週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

Spotifyは日本で本当に始まるの? ソーシャルメディアウィーク基調講演

2014年02月18日 17時00分更新

 2014年2月17日よりはじまったソーシャルメディアの祭典“ソーシャルメディア・ウィーク2014”。初日最大の注目は日本進出が間近と噂されるスウェーデンの定額音楽聴き放題ストリーミングサービス“Spotify”のキーノートだ。

 日本法人の代表であるハネス・グレー氏が登壇することもあり、日本でのサービスインが発表も予想されたが、結論を言えば日本展開に関する情報は一切開示されず、サービス全体のプレゼンテーションにとどまった。

Spotify

↑スポティファイジャパン株式会社取締役のHannes Graah氏。

 とは言え、前半は通訳を介さず日本語でスピーチを行ない、着うたや特典付きでCDを販売する国内のアイドルグループなど日本の音楽業界事情に精通していることをアピールするなど、日本参入への並々ならぬ意欲は伝わった。

Spotify

↑2006年スタートにしたSpotifyは7年間で28オフィス、55ヵ国でサービスを提供。

Spotify

↑モバイルアプリはiOS、AndroidはもちろんWindows Phone、Blackberry、Symbianにも対応。ブラウザーのウェブサービス、デスクトップのクライアントアプリも用意される。

Spotify

↑そのほかオーディオ機器やゲーム機器などのハードにもメーカーが対応し、ビルトインしている。

Spotify

↑料金プランは広告入りのフリーミアムモデルと、月額9.9ユーロ/ドルのプレミアム会員の2種類がある。2400万会員のうち、600万以上が有料会員となっている。毎月20億のFacebook投稿、1日の平均利用時間は100分超えとユーザーは非常にアクティブだ。

Spotify

↑Spotifyは現在、デジタル音楽業界で世界2位の収益を上げている。2013年は5億ドルの売り上げを達成し、現在もなお成長中だ。

Spotify

↑音楽を購入しない“ロストジェネレーション”と呼ばれる10代後半~20代の世代が音楽にお金を使うようになってきていると主張。

Spotify

↑世界中で音楽産業が回復の兆しを見せている。日本ではデジタルではなくフィジカル(CD販売)が主流。市場参入チャンスはあると主張。

 会場後方には日本語にローカライズされた『Spotify』アプリがインストールされたiPadが試用可能な状態で展示されていた。

Spotify

↑会場後方にはハンズオンコーナーが設けられ来場者で賑わっていた。

Spotify

↑現在日本版App Storeではダウンロード不可な『Spotify』アプリが試せた。日本語にも対応しており、“ブラウズ”からは音楽ジャンルを選択できる。“トップリスト”を選ぶと人気の(プレイ)リストが表示される。

Spotify

↑“設定”画面には5つのメニュー。Facebookと連携設定をすると“受信箱”に友だちからのメッセージや曲の紹介が。

Spotify

↑楽曲再生画面。下部のアイコンからFacebookなどにシェアできる。ストリーミング速度は最高で320kbps相当。オフラインモードも用意される。

 Spotifyはこのあと2月21日の金曜日にもセッションとイベントへの参加が予定されている。そこでの発表はやはりないかもしれないが、近い将来のサービスインはほぼ既定路線と思っていいだろう。

■関連サイト
Spotify

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります