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GALAXY Gearのカメラをクリップオンでパワーアップ

2014年01月01日 12時00分更新

 各社から少しずつ製品が出てきたスマートウォッチ。その中でもサムスン電子のGALAXY Gearは他社製品とは大きく異なる特徴を持っています。それは内蔵カメラ。今回はそのカメラをさらにパワーアップしちゃいましょう。

GALAXY Gear

↑かなりイケてるGALAXY Gearのカメラ。

 GALAXY Gearのバンド部分に内蔵されるカメラ。200万画素ながらもオートフォーカス対応で結構ちゃんとした写真が撮れるんです。スマートフォンをポケットから取り出さずとも腕時計でサッと写真が撮れるのはGALAXY Gearの大きなアドバンテージでしょう。

GALAXY Gear

↑作例を2つ。マクロもそれなりにイケます。

 街中を歩きながら気になる風景を見かけたらGALAXY Gearでパシリ、また食事するときにまずはGALAXY Gearでパシリと、筆者は日常の写真のほとんどをこれで撮影するようになってしまいました。またそこそこ寄って撮影できるので簡単なブツ撮りもOK。ということでスマートウォッチにカメラがあると日常生活がより楽しくなるのですが、やはり単焦点のレンズだけにたまには不満も感じてしまいます。

GALAXY Gear

↑クリップ式のレンズが装着できるんじゃないの?

 そういやスマートフォンに簡単に取り付けられるクリップ式のコンバージョンレンズが売っていますよね。クリップ式ならもしかしてGALAXY Gearのカメラにも装着できるかも?ってことで中国製の安いレンズを買ってみました。

GALAXY Gear

↑腕にはめた状態でクリップオン!

 クリップを開いてGALAXY Gearにはめてみると、うまいこと装着できるじゃありませんか!これでスマートフォン同様にGALAXY Gearのカメラをパワーアップできそうです。

GALAXY Gear

↑シンガポールで早速テスト(左)ワイドがいい感じ(右)。

 ちょうどシンガポールへ行ったので(その時の記事はこちら)、シンガポールの顔でもあるマーライオン像を訪問。まずは普通に撮影、マーライオンに近すぎるせいか、奥に見えるマリーナベイ・サンズがはいりません。ここでコンバージョンレンズのワイドを取り付けてみました。するとばっちりと広角撮影でき、3つのビルもしっかりと映り込んでいます。レンズの装着が甘くて角にケラレが見えてますが、まぁそのあたりはあとでトリミングすれば問題ないでしょう。

GALAXY Gear

↑魚眼も試してみた(右)。これは楽しいね。

 購入したコンバージョンレンズには魚眼タイプもあったのでこちらも装着。魚眼の効果を出すにはもっと近寄ったほうがよかったのでしょうが、この程度でも面白い感じの写真が撮れます。クリップオンで写真のバリエーションを広げることができるなんて、GALAXY Gearにはこれらのレンズは必需品かもしれません。

GALAXY Gear

↑高画質なTurtle Backのクリップレンズを使ってみる。

 手軽にGALAXY Gearのカメラ機能を拡張できるコンバージョンレンズですが、中国製の安物では画像がゆがんだりと本格的に使うにはやや物足りない出来でした。ならばと、iPhone用のコンバージョンレンズを出している香港のTurtle Backの製品を使ってみることにしました。こちらはレンズそのものを自社設計しているので歪みが少なく、高画質な撮影結果が期待できます。ちなみにTurtle Backは謎の回転式レンズを備えたiPhone向けジャケットなども販売しています(関連記事)。

GALAXY Gear

↑GALAXY Gearに装着、違和感がないぞ。

 こちらもさっそくクリップを開いてGALAXY Gearに装着。iPhoneも想定した製品だけに高級感があり、まるで純正のアクセサリに見えないこともありません。クリップ部分もしっかりした作りですし、レンズもやや重量があり写真の出来が早くも楽しみです。

GALAXY Gear

↑香港で飲茶を楽しむ(左)。ワイドは必須ですね(右)。

 今度のシーンは香港での飲茶。まずは歪みの少ないという『Pro-series Wide Lens』をテストしてみました。広角倍率は0.7倍ですがその効果は絶大。何もつけていない場合は席から後ろに下がらないとテーブルに並ぶ点心の籠をすべて入れることができませんが、このマクロレンズを付けると何もせずにすべてが視野にはいります。

GALAXY Gear

↑ちょい遠景はテレレンズで引き付ける。

 もう一つ試したのが『Pro-series Tele Lens』。1.5倍と手軽に望遠撮影を楽しめます。これは街中の風景写真を撮るときに威力を発揮しそう。実はネタとしてこの記事を書き始めたのですが、Turtle Backのこのレンズは実用性が十分ありそうで思わず購入してしまいました。

GALAXY Gear

↑冬の香港の風景写真を撮影してみる。

 ということでTurtle Backのテレレンズを付けて香港の冬の街を探索。ビクトリアハーバーも夏の空とは違いやや曇っていますね。テレレンズを使うと対岸の高層ビルもここまで近寄ってきます。でももうちょい引き付けた写真を撮りたいなー、と思ったのでこんな秘密兵器を投入。

GALAXY Gear

↑20倍だか30倍だかの望遠レンズを投入。

 スマートフォンのレンズを思いっきり望遠にしてしまうものもいくつか販売されていますよね。クリップタイプはなかなか種類が少ないのですがなんとか発見。これさえあれば、もはやGALAXY Gearのカメラでできないことはないかも?

GALAXY Gear

↑迫力のスタイル!もう何をしているかわからない。

 装着してみるとこの製品はレンズ部分が金属製で重く、保持するのがやや困難でした。買うならプラスチック製のボディーの望遠レンズを探したほうがよさそうです。しかしこうしてみると、もはや腕にはめているのがスマートウォッチなんだろうかと思えるような不思議なスタイルとなります。

GALAXY Gear

↑さすが望遠の威力。バードウォッチングなどにも使えちゃう?

 手ぶれに気を付けつつ遠景を映してみると、さすがは望遠レンズです。画質はさておきしっかりと遠くのビルを拡大して撮影することができました。ここまでの望遠はいらないので、10倍くらいの拡大率と本体の重量・長さが半分くらいのものがあれば観光旅行のときなどにも使えちゃいそう。どこかのメーカーさん、作ってくれないかなあ。

GALAXY Gear

↑使い始めるとやめられない。

 望遠は利用シーンが限られそうですが、広角レンズは日常生活の中で使うことが増えてきました。集合写真を撮ったりお店の中全体を撮影したりと、広角のコンバージョンレンズを1つ持っているだけでも撮影の幅は大きく広がります。

GALAXY Gear

↑2014年のスマートウォッチはカメラがブームになる?

 GALAXY Gearで撮影した写真はBluetoothで瞬時にスマートフォンに転送されます。すなわちスマートフォンの第2のカメラとして使うことができるわけです。これから出てくる各社のスマートウォッチもカメラ搭載のものが増えるかもしれませんが、差別化としてスマートウォッチ用の交換レンズなんてものを出してくるメーカーもあるかもしれません。今年出てくるスマートウォッチはカメラ周りにも注目したいものです。

Turtle Back / クリップレンズ(外部サイト)

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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