週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Mavericksインストール:なにがなんでも旧OSに戻したい場合の対処方法|Mac

2013年11月09日 18時30分更新

 みなさん、こんばんは。MacPeople編集部、元編集長の吉田でございます。短期集中連載の17回目は、Mavericksをインストールしたものの、どうしても旧OSに戻したいという方に読んでもらいたい内容です。

 OS X Lion以降は、OSのインストーラーがApp Storeで提供されており、旧OS上でインストーラーを起動して作業を進める必要があります。Lionではインストール用の起動可能なUSBメモリーが提供されていたので、ここから起動してLionを再インストールできました。しかし、Mountain LionやMavericksではインストーラーアプリしか用意されていないので、この方法が使えません。

OldOSInstall

 前回も紹介しましたが、Mavericks上でMountain Lionのインストーラーを起動すると図のように拒絶されます。つまり、Mavericksのインストール後にMountain Lionに戻る方法がないのです。そこで覚えておきたいのが、以下の3つの方法です。

Time Machineバックアップから復元

oldosreinstall

 旧OSのころからTime Machineで起動ディスクをバックアップしていた場合は、旧OSへの復帰は簡単です。マシンを「command」+「R」キーを押しながら起動して「OS Xユーティリティ」を起動し、「Time Machineバックアップから復元」を選べばOKです。

oldosreinstall

 これまでのバックアップ履歴がリストアップされたら、戻したい日時のバックアップを選びましょう。図のように、バックアップデータにはOSのバージョンやビル番号まで表示されます。この方法で復元した場合、Mavericksをインストールしてから作成や取り込んだデータなどは引き継げませんが、OSのバージョンを乗り越えたダウングレードが可能なのです。

起動可能なインストーラーを作成

 Mountain Lionのインストーラーを持っている場合は、このインストーラーに含まれるイメージファイルから起動可能なインストールメディアを作成できます。

oldosreinstall

 インストーラーのアイコンを右クリックしてパッケージの中を開きましょう。

oldosreinstall

 パッケージを開いたら、図の階層までたどり着いてください。

oldosreinstall

 「InstallESD.dmg」を右クリックして「ディスクユーティリティ」で開きます。

oldosreinstall

 あとは、「ディスクユーティリティ」で「InstallESD.dmg」のボリュームをFinderにマウントさせたあと、復元機能を使ってDVDやSDカード、USBメモリーに書き込めばOKです。USBメモリーに入れるのが起動が速いので最もお勧めです。

 ここで注意したいのは、ソース元に設定するのはイメージファイル(InstallESD.dmg)ではなく、このイメージファイルをFinderにマウントしたボリューム(Mac OS X Install ESD)を指定することです。さらに、復元先のボリュームもUSBメモリーなどのメディアそのもの(7.74GB ELECOM MF-HMU)ではなく、その中に作られたパーティション(Untitled)を選んでください。

 また、復元先のボリュームは、パーティション形式を「GUIDパーティションテーブル」、フォーマット形式を「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」にしておきましょう。作業が完了したら、復元先のUSBメモリーなどからMacを起動して、Mountain Lionをインストールできます。

 ただし、最初からMavericksがインストールされているマシンは、このUBSメモリーから起動できません。また、Mavericksのインストーラーからは、ここで説明した方法でコピーしても起動可能なインストーラーディスクは作成できません。

インターネット復元機能を使って再インストール

 Time Machineでバックアップなんてとってないし、Mountain Lionのインストーラーもどこかにいってしまったという場合でも大丈夫。Lion以降がプリインストールされたマシンが備えるインターネット復元機能を使えば、各マシンの工場出荷時のOSに戻すことが可能です。

oldosreinstall

 まずはマシンを「command」+「option」+「R」キーで起動します。すると地球のマークが現れるのでそのまま待ちましょう。なお、この機能を使う場合は、マシンがインターネットに接続されている必要があります。

oldosreinstall

 マシンの起動が完了すると「OS Xユーティリティ」が起動するので、「OS Xを再インストール」を選べばOKです。と

 さて、MacPeople 12月号は、OS X Mavericksだけでなんと150ページ超もの特集記事を気合いだけで作り上げました。Mavericksのインストーラーから起動可能なインストールディスクを作る方法も紹介しています。とにかく、MacPeople編集部が全身全霊をかけて制作した渾身の1冊です。これさえ買えば、Mavericksを乗りこなせるはずです。

12月号はMavericks超特大号
MacPeople12月号
Amazonで購入は表紙をクリック

【MacPeopleデジタル版をNewsstandでも配信中!】
1ヵ月の定期購読なら最新号が600円で読めます

Newsstand 電子雑誌をダウンロード

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります