みなさんこんにちは!自称“Oculus Riftエヴァンジェリスト”のGOROmanです。CES2014で『Oculus Rift』と呼ばれるバーチャル・リアリティ(VR) ヘッドマウントディスプレーの最新版が展示されるというウワサを聞きつけて突撃してまいりました。
ところで、“GOROman”って誰?という方もいらっしゃると思いますので、まずは簡単に自己紹介します。昔からゲームやVRが大好きで自分でもガジェットを組み合わせていろいろとつくっていました。
2012年のクラウドファンディング『KICKSTARTER』にOculus Riftが登場した瞬間に出資をし、2013年4月に入手。日本で最初のOculus Rift対応コンテンツをアップしたりました。最近では初音ミクと握手が出来るシステムをOculus Riftで実現しました。
さて、実際の最新版Oculus Rift=『Crystal Cove』ですが、予想を上回る感動がありました。初期型プロトタイプのDevelopment Kit 1(以下DK1)ですら衝撃的でしたが、今回のCrystal CoveはDK1の弱点をかなり克服したモデルと言っても過言ではないでしょう。
Crystal Cove |
大きな改善点は3つです。
解像度の向上
フルHD有機ELに変更したことにより、解像度が劇的にアップ!また、黒がちゃんと黒くなり、また頭を動かしたときのブラー(残像)が無くなっています。
遅延がない
実際の遅延の最小化と、センサの値から未来を予測することにより体感遅延は10ms以下を実現していました!
位置トラッキング
赤外線LEDを水玉のように配置することとカメラによる光学キャプチャーで頭の位置をトラッキング!顔を近づければ映像も近寄る!
上の3点により、大きな問題のひとつであった“VR酔い”が劇的に軽減されていました。従来のDK1は長期の装着に違和感やストレスがありましたが、Crystal Coveではストレスが軽減され「あー、この世界の住人になってもいいかも!」と映画『マトリックス』の世界が実現できる!という気持ちになります。
しゃがむと映像でも下のほうが見える! |
Crystal Coveで体験したコンテンツは2つ。ひとつ目はUnityというゲームエンジンでつくられた『EVE VALKYRIE』というシューティングゲームです。画面解像度が高いため、ゲーム内の遊び方のマニュアルに顔を近づけるように動かすと文字が大きくなって読むことができます!
EVE VALKYRIE |
2つ目は UDKでつくられたリアルタイムタワーディフェンスゲームです。これはまるでボードゲームが目の前にあるように置かれ、リアルタイムで操作できます。位置トラッキングの効果は絶大です。FPSのようなシューティング以外の可能性を大きく感じるデモでした。
創業者のPalmer氏は21歳という若さながら、アイデアでこのデバイスを産み出しました。彼は日本の『ソード・アート・オンライン(SAO)』が大好きで主人公のコスプレするくらいのファンだそうです。また、初音ミクもホログラムのライブに行くくらい好きとのことでした。CEO Iribeさんとも握手出来ましたし感無量です!
まだまだ、製品化に向けて課題も山積みでしょうが、彼らのアイデアや集まってきた仲間が確実にクリアしていくでしょう。私もこの素晴らしい可能性があるデバイスを日本になんとか上陸させたいと思います!
●関連サイト
Oculus VR
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