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“美人すぎる書道家”も納得の書き味 『TEGRA NOTE 7』発表会

2013年12月02日 19時45分更新

 既報(関連記事)どおり、12月4日にZOTACブランドから登場する、NVIDIAの『TEGRA NOTE 7』の発表会が行なわれた。NVIDIAがリファレンスモデルを開発し、ベンダーが販売するという形式は同社のグラフィックボードの販売形態でよく見る。実は、『Nexus7(2013)』は、NVIDIAの“KAI”と呼ばれていたプラットフォームをベースに製品化したもので、TEGRA NOTE 7もこれに近い製品といえる。

TEGRA NOTE 7
●NVIDIA(関連サイト
予想実売価格 2万6000円前後(12月4日発売予定)

TEGRA NOTE 7

 TEGRA NOTE 7の特長は4つ。パネルやドライバー、ソフトウェアのすべてで処理速度を高めた“DirectStylus”というペン認識技術。書き味のデモとして“美人すぎる書道家”として話題になった、日本書道師範の涼風花さんが登場。TEGRA NOTE 7と、タッチパネル対応の筆ペンを使ってその場でスラスラと文字を書いていた。「ほかのタブレットでは書いている途中に途切れてしまうこともありましたが滑らかです。手の動作に遅れることなく描画が追いついてくれるので書きやすい。」と感想を述べていた。

TEGRA NOTE 7

↑“夢”という字をTEGRA NOTE 7を使ってその場で書いていた。

 電磁誘導式ではなく静電容量式のパネルなので、書きやすさのためにいくつかの工夫がされている。まず手のひらを置いても検地しないパームリジェクション機能は、手のひらの大きさを認識して除外している。筆圧検知は、パネルにかかる物理的な圧力を検知しているのではなく、ペン先のゴムが変形することで変わる電荷を筆圧の変化として認識しているとのこと。こういった処理を細かくできるTegra4の性能の高さとアピールしていた。

 次に、カメラアプリ『Camera Awesome』で使え、後日OTAで実装する機能。Tegra4の処理能力を生かして、常時HDR処理を行なう“Always-On HDR(AOHDR)”や、追尾オートフォーカス機能の“Tap-to-track”、720p解像度で120fpsのハイスピード撮影ができる“スローモーションビデオ撮影”がある。

TEGRA NOTE 7

 バスレフスピーカーを搭載しているのもめずらしい。5ccのスピーカーボックスのスペースを確保しており、基板やポートがあるサイドでは、スペースの都合上バスレフポート(空気口)を設けるのが難しいが、マイクロUSBポート部分の穴を利用している。

TEGRA NOTE 7

 最後にゲーミングについては、マイクロHDMI端子でテレビなどに出力が可能。ブルートゥース接続のコントローラーを使えば据え置き機感覚で遊べる。一人称ゾンビシューター『Dead Triger 2』など、自動的に画質調整するゲームでも、Tegra4では画質設定最高で遊べる。

TEGRA NOTE 7

 TEGRA NOTE 7にプリインストールされる、イニスが開発したゲーム『Eden to Green』も展示。Unreal Engine 3ベースで、Tegra専用のステージやエフェクトが追加される。

TEGRA NOTE 7

 ハードウェア面だけでなく、OSそのものも手を加えている。スタイラスペンを抜くと、画面下部のメニューバーに“lasso(投げ縄)ツール”が出現する。システムレベルで実装しているので、どんなアプリでもキャプチャーでき、その上にメモを書き込め、画像としてメールなどのアプリに渡すというもの。

TEGRA NOTE 7
TEGRA NOTE 7
TEGRA NOTE 7

 これだけOSに手を加えているが、OTAによるOSのアップデートにも対応する。12月中には4.3に、“KitKat”こと4.4はスケジュールの調整中とのこと。

 発売に合わせて、純正のカバー&スタンドや、販売元のアスクやエレコム、バッファローから液晶保護シートが登場する。

TEGRA NOTE 7
TEGRA NOTE 7
TEGRA NOTE 7

↑左から、NVIDIAマーケティング本部 部長 林憲一氏、涼風花さん、ZOTAC CEO ウォン・シー ハオ・トニー氏、イニス 取締役副社長/ゲームデザイナー 矢野慶一氏。

●関連サイト
販売元 アスク 製品ページ

 

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