サンディスクは11月8日、世界最大容量256GBの高速コンパクトフラッシュ『サンディスク エクストリームプロ』を発表した。また、『サンディスク エクストリーム』や『サンディスク ウルトラ』など、サンディスクのコンパクトフラッシュ全シリーズで転送速度の向上や大容量モデルの追加も発表された。
近年、デジタル一眼レフカメラなどは高画素化が進むとともに、4K動画の撮影環境が急速に整いつつあることから、メモリーカードの大容量化および高速化のニーズが急速に高まっているという。そういったニーズを受け登場したのが、今回発表された『サンディスク エクストリームプロ コンパクトフラッシュ』の新モデルだ。
↑プロ用のデジタル一眼レフカメラや中判カメラは、年々画素数が高まり、記録容量が増えている。
↑4K動画の撮影では、より高速かつ大容量のメモリーカードが必要となる。
エクストリームプロシリーズは、プロカメラマンの利用を前提とした、高品質設計が特徴のメモリーカードで、今回発表された新製品は、容量が256GBとコンパクトフラッシュとして世界最大容量を実現。たとえば、容量32GBのコンパクトフラッシュでは、4K動画を8分ほどしか撮影できないのに対し、256GBなら約64分の撮影が可能となる。
データ転送速度も非常に高速となっている。インターフェースは“UDMAモード7”に対応し、読み出し毎秒160MB、書き込み最大毎秒140MBに達する。従来モデルの128GBモデルでは、読み出し/書き込みとも毎秒100MBとなっていたが、そちらと比べても、大幅に高速化されていることがわかる。また、動画記録規格『VPG-65』にも対応しており、4K動画の撮影に最低限必要となる、毎秒65MB(520Mbps)の持続的映像記録が保証されている。
↑新たに発表された、容量256GBのコンパクトフラッシュ『サンディスク エクストリームプロ』。世界最大容量で、4K動画の撮影にも対応する高速な転送速度が特徴。
↑キヤノンの『1DX』や『7D』など、キヤノン製デジタル一眼レフカメラを中心に256GBモデルとの互換性が確認されている。
合わせて、容量16GB、32GB、64GB、128GBの既存モデルもリニューアルされ、読み出し速度は256GBモデルと同じ毎秒160GB、書き込み速度は256GBモデルよりも高速な毎秒150MBへと高速化されることも発表された。これらも、インターフェースはUDMAモード7対応、動画記録規格VPG-65に対応する。このような、大容量化かつ転送速度の高速化によって、エクストリームプロ コンパクトフラッシュはシネマレベルの4K動画撮影に必要となる要件を完全に満たすとしている。
↑エクストリームプロシリーズは、256GB以外の容量も速度が向上。従来モデルの最大毎秒100MBから大幅な高速化が実現された。
さらに、エクストリームプロ以外のコンパクトフラッシュシリーズもすべて高速化されるとともに、大容量モデルが追加される。
『エクストリーム』シリーズは、書き込み速度は従来同様最大毎秒60MBとなるが、読み出し速度が従来の毎秒60MBから毎秒120MBへと高速化される(8GBモデルは読み出し/書き込みとも毎秒60MBのまま)。容量は、8GB、16GB、32GB64GBに加え、128GBモデルが新たに追加される。インターフェースはUDMAモード7対応(8GBモデルはUDMA)、動画記録規格はVPG-20に対応。
↑『エクストリーム』シリーズも速度が向上し、読み出し速度が従来モデルの2倍に高速化された。
↑さらに、128GBモデルも追加となる。
『ウルトラ』シリーズは、従来の読み出し/書き込みとも毎秒30MBから、毎秒50MBへと高速化される。容量は4GB、8GB、16GBと、こちらは従来同様となる。
↑『ウルトラ』シリーズも、速度が毎秒50MBに高速化される。容量は従来と同じ展開となる。
これら、最新のコンパクトフラッシュシリーズは、すべて12月より出荷開始となる予定。保証期間は全シリーズとも無期限となっているため、安心して利用できる。また、エクストリームプロおよびエクストリームには、データ復旧ソフト『レスキュープロ・デラックス』の1年間無料利用権も付属する。価格はすべてオープン価格で、実売予想価格は表にまとめたとおりとなる。
↑新製品全ラインナップ。全シリーズ高速化が実現され、上位モデルは大容量の製品を追加。すべて無期限保証となる。
予想実売価格一覧
エクストリームプロ | エクストリーム | ウルトラ | |
256GB | 14万8000円 | ||
128GB | 8万9800円 | 7万2800円 | |
64GB | 5万4800円 | 4万2800円 | |
32GB | 3万8800円 | 2万4800円 | |
16GB | 2万4800円 | 1万4800円 | 1万800円 |
8GB | 9880円 | 7480円 | |
4GB | 5280円 |
↑発表会にはアッキーナこと南明奈さんも参加。カート好きということで呼ばれたそうだが、写真にも興味があり、ロケ先でも積極的に写真を撮影しているそう。発表会でも実際に撮影した写真が披露されたが、なかなかの腕前だった。
今回、新しいエクストリームプロの16GBモデルを試用できたので、USB 3.0対応のUSBメモリーカードリーダーを利用して速度を計測してみたところ、リード毎秒103MBライト毎秒90MBと、非常に高速な速度が確認された。メモリーカードリーダーを利用した状態でこれだけの速度が発揮されるなら、対応機器ではより高速なアクセスが可能だろう。これなら4K動画の撮影もまったく問題なさそうだ。
↑メモリーカードリーダー経由でも、リード毎秒103MB、ライト毎秒90MBと、圧倒的な速度を記録。プロ向けデジ一眼や4Kビデオカメラに最適と言えそうだ。
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