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iPad Airの通信速度を山手線全駅で測定してみた! 速いのはソフトバンクかauか?

2013年11月15日 19時00分更新

 11月1日に発売されたiPad Airのセルラーモデルは、今回もauとソフトバンクの2社から発売されることになった。となるとやはり気になるのが通信速度。果たしてどちらのキャリアを選んだ方が便利なのか? その一例を試すべく、今回は山手線の全29駅で速度テストを行なってみた。

測定条件等:
測定日 11月11日(月)の日中
測定場所 東京・JR山手線全29駅
     各駅ホームの、前から5両目のドアを出てすぐの場所
計測アプリ RBB TODAY SPEED TEST
     ※各駅3回ずつ測定しその平均値を算出

iPad Air Speed Test
RBB TODAY SPEED TEST


まずは10時20分の新宿駅ホーム。

iPad Air Speed Test
※写真は計測場所とは異なります(駅名を写しこむため)。以下の写真も同じ。
  下り 上り
ソフトバンク 12.29Mbps 9.32Mbps
au 24.27Mbps 8.77 Mbps

※速かったほうのセルにピンク色を着けています(以下同)。

 通勤時間帯ということもあり混雑した中での計測だったが、プラチナバンド対応が効果を発揮したか、下りはauが圧勝する結果となった。

10時30分、代々木駅

  下り 上り
ソフトバンク 29.14Mbps 11.94Mbps
au 16.10Mbps 11.95Mbps

 新宿駅から1キロと離れないうちに、下りでソフトバンクがauを逆転。倍以上のスピードを出した。筆者が過去何度も速度計測を行なってきた経験では、ソフトバンクは場所によって通信速度に差がある印象だが、やはり今回も同様の結果になるのだろうか?

10時30分、原宿駅

iPad Air Speed Test
  下り 上り
ソフトバンク 26.02Mbps 18.00Mbps
au 29.06Mbps 11.85Mbps

 両者とも下り平均20Mbpsを超すなど優秀な結果を残している。

10時50分、渋谷駅

iPad Air Speed Test
  下り 上り
ソフトバンク 17.50Mbps 13.64Mbps
au 14.95Mbps 7.98Mbps

 新宿駅と同様、非常に混雑しており、そのせいか両キャリアとも速度があまり伸びていない。ただ、ソフトバンクは下り上りともauを上回る結果を見せている。

11時、恵比寿駅

  下り 上り
ソフトバンク 17.58Mbps 13.05Mbps
au 12.10Mbps 5.92Mbps

 ホームは渋谷駅より混雑しているような印象で、両キャリアとも渋谷駅と似たような傾向を見せた。

11時10分、目黒駅

  下り 上り
ソフトバンク 19.24Mbps 15.01Mbps
au 12.86Mbps 7.46Mbps

 この駅を過ぎてもまだホームには人が多く、通信速度は渋谷と同じような傾向に。結果的には、ソフトバンクが連勝する形となった。

11時20分、五反田駅

  下り 上り
ソフトバンク 37.19Mbps 14.14Mbps
au 8.91Mbps 5.54Mbps

 ようやくホームから人が空きはじめる。また、高架上のホームが大通りに面して開けているせいか、ソフトバンクは3回の測定中に、下りで全テスト中最速の53.62Mbpsを記録した。逆にauは速度を落とす結果となり、アンテナの分布が薄い印象だ。

11時30分、大崎駅

  下り 上り
ソフトバンク 23.26Mbps 14.61Mbps
au 14.51Mbps 6.96Mbps

 auの下り速度はここ数駅、安定はしているものの15Mpbs以下なのに対し、ソフトバンクは前駅に引き続いて20Mbps超えを達成。auを圧倒する結果となっている。

11時40分、品川駅

iPad Air Speed Test
  下り 上り
ソフトバンク 16.79Mbps 11.29Mbps
au 9.31Mbps 4.75Mbps

 渋谷駅に匹敵するほどホームが混み入ったせいか、両キャリアとも通信速度が低下。特に、auは下りで10Mbpsを下回っている。

11時50分、田町駅

  下り 上り
ソフトバンク 17.28Mbps 11.40Mbps
au 11.00Mbps 8.50Mbps

 品川駅よりホームの混み具合は大幅に改善したが、通信速度はあまり戻らず。品川―田町間はアンテナ分布が両キャリアとも薄い印象だ。

12時、浜松町

  下り 上り
ソフトバンク 21.56Mbps 13.44Mbps
au 17.42Mbps 12.61Mbps

 東京モノレールへの乗換駅ということもあり、ホームは混雑したが、通信速度は逆に改善している。

12時10分、新橋駅

  下り 上り
ソフトバンク 16.61Mbps 10.15Mbps
au 8.78Mbps 7.83Mbps

 東京メトロや都営地下鉄、ゆりかもめが乗り入れる主要駅だけあって、ホームはかなり混雑している。そのせいか、auは品川駅に引き続いて下り10Mbpsを下回る結果となった。

12時20分、有楽町駅

iPad Air Speed Test

 

  下り 上り
ソフトバンク 12.82Mbps 10.43Mbps
au 9.63Mbps 5.53Mbps

 ビジネス街の中心に位置するだけあり、ホームは新橋駅に引き続いての混雑。auの上りが5Mbps台まで低下。そのほかはなんとか持ちこたえている。

12時30分、東京駅

iPad Air Speed Test
  下り 上り
ソフトバンク 11.48Mbps 10.46Mbps
au 20.78Mbps 13.03Mbps

 首都圏最大クラスのターミナル駅だが、電車が発車すると意外とホームはガラガラになる。ここで、auが下り速度で11駅ぶりにソフトバンクを上回った。やはり、auは人ごみに弱いのだろうか? 混雑していると、いわゆる“パケ詰まり”を起こすのかも?

13時15分、神田駅

  下り 上り
ソフトバンク 15.21Mbps 10.74Mbps
au 11.09Mbps 6.74Mbps

 東京駅よりもホームに人が多い印象。auの通信速度が再び低下し、ソフトバンクが逆転勝利している。

13時25分、秋葉原駅

iPad Air Speed Test
  下り 上り
ソフトバンク 21.81Mbps 15.30Mbps
au 16.94Mbps 11.72Mbps

 ホームは神田駅に引き続いての混み具合だが、通信速度は両キャリアとも向上。ソフトバンクは下りで浜松町以来の20Mbps超え復帰。

13時35分、御徒町駅

  下り 上り
ソフトバンク 17.86Mbps 12.66Mbps
au 16.46Mbps 9.35Mbps

 ホームの混雑状況は改善されたが、ITの街(秋葉原)を過ぎたせいか通信速度が両キャリアともやや低下。ただ、両者の差は少ない。

13時45分、上野駅

  下り 上り
ソフトバンク 18.76Mbps 13.58Mbps
au 9.84Mbps 3.94Mbps

 平均値こそ平凡だが、ソフトバンクは3回の測定中に、上りで全テスト中最速の20.81Mbpsを記録した。

13時55分、鶯谷駅

  下り 上り
ソフトバンク 16.92Mbps 10.44Mbps
au 10.71Mbps 7.10Mbps

 この駅以降、池袋駅まで電車からもホームからも人が激減する。auの通信速度がやや改善し、ソフトバンクとの差がやや詰まった。

14時5分、日暮里駅

  下り 上り
ソフトバンク 16.36Mbps 12.59Mbps
au 12.07Mbps 7.44Mbps

 auの通信速度がさらに向上。以降は下り12Mbps以上をコンスタントに記録する。

14時15分、西日暮里駅

  下り 上り
ソフトバンク 16.02Mbps 10.67Mbps
au 13.13Mbps 7.52Mbps

 日暮里とほぼ同じ結果だが、ソフトバンクがやや低下、逆にauはやや向上した。

14時25分、田端駅

  下り 上り
ソフトバンク 20.37Mbps 11.72Mbps
au 15.81Mbps 13.62Mbps

 一時的にホームに人が増えたが、通信速度は両キャリアとも向上し、ソフトバンクが下り20Mbpsを超える。

14時35分、駒込駅

  下り 上り
ソフトバンク 13.47Mbps 9.47Mbps
au 12.53Mbps 10.47Mbps

 ホームから人が少なくなるが、通信速度の傾向は低下し田端以前に戻る。

14時45分、巣鴨駅

iPad Air Speed Test
  下り 上り
ソフトバンク 31.46Mbps 14.45Mbps
au 18.69Mbps 9.53Mbps

 ソフトバンクの下り平均速度は五反田以来の30Mbps超えを果たした。

15時05分、大塚駅

  下り 上り
ソフトバンク 17.73Mbps 15.13Mbps
au 9.85Mbps 7.88Mbps

 巣鴨駅で向上していた両キャリアの通信速度が再び低下し、auは下り速度が10Mbpsを切る結果となった。

15時15分、池袋駅

iPad Air Speed Test
  下り 上り
ソフトバンク 14.79Mbps 14.18Mbps
au 11.46Mbps 8.14Mbps

 ホームは秋葉原駅以来の混雑状況となったが、通信速度に大きな変化はない。auはむしろ下り上りともに速度が改善した。混雑を見越したアンテナ整備が行なわれているのかも。

15時25分、目白駅

  下り 上り
ソフトバンク 26.70Mbps 14.99Mbps
au 15.63Mbps 11.85Mbps

 両キャリアとも通信速度が向上し、ソフトバンクは下り20Mbps超え。

15時35分、高田馬場駅

  下り 上り
ソフトバンク 28.97Mbps 14.28Mbps
au 17.31Mbps 10.00Mbps

 両キャリアとも下り速度で目黒駅をさらに上回る結果となった。特に、ソフトバンクの上り平均速度は、巣鴨駅以降は14Mbps以上と高い数値で安定している。

15時45分、新大久保駅

  下り 上り
ソフトバンク 6.29Mbps 9.82Mbps
au 35.05Mbps 11.96Mbps

 新宿駅に近づくにつれ、ソフトバンクとauの位置関係が逆転。特にauは下りで全テスト中で唯一の平均30Mbps超えを達成した。


 山手線を一週したところで、全駅の測定結果の平均値を算出してみた。

  下り 上り
ソフトバンク 19.36Mbps 12.65Mbps
au 15.04Mbps 8.83Mbps

 平均では、ソフトバンクがauを上回る形となった。
 各駅の計測結果を比較しても、下りでソフトバンクが25駅、auは4駅の勝利、上りではソフトバンク24駅、auが5駅の勝利となっている。auはビル陰などでも電波が届く“800MHz”帯の電波を売りにしているが、駅のホームのような場所ではその強みがあまり出ていないのかもしれない。ただ、数値的には両キャリアが肉薄している駅も多く、数字で見るほどの差は感じられなかった。
 ちなみに、今回の計測ではソフトバンク・auともに全駅でLTEでの接続が可能だった。将来的にはソフトバンクのプラチナLTEもスタートすることになっており、両キャリアともより一層の電波改善に期待したいところだ。

 この結果は、冒頭に記載した条件によるものです。両キャリアとも常に通信状況の改善は行なっているはずで、後日計測すれば違った結果になる可能性もあります。

(※2013/11/16 14:00訂正 初出時、最終結果の勝利駅数を数え間違えていたため、修正いたしました。)


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