルから数千円の高級機まで様々。試しに売れ行きの人気順に製品を見てみると、あらやだ、結構おしゃれでかっこいいデザインの製品も見つかります。若干ブランドなどが怪しいものもありますが、中国のBTヘッドセットも今や見た目を重視した製品が増えているんです。
↑世界初のハンズフリー応答ヘッドセット。
様々なデザインのBTヘッドセットに交じって、機能を強化した製品もいくつか見つかります。こちらは世界初の“Yesと言えば着信を受けることが可能”と謳うヘッドセット。自宅などでは充電台にセットして置いておき、電話がかかってきたらこの充電台に「イエス」と叫ぶとそのまま通話ができるそうです。なおスマートフォンの着信画面を見て電話に出たくない場合は「ノー」と叫べば回線が切断されるとのこと。これ意外と使える製品かもしれませんね。
↑スタイラスペン内蔵の製品も山のように出ている。
スマートフォンやタブレットの操作を容易にしてくれるスタイラスペン。それにBTヘッドセットを内蔵した製品はサムスン電子やロジクールなどが発売しています。タオバオで検索すると胸に止めておけるペンサイズのものから、耳にはめることのできる短いサイズのものまで10種類以上が見つかります。この製品はデザインがちとイマイチですが、耳に装着する部分を90度折り曲げることが可能。
↑偽札チェックもできちゃう。
スタイラスペンってついつい無くしてしまいがちですが、使わないときは耳にはめておけばいいというのはいいアイディアですね。なお偽札判別機能も付いているそうで、この機能はもしかしたら今後中国のBTヘッドセットでは必須のものになるかも。
↑面倒な充電もワンタッチな一品。
ところでBTヘッドセットは電池切れを防ぐために毎日充電して使いたいものです。でも小さいヘッドセットにマイクロUSBケーブルをつなぐのって結構面倒だったり、旅行先でUSBケーブルはスマートフォンの充電に使っちゃうからヘッドセットの充電ができなかった、なんてことも多いでしょう。でもこちらのBTヘッドセットは本体の片側がそのままUSB端子になっているんです。日中も時間のあるときにノートPCや外部バッテリーのUSB端子に差して手軽に充電できちゃいますね。
↑お前はもうヘッドセットじゃなくケータイだろう。
さて変わり種のBTヘッドセットもいくつか出ていますが、こちらの製品は数字キーを搭載。携帯電話型のBTヘッドセットなどは電話の発信をリモートで行うことができるものもありますが、これは携帯電話そのものという製品。SIMカードを入れて電話の直接の発信が可能です。そしてもちろん、他のスマートフォンとペアリングすればBTヘッドセットとして使えるという製品。こ通話をガンガンする人は通話用SIMをこっちに入れておけば単体で電話が掛けられて便利なんでしょうかね。
↑あえて耳に装着する必要性は不明。
しかし耳にはめてみるとサイズは結構大きいようです。内蔵させたSIMから電話をかけるときも耳から外さなくてはならず、使い勝手はイマイチのような気がします。ちなみに半年くらい前から売られているようなのですが、筆者はまだ使っている人を見たことがありません。こちらも複数のメーカーが出しているのですが、企画倒れの製品かもしれませんねぇ。
↑腕時計型も結構出ている。
他には腕時計タイプのBTヘッドセットも出ています。ぱっと見は腕時計なものもありますが、デザインに凝ったものもあるなどその日の気分で付け替えるのも面白そう。但し相手の声がスピーカーから聞こえてしまうのでヘッドフォンをつなぐ必要がある製品もあるなど、やはり使い勝手はまだまだ改善すべきものが多いようです。
↑さっと取り外せばだれにも音は聞かれない。
でもこちらの製品は、本体部分を取り外すことが可能なんです。電話がかかってきたら本体をはずし、さらにコンパクトのように上蓋を開けれて小型のワイヤレス受話器のようにして使えるわけ。うーむ、ちゃんと考えて作られた製品だったのね。
↑見たこともないデザインの製品が目白押し。
大手のスマートフォンメーカーやBTヘッドセットの専業メーカーから多数の製品が販売されていますが、中国では例えばOEM/ODMの工場が独自に改良した製品を出すなど、毎日のように新製品が追加されています。中国旅行時は現地のスマートフォン屋で日本では見かけないようなBTヘッドフォン探しをするのも楽しいかもしれませんよ(但し利用は中国国内で!)。
山根康宏さんのオフィシャルサイト
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