格安航空券のおかげで海外旅行は手軽なものとなりましたが、ここ数年のLCC就航ブームで航空券の価格もさらにお安くなっています。今や「週末海外に行ってスマートフォンを買う」なんてことも可能な時代になりました。
↑都市国家シンガポールなら1日あれば十分。
今回はシンガポールで1日モバイル関係のお店を回ってみました。都市国家のシンガポール、観光地やショッピング街の数は限られていますし、モバイル関連だけを目当てに行くならなおさら短時間で回ってくることが可能です。“世界3大がっかり”の1つ、マーライオンを見ても十分時間的にはおつりが来ますよ。
↑チャンギ空港でプリペイドSIM購入はあわてるな。
チャンギ国際空港に降り立つと到着ロビーには観光案内所がありそこに大きく『Prepaid SIM』の表示があります。ただしここで売っているのはSingtelのものだけで、データ通信分も少な目。お勧めはキャリア『M1』のプリペイドSIMで、M1のカウンターを探しましょう。M1のプリペイドSIMはLTE(1800/2600MHz)とW-CDMA(2100MHz)の両方に対応しています。価格は15シンガポールドル、データ通信料金は7シンガポールドル/1GBです。M1のカウンターで手続きしてもらえます(要パスポート)。
↑地下鉄に乗って市内へ。
チャンギ国際空港はMRT=地下鉄が直結しているので市内へ出るのも簡単。日本のSUICAのようなICカード『ez-link』もあるので、1日バスやMRTに乗りまくる人はこちらがおススメ。なお以前はスマートフォンに張り付けられるステッカータイプのez-linkもあったようなのですが現在は売っていない模様。これを張り付ければ手軽にシンガポールでお財布ケータイ気分に浸れるんですけどね。
↑ブギスのモールで軽く観光。
まずはBugis=ブギスへ。MRT駅を挟んで見どころの多い観光地というかショッピング街です。ブギスジャンクションはちょっとおしゃれなショッピングモール。地上は透明な屋根に覆われたモールでここだけが別の街のよう。夏など熱気がきつい時期はここをぶらつくだけでも気持ち良いものです。
↑シンガポールで一番人気はやっぱりiPhone。
ここにはSingtelとM1とキャリアのお店があるほか、ソニー、サムスン電子のお店も。でも人だかりが一番多いのはアップルの正規代理店でした。シンガポールはSIMフリーの国、iPhoneも単体販売されています。また空港でSIMを買いそびれた場合はここのキャリアのお店で買うのもよいでしょう。
↑お昼を食べるなら反対側へ移動しましょ。
ブギスジャンクションは綺麗なお店が並びますが、せっかくシンガポールへ来たのならばローカルごはんを食べたいところ。今度はMRTの駅の反対側、西側へ移動します。アジアにありがちなお土産屋台の並ぶブギスストリートを抜けると、そこにあるのがローカル飯屋の集まったアルバート・センター・フードコート。
↑量は少なめ、値段お手頃、うまい!
ここにはシンガポール、マレーシア、タイ、中華などあらゆるローカル化されたお店が入っています。食事の量は若干少な目ですが、足りなければ別のお店でもう1品頼んで食べるのもOK。値段は2-3シンガポールドル、200-300円程度が中心。ジュースやデザートもあるので食後に一服することも可能です。ただし昼時は現地の人たちでかなり混みます。
↑散歩がてらシムリムスクエアへ。
食事のあとは徒歩5分ほどにあるシムリムスクエア(Sim Lim Square)へ。シンガポール最大のITモールですが、現金問屋系のお店が多く入っています。今でもPC関連のお店が多いのですが、スマートフォン本体やアクセサリのお店、そしてアップルの正規代理店も入っています。
↑お店の数は400店舗以上。
地下1階地上6階の建屋内にはびっしりとお店が入っています。以前はここの独立系の携帯ショップでiPhoneを買うのが安いという話もありましたが、クレジットカード詐欺の被害の話も最近聞かれます。iPhoneをここで買うなら1階にあるアップル正規代理店で買ったほうが安心でしょう。
↑品ぞろえの多い中華スマホ、中華タブレット。
むしろシムリムスクエアのお店で見るなら中国製のスマートフォンやタブレットかもしれません。品ぞろえもいいので見たこともない端末をじっくりと見て回ることができます。
↑きちんとしているフーナン・デジタルモール。
この後はMRTやバスでシティーホールへ移動。なおシンガポールはバスが発達しているのでグーグルマップでも簡単にバス経路を調べられます。前述したように空港のMRTの駅でeasy linkを買っておけば、バスの乗車も簡単。乗る時と降りるときに出入り口のICカードリーダーにeasy linkをかざすだけと簡単です。
↑スマホやPCアクセサリ屋とは思えぬおしゃれなお店も。
シティーホールそばにあるフーナン・デジタルモール(Funal Digital Mall)は6階建てのビル。各メーカーの販売店や、ITチェーン店が多数入っています。そのためこちらでの買い物はより安心してできそうです。クレジットカードの利用ももちろんOK。家族や女性と回るならこちらに来るのがお勧めでしょう。そしてここにもアップル、ソニー、サムスン電子そしてノキアのお店も入っています。
↑有名なオーチャードロードへは行かず。
ところでシンガポールでショッピングといえば有名なのがオーチャードロード。洋服や化粧品、ブランド品を買うならここへ行くのはマストでしょう。でもモバイル関係はあまりいいお店がありません。そちら系の買い物がないのなら、街中を歩いて高層ビルを眺めているのも面白いかもしれません。またマーライオン像を見たい場合はフーナン・デジタルモールから徒歩15分くらいです。せっかくシンガポールに来たら見ておくといいでしょう。
↑24時間楽しめるのがシンガポール。
さて夕飯は適当にするとして、夜行便で帰国する場合はまだ空港へ行くには時間があります。シンガポールのお店は20-21時くらいまでやっていますが、そのあとでも開いているところがあるんです。それがインド人街にあるムスタファセンター(Mustafa Centre)。営業時間は24時間。場所柄と店の名前からわかるようにインド系の客を相手にした大型のモールです。
ムスタファセンターは北西から南東に細長く伸びるモールですが、スマートフォン関係があるのは南東側のビルの地下2階。
↑カバンは預けるか結束バンドで封印。
なお万引き防止のために入り口では荷物チェックが行われます。貴重品はカバンに入れたうえで入り口横のカウンターでファスナー部分に結束バンドをしてもらいます。ほかのお店で買ったお土産など、ショッピング袋などを持っている場合はここで預ける必要があります。
↑広々とした地下2階、インドスマホなども。
地下2階はIT関連製品が取り扱われています、スマートフォンコーナーは大手メーカーのメジャー製品が一通り売られています。またインドメーカーのスマートフォンも数機種ながら取り扱っているのが面白いところ。インド人客が結構買っていました。
↑空港にはあのVERTUもある。
シンガポールでのモバイル関連お買いもの、1日もあればここまでざっくりと回ることが可能です。夜は空港に向かいチェックイン、24時間飛行機が離発着しているチャンギ国際空港は制限エリア内も多くのお店が夜遅くまで開いています。超高級スマートフォンを出しているVERTU=バーチュのお店も結構お客さんが入っています。日本ではもう見られないだけにちょっと立ち寄ってみるのもいいかも。
↑搭乗寸前までお買い物が可能。
もちろんIT専門店もあるので登場するギリギリまでここでスマートフォンやタブレットを物色することも可能です。なお市内のきちんとしたお店で買い物した場合、購入時にGST(消費税)の還付手続きもしておきましょう。空港で簡単に還付が可能です。
直行便でも約8時間とやや遠いシンガポールですが、夜行便を組み合わせれば現地滞在1日で週末滞在するなんてことも可能でしょう。東南アジアに位置するシンガポールは常夏の国。冬の寒さがつらくなってきたら、モバイルのお買い物ついでにシンガポールへ弾丸ツアーしに行くのも楽しいですよ。
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