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iPhoneで高音質再生! iOSデバイスでハイレゾ音源を聴く方法|Mac

2013年12月29日 18時00分更新

 アニソン配信やソニーのウォークマンを筆頭に盛り上がる「ハイレゾ」。CDをはるかに超える情報量を持ち、その場で演奏しているかのような臨場感を与えてくれる高解像度音楽データのことを指します。

 ハイレゾと言っても難しいことはなく、iTunes Storeで音楽を買うように、Macで入手したハイレゾ音源をiPhoneで持ち出すことも可能です。ただし、そのままでは再生できないため、ちょっとした準備が必要です。今回はiOSデバイスでハイレゾを聴く方法をお教えします。

 編集部ではiPhone5/5s、iPad miniを使用し、iOS 7.0.3およびiOS 7.0.4で検証しました。ただし、今回の「Lightning - USBカメラアダプタ」や「iPad Camera Connection Kit」の使用方法はアップルの保証外となるので、自己責任でお願いいたします。

1 音源を購入する

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 iOSデバイスは、単体ではサンプリング周波数44.1kHz以上のハイレゾ音源を再生できません。また、iOSのSafariではファイルをダウンロードできないため、ハイレゾ音源を直接購入できないのも要注意です。そこで、Macのウェブブラウザーから「e-onkyo music」や「mora」といった配信サイトにアクセスし、購入/ダウンロードします。

2 Finderで管理する

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 iTunesは、FLACやDSD形式の再生に対応しないため、ハイレゾ音源の管理に適していません。配信サイトで購入した音源は、「ミュージック」フォルダーに「high-res」といった名称のフォルダーを作成し、そこへアーティスト/アルバム名別にフォルダーを作り、管理しましょう。ただし、Finderでは管理のみとなり、Macから再生するには「Audirvana Plus」などのアプリが必要です。

3 iOSアプリ「HF Player」を用意

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 オンキヨー(株)のiOSアプリ「ONKYO HF Player」は、iOSでのハイレゾ再生を実現します。ただし、Lightning端子を搭載するデバイスの場合は、アップルの「Lightning-USBカメラアダプタ」、30ピンDock端子のデバイスの場合は「iPad Camera Connection Kit」が必要です。アプリ自体は無償ダウンロードできますが、FLACやDSD形式を再生するにはアドオンの「HDプレーヤーパック」(1000円)を利用します。

『ONKYO HF Player』
App Store価格:無料
(価格は記事掲載時点のものです)
作者:ONKYO CORPORATION

AppStore アプリをダウンロード

4 iPhoneと同期する

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 Mac内のハイレゾ音源を「HF Player」へ転送するには、iTunesを利用します。MacとiPhone/iPadをUSBケーブルで接続し、iTunesのiOSデバイス管理画面で「App」タブを選択。ファイル共有欄でHF Playerを選び、転送する曲をドラッグ&ドロップすれば完了です。

5 アダプター経由でUSB DACを接続する

 「ONKYO HF Player」で再生した音源はiPhone5/5sの場合、「Lightning-USBカメラアダプタ」を経由し、USBオーディオのデジタル信号としてUSB DACへ出力されます。iOSデバイスに付属する充電/同期用の「Lightning-USBケーブル」を直接USB DACに接続しても、ハイレゾのUSBオーディオ信号は出力されないことを覚えておきましょう。「PHA-2」の場合はLightning-USBケーブルで直結すると、48kHz/44.1kHzになります。

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 今回は、ソニーのポータブルヘッドホンアンプ「PHA-2」を使用しました。

6 ヘッドホンを用意する

 あとはUSB DACにヘッドホンを接続し、「ONKYO HF Player」で曲を再生すればハイレゾ音源を再生できます。ヘッドホンはスペックだけを見れば「再生周波数帯域」が20Hz〜22.05kHzの範囲を超えるものがハイレゾ対応と言えますが、ドライバーの方式や耳を覆う部分(ハウジング)の形状などで音の印象は変わるため、スペックだけでなく実際に聴いて「高音質」なヘッドホンを選ぶことが大切です。

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 今回は、シュア・ジャパン・リミテッドの「Shure SRH1540」を使用しました。

 iPhoneでのハイレゾ再生とウォークマンなどの専用プレーヤーとでは、使用DACなど条件が異なるため単純な音の比較は難しいですが、普段利用しているiPhone/iPadをハイレゾ再生機にできたり、好みのDACを組み合わせて使えるのはiOSデバイスならではのメリットです。ぜひこの冬にハイレゾ体験してみてはどうでしょうか?

※2013年12月30日16:25 ポータブルヘッドホンアンプ「PHA-2」でLightning-USBケーブルを使用した場合のサンプリング周波数(48kHz/44.1kHz)を追記しました。また編集部での動作確認環境も追記しました。

●関連サイト
e-onkyo music
PHA-2(ソニー)
Shure SRH1540(シュア・ジャパン・リミテッド)
Audirvana Plus

 このほか、MacPeople3月号の第6特集「Mac&iOSをハイレゾ化計画」では、ソニーのウォークマンをはじめとする専用プレーヤーのレビューやiPhoneでのハイレゾ再生で一緒に使いたいDAC&ヘッドホンの紹介、Macでのハイレゾ再生まで、音楽を高音質で楽しむ方法を紹介しています。ぜひお手に取ってみてください。

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