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『RADEON R9 290』は5万円半ばならアリなハイエンドGPUだった

2013年11月04日 19時10分更新

 AMDの新しいハイエンドGPU『RADEON R9 290』発表され、国内での価格が発表された。リファレンス準拠のモデルで実売5万5000円前後と、GeForce GTX TITANやRADEON R9 290Xといった超ハイエンド製品とは違う、ユーザーにとっては“現実的な”ハイエンド機の位置づけとなっている。価格と性能からみて、ライバルはGeForce GTX780だ。

RADEON R9 290
製品名 RADEON R9 290 RADEON R9 290X RADEON R9 280X RADEON HD7970
GHz Edition
製造プロセス 28nm 28nm 28nm 28nm
SP数 2560基 2816基 2048基 2048基
コアクロック 最大947MHz 最大1GHz 最大1GHz 1GHz(最大1.05GHz)
メモリー 4GB GDDR5/5GHz相当 4GB GDDR5/5GHz相当 3GB GDDR5/6GHz相当 3GB GDDR5/6GHz相当
補助電源 8+6ピン 8+6ピン 8+6ピン 8+6ピン

 

RADEON R9 290

※検証環境は、CPU:Core i5-4670K(3.4GHz)、マザーボード:ASUS『Z87 GRYPHON』(Intel Z87)、メモリー:PC12800 DDR3 8GB×4、ストレージ:インテル『SSD 335 240GB』、電源ユニット:850W(80PLUS GOLD)、OS:Windows8.1 Pro(64ビット)、ドライバー:Catalyst 13.11 BetaV8(R9 290)Catalyst 13.11 Beta V5(R9 290X、HD7970 GHz)、GeForce 326.80 beta(GTX780、GTX TITAN)

●R9 290Xとの差が少なくTITANに迫る

RADEON R9 290
RADEON R9 290

 RADEONのスコアーが伸びやすい3DMarkとはいえ、R9 290がTITANと同等以上の性能を発揮するという驚きの結果に。実ゲームでもR9 290Xとの傾向と同じで、勝ったり負けたりとほぼ互角の性能だった。

●弱点はやっぱり消費電力

RADEON R9 290

 R9 290Xのベンチマーク時にも指摘したが、消費電力が300ワットを越えているのは痛いところ。GTX780から17ワット、TITANから10ワットアップしているのは性能差を考えるときびしい。

●ハイエンドGPU狙いならアリの価格性能
 当初R9 290の希望実売価格は399ドルとされていが、現状では5万5000円前後となっている。GTX780は現在7万円前後だが、既報通り『GeForce GTX780Ti』を11月にローンチすると発表している(関連記事)。海外では、このGTX780Tiを699ドルで販売し、これに伴いGTX780を499ドル、GTX770を399ドルに価格改定するというリリースも発表されている。このままNVIDIAが黙っているとは思えず、日本国内でもGTX780はR9 290より価格を下げる可能性はあるが、現時点でGTX780よりも安くて性能が高く、ハイエンド製品としては(消費電力を除けば)魅力的な製品となっている。

■関連サイト
AMD

【週刊アスキー 2013年 12/12号はこちら!】

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