週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

iPhone5s用の強化ガラスフィルムを買ったらガラス製じゃなかった件

2013年11月20日 15時00分更新

 ある程度メジャーなグローバル機種用にしかないとはいえ、保護フィルムのトレンドは強化ガラスに移り変わりつつあります。量販店での取り扱いも増えましたよね。iPhoneに最適なモノはどれかしらんと、あてくしも片っ端からいろいろ試す日々……。編集部の給湯室から「アックンはガラスに取り憑かれている」などとささやいているのが漏れ聞こえてきましたが、いいの。だって、そうだから。

 ひと言でガラスフィルムといっても、多種多様で価格もピンキリ。とはいえ価格のベースラインは保護フィルムよりはるかに高いうえ、貼り直しが難しいので慎重に選びたいところ。実は、いくつか試そうと買い込んでいた中に、ガラス製と思っていて、そうではないモノが混じっていたんですよね。

この中にひとつ非ガラスが…
Glass_Film
↑全部ガラスフィルムと思って買ったモノですが、この中に硬化フィルムの製品がひとつありました。確かに安かったし、他国の言語を隅々読まなんだあてしが悪ぅございます。
ガラスフィルムも多種多様
Glass_Film
↑表面コーティングで品質の差が出ます。同じ指の持ち主が使っても耐指紋コートの具合で使用感に著しい違いが……。

 ガラスフィルム選びの注意点を、京都で荒波に向かって保護フィルムをつくり続ける、おなじみビザビM谷社長にお電話してうかがってみました。どうにもヒマらしいので……。

──ガラスって書いてあるのにガラスじゃないってどうなのよ?

M谷 表記の仕方ですよね。日本語でいうところのガラス加工とか、ガラスふうとか……。要は硬化フィルムなんですよ。実際、9Hとかガラスと同じくらいの硬度がありますから。

──見分け方ってあります?

M谷 割ってみれば一目瞭然です。ガラスは砕けたようになりますが、硬化フィルムはパキッと折れる感じですね。

ガラス製はこーなる
Glass_Film
↑無理に折り曲げて割ってみました。細かく砕けるのがガラスの特徴です。ケガに注意。
硬化フィルムだと……
Glass_Film
↑非ガラスの硬化フィルムだと、このようにパキッパキと何回でも割ることを楽しめる感じ。楽しくはないケド。
Glass_Film
↑左がガラス、右が硬化フィルム。今では手触りでわかるようになりました。

──なるほど。っても割って試せませんからねぇ……。

M谷 誤解ないように言っておきますが、硬化フィルム=粗悪品ってわけではないですよ。軽くて、貼る際に割れにくいですし、商売側には価格を抑えられ、少ロットでつくれるといったメリットもあります。ウチでも今後、取り扱っていく予定です。

──して、どうやって選べば?

M谷 硬度はあまり参考になりません。まずは厚みをチェックすべきですね。

──たくさんありますよねぇ。

M谷 実は、そんなにないんですよ。これも表記の問題です。いまだと薄いのが人気ですが、0.2ミリか0.33ミリの2種類です。ただ、これは素材の厚みで、0.2ミリだと表面加工とPET(粘着用の糊)込みで0.32ミリくらいになります。0.33ミリだと0.55ミリ。どこの業者も素材の薄さをパッケージで強調していますが、裏面とかにきちんと全込みの厚みが記載されていれば信用できますし、間違いなくガラスってことになりますね。

──なるほど、パッケージをよく見よ、と。ほかには?

M谷 表面処理がぜんぜん違うんですよ。まぁどこのパッケージ見ても指紋コートってたいてい書いてあるんですけど、この質がまったく異なるんです。ウチのは相当こだわっていますよ。ちょっと試してみてください。

──お、いきなり宣伝ですか。商魂たくましいな。

ビザビさんとこのガラスフィルム
Glass_Film
↑『Armorz Stealth Extreme Lite 強化ガラス保護シート for iPhone 5s/5c/5』相変わらず商品名が長い。
Glass_Film
↑取り出してさっそく貼ってみます。

M谷 まず、PETの材質に注目してください。保護フィルムで培ったノウハウで抜群のエアー抜けを実現しています。

あっという間にエアーが抜ける
Glass_Film
↑位置を合わせて置くようにすると、フワーって感じで貼り付きます。エアーが自然に抜けていく感じ。
某社製ガラスフィルムの場合…
Glass_Film
↑最終的にエアーはキレイに抜けるのですが、1日以上要する感じ。ヘラでグギギってやればスグ抜けますが、ビザビさんのは置くだけでキレイに貼り付きました。

──ホントだ、ぜんぜん違いますね。

M谷 でしょ? あと、抜き型にもこだわっています。ほとんど取り替えないモノですからね。端末との一体感を重視しています。

型は相変わらずのギッチギチ
Glass_Film
↑透明度が高いのでセンサー部はくり抜かれていません。サイズはビザビの保護フィルム同様きつめですが、硬いので貼りにくいことはありません。とはいえキホン、貼り直しはできないので曲がったりホコリが混入しないよう慎重に。
ホームボタン周り
Glass_Film
↑薄いうえにラウンドエッジ加工がなされており、ヒジョーに美しい一体感でござる。
指紋センサーもバッチリ
Glass_Film
↑厚みのあるガラスフィルムの場合、指紋認識が若干しにくくなりますが、本フィルムはまったく違和感ナシ。
何も貼っていないかのよう
Glass_Film
↑数々の保護ガラス(硬化フィルム含む)を購入してきたあてしですが、文句なしの決定版と断言しよう。ステマかどうかは問題ではござらぬ。「最高のスマホに最高のガラスを貼るか、それ以外を貼るか。それだけのこと」と、アックン・オッペンハイマーは述べています。

──いや~、さすが。指のすべりもサラッサラですな。しかしガラスフィルムって一度使うと戻れなくなりますよね、硬さがクセになるというか……アレと一緒で。未体験の方はビザビさんのだと安心ですよ、社長は危険人物ですが。ところで週刊アスキー最新号で保護ガラス特集を組んでおります! こんなインタビューなんかより役立つ情報満載ですので、どうぞご覧くださいね。

M谷 お、宣伝オチですか。商魂たくましいな。

●関連サイト(販売ページ)
Armorz Stealth Extreme Lite 強化ガラス保護シート for iPhone 5s/5c/5

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります