2014年2月17日よりはじまったソーシャルメディアの祭典“ソーシャルメディア・ウィーク2014”。初日最大の注目は日本進出が間近と噂されるスウェーデンの定額音楽聴き放題ストリーミングサービス“Spotify”のキーノートだ。
日本法人の代表であるハネス・グレー氏が登壇することもあり、日本でのサービスインが発表も予想されたが、結論を言えば日本展開に関する情報は一切開示されず、サービス全体のプレゼンテーションにとどまった。
↑スポティファイジャパン株式会社取締役のHannes Graah氏。
とは言え、前半は通訳を介さず日本語でスピーチを行ない、着うたや特典付きでCDを販売する国内のアイドルグループなど日本の音楽業界事情に精通していることをアピールするなど、日本参入への並々ならぬ意欲は伝わった。
↑2006年スタートにしたSpotifyは7年間で28オフィス、55ヵ国でサービスを提供。
↑モバイルアプリはiOS、AndroidはもちろんWindows Phone、Blackberry、Symbianにも対応。ブラウザーのウェブサービス、デスクトップのクライアントアプリも用意される。
↑そのほかオーディオ機器やゲーム機器などのハードにもメーカーが対応し、ビルトインしている。
↑料金プランは広告入りのフリーミアムモデルと、月額9.9ユーロ/ドルのプレミアム会員の2種類がある。2400万会員のうち、600万以上が有料会員となっている。毎月20億のFacebook投稿、1日の平均利用時間は100分超えとユーザーは非常にアクティブだ。
↑Spotifyは現在、デジタル音楽業界で世界2位の収益を上げている。2013年は5億ドルの売り上げを達成し、現在もなお成長中だ。
↑音楽を購入しない“ロストジェネレーション”と呼ばれる10代後半~20代の世代が音楽にお金を使うようになってきていると主張。
↑世界中で音楽産業が回復の兆しを見せている。日本ではデジタルではなくフィジカル(CD販売)が主流。市場参入チャンスはあると主張。
会場後方には日本語にローカライズされた『Spotify』アプリがインストールされたiPadが試用可能な状態で展示されていた。
↑会場後方にはハンズオンコーナーが設けられ来場者で賑わっていた。
↑現在日本版App Storeではダウンロード不可な『Spotify』アプリが試せた。日本語にも対応しており、“ブラウズ”からは音楽ジャンルを選択できる。“トップリスト”を選ぶと人気の(プレイ)リストが表示される。
↑“設定”画面には5つのメニュー。Facebookと連携設定をすると“受信箱”に友だちからのメッセージや曲の紹介が。
↑楽曲再生画面。下部のアイコンからFacebookなどにシェアできる。ストリーミング速度は最高で320kbps相当。オフラインモードも用意される。
Spotifyはこのあと2月21日の金曜日にもセッションとイベントへの参加が予定されている。そこでの発表はやはりないかもしれないが、近い将来のサービスインはほぼ既定路線と思っていいだろう。
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