遅れに遅れ、日本でもSIMロックフリーiPhoneが発売されました。すでに買ってしまった人からは「なんで今ごろっ!」という怨嗟の金切り声も聞こえてきたわけですが、よく考えてみると利用額に違いがあります。キャリア版iPhoneを2年も使えば、月々割引額によって、本体価格は実質0円だったりしますからね。SIMロックフリー版は本体価格がちょっと高めなこともあり、「あぁ、よかったよかった」とは思うのですが、普通にキャリア契約してはSIMロックフリー版の意味がありません。
SIMロックフリー版のメリットは大きく2つ。ひとつは海外に行った際、国際ローミングを利用せず、現地SIMを購入して使えること。比較して安価に利用できます。もうひとつは国内でMVNOのSIMを利用することにより、データ通信など用途を限定すればこれまた安価な月額使用料で使えます。
実際にどういう運用になるのか、簡単な一例を挙げてみましょう。まず、iPhone5s 64GBの本体を一括購入した価格と初回の事務手数料だけを計算します。SIMロックフリー版は、いざとなったら通話も可能な日本通信のスマホ電話SIMフリーDataの3GB高速データオプションプランにしました。いずれも税込み価格です。
ドコモ | au/ソフトバンク | SIMロックフリー版 | |
端末価格 | 9万720円 | 8万8200円 | 9万1800円 |
初回事務手数料 | 3150円 | 3150円 | 3150円 |
初期費用合計 | 9万3870円 | 9万1350円 | 9万4950円 |
ここまでは本体価格の違いで差が出ていますが、あまり大きくはありませんね。次に月々の支払額を見てみます。
ドコモ | au/ソフトバンク | SIMロックフリー版 | |
基本使用料※1 | 783円 | 983円 | 1641円 |
パケット通信料 | 5775円 | 5775円 | 1638円※2 |
月々割引額 | -2940円 | -2825円 | 0円 |
月々の支払額 | 3618円 | 3933円 | 3279円 |
※1:ユニバーサル利用を含む ※2:ここでは3GB高速データオプション料金を記載。データ利用量は3GB/月で、使いきると200kbpsに規制。
日本通信で今回のプランの場合、通話料が21円/30秒です。データオプションは3GB/月なので、キャリア版の7GBと比較すると半分以下のため、自分の使用量がどれくらいか知っておく必要はあります。さて、これを12ヵ月使った場合と、25ヵ月使った場合で合計額を見ていきます。
ドコモ | au/ソフトバンク | SIMロックフリー版 | |
解約違約金 | 9975円 (24ヵ月以内) | 9975円 (24ヵ月以内) | 8400円 (5ヵ月以内) |
12ヵ月で解約した 総支払額※1 | 14万7261円 | 14万8521円 | 13万4298円 |
25ヵ月で解約した 総支払額※2 | 18万4320円 | 18万9675円 | 17万6925円 |
※1:初期費用+12ヵ月の利用料+解約違約金 ※2:初期費用+25ヵ月の利用料
こう見てみると1万円強ほどの違いが出て、SIMロックフリー版は高いという印象はなくなります。もちろん、日本通信の通話プランでは無料通話ができなかったり、月々のデータ通信料が少なめだったりするので、一概に横並び比較はできないため、最小限の利用料金です。たとえば、月に3GBじゃ足りない場合にデータオプションを追加してしまうと、また運用料金は大きく変わります。
来年出るであろうiPhone6や、Andoridの最新機種など、年ごとに機種を変更する人は解約違約金を考えずに済むので、一括で端末を買う人にとっては魅力的ではないでしょうか? あと、通話やデータ通信の量が少ない人ですね。もちろん、海外でスマホを使いたい人にはぴったりです。
といった、自分に合ったプランを選べるのがMVNOのSIMを買って使う面白さなのですが、他にどんなサービスがあるのか気になりますよね? そこで各社のSIMをいろいろと比較してみました。また、初めてMVNOのSIMカードを使う人に、簡単なAPN設定の方法もあります。
と、クリックしても同サイズの表示なわけですが、こちら現在好評発売中のMacPeople2月号(12月27日発売)に掲載しております。SIMロックフリー版のiPhoneはどう違うのか? どう使うと便利なのか? といった文字量が多めの特集です。海外に持って行くときに利用したいアプリなど、背中をグイグイ押して行く内容なので、すでにiPhone5sや5cを買った方もぜひご覧ください。
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その他にも、MacBookを最強Windows機にしたり、iPhoneでハイレゾ音源を楽しむ方法を紹介したり、Macの鉄壁セキュリティー術やこの冬に注目のスマホ連携デジカメなど、7大特集を掲載しています。巻頭特集ではMac Proの速報など、Appleが製品を薄く薄くしているのに反して、厚く厚くしていますので、心地よい重みも堪能してください。
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