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Mozilla Festival in Tokyoでユニークな研究・開発の成果を公開

2013年09月30日 08時30分更新

 9月15日、東京都港区にあるSHIBAURA HOUSEで『Mozilla Festival in Tokyo』が開催されました

 Mozilla Japan主催のこのイベントは、Mozillaや関係する企業や研究者たちが研究・開発の成果を共有するために開催されるもの。Firefox OS向けのツールやHTML5で制作されたアプリケーション、3Dプリンターによるオープン環境でのものづくりなど、先進的な技術に触れられるイベントです。
 なお、今回は週刊アスキーの人気連載『花のアンドロイド学園』のイラストを提供。Mozillaが提供しているコンテンツ制作ツール「Popcorn maker」で、『花ドロ』のキャラクターをところ狭しと活躍させられるのです! さっそく「Popcorn maker」の紹介ブースを覗いてみました。
 

Mozilla Festival in Tokyo

↑「Popcorn maker」を展示しているブースでは、さっそく来客者がコンテンツの作成を試している様子。画面には、花ドロのサバサバ活発娘「桃園シイナ」と二頭身化した「唯 花」「柊 幸」「a部コーチ」の姿が……。

 

Mozilla Festival in Tokyo

↑「Popcorn maker」は、ブラウザーでアニメーションなどを作成できるツール。画面下部にあるタイムラインで、手軽に編集をできるのが特徴的。

 

Mozilla Festival in Tokyo

↑画像データの挿入画面。花ドロのキャラクターが盛り沢山で目移りしちゃう!


 Popcorn maker展示ブースでは、開場後、すぐに「花ドロ、いつも見てます!」という高校生の二人組が来客。イベントのデモ用コンテンツをベースに編集作業をしていました。
 Popcorn makerのデモ用コンテンツをひと通り眺めたのち、ブースを回ってみました。ここでは、中でも気になったブースの情報を紹介しましょう。

 まず、出くわしたのが『Prant de Interface』。植物や樹木といった自然物と、デジタルファブリケーションやウェブを組み合わせルことで、新しい在り方を考えるそうです。

 

Mozilla Festival in Tokyo

↑植物にセンサーを取り付けることで、植物を道具として利用する可能性を探る『Prant de Interface』ブース。植物にソーラー発電モジュールを取り付け、日光の向く性質を利用すれば効率よく発電できるのでは? と話していた。


 さらに会場を眺めていると、撮影した映像をマンガ風にアレンジして表示する『html5j』ブースに遭遇。スタッフが製作した「マンガテレビ」のデモを実施していました。

 

Mozilla Festival in Tokyo
Mozilla Festival in Tokyo

↑映像を表示できるだけではなく、音声入力も備えており、画面下部に対象者の音声をテキストで表示できる。また、特定の用語を話すと、画面上に擬音を表示される。


 また、ものづくりの過程を記録/共有/再生する次世代ファブ基盤として、ユニークなシステムを展示していたのが『favnavi』です。事前に写した写真を、机の上にプロジェクターで実寸大に投影。その映像を見ながら組み立てることで、予備知識がなくても製品を組み立てられます。

 

Mozilla Festival in Tokyo
Mozilla Festival in Tokyo

↑テーブルに製作過程の映像を実寸大で投影。その映像をマネして製品を作ることができる『favnavi』のシステム。

 

Mozilla Festival in Tokyo

↑映像が占める通りに、部品を組み立てる。実際に利用してみると、手が2本生えてきたような不思議な気分になる。

 

Mozilla Festival in Tokyo
Mozilla Festival in Tokyo

↑作っていた製品の説明書。製作の過程が3ステップでしか載っていない。完成まで四苦八苦するのは目に見えている。『favnavi』なら、効率よく作成ができる。


 写真だけではカバーしきれない部分など課題はあるものの、伝統工芸など、いわゆる職人技と呼ばれるような技術も記録して伝えることができるのではないかと担当者は語りました。
 会場内で大きなラジコン飛行機のようなものが置いてあり、ひと際目立っていたのは『OpenStreetMap Foundation Japan』と『OpenRelief』のコラボブース。フリーの地図情報の提供と、災害時の救助活動をを支援する無人飛行機の開発目指しており、展示されていいたのはそのための試作機だそうです。
 

Mozilla Festival in Tokyo

↑展示されていたのは試作2号機。従来は滑走路を必要としていたが、試作2号機ではカタパルトを使う方式に変更。ごく狭いスペースでも離陸できるという。

 

Mozilla Festival in Tokyo

↑無人撮影機は地図データをもとに飛行ルートを決定する仕組み。OpenStreetMap Foundation Japanが提供している地図は、Google Mapなどとは異なり、高度情報も含まれている。そのため、航空機にも利用が可能だ。

 

Mozilla Festival in Tokyo

↑無人撮影機の映像をPCで確認ができる仕組み。災害地の被害状況や取り残された人などの情報をすばやく伝え、救助活動を支援するという。

 

Mozilla Festival in Tokyo

↑約250万円するという海外製の無人撮影機。機体が非常に軽く、離陸には滑走路やカタパルトなども必要ない。しかも飛行時間は約1時間と破格の仕様。


 ほかにも、会場にはさまざまな研究・開発されたシステムが展示され、来場したお客さんはもちろん、出店している団体同士でも交流が生まれ、和気あいあいとした雰囲気のイベントでした。

 

Mozilla Festival in Tokyo
Mozilla Festival in Tokyo

↑会場は4つのフロアに分かれており、どのいフロアも、好奇心旺盛な来場者で賑わっていた。


関連サイト
Mozilla Festival in Tokyo
 

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