週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

『Firefox』OS搭載端末5種類を開発中 MozillaとFoxconn:COMPUTEX 2013

2013年06月03日 21時28分更新

『COMPUTEX TAIPEI 2013』開催前日の6月3日、台北グランドハイアットホテルにて、MozillaとFoxconnが、携帯端末やタブレットPC向け新OS『Firefox OS』に関する共同記者会見を開催した。Mozillaからアジア地区のCEO宮力氏、Foxconnからはジェネラルマネージャー劉揚偉氏の2人が出席して行なわれた。

COMPUTEX2013_Firefox
↑記者会見でガッチリ握手するFoxconn劉氏(左)とMozilla宮氏(右)。

 Foxconnの劉氏は「Firefox OSがHTML5に準拠しているため、我々が以前から進めている“八屏一網一雲”(スマートフォン、タブレットPC、ノートPC、オールインワンPC、ポータブルTV、スマートTV、電子ホワイトボード、LEDモニターの8つの端末のクラウド・コンピューティングサービス)が実現可能であり、コラボレーションすることになった」と今回、Firefox OS端末の登場に向けて、両者が手を結ぶことになった簡単な経緯が説明された。

 

COMPUTEX2013_Firefox
↑端末やOSについての質問には、Mozillaの宮氏が答えていた。

 Mozillaの宮氏は、FirefoxOSの目指すところについて、「HTML5でウェブAPPだけを開発すれば、すべてのプラットフォームに共通したオープンなウェブ環境をつくれるようにすること」と話した。

 続いて、記者からの質問で「現在開発中の端末はいくつかあるか?」と聞かれると、現在スマートフォン3台とタブレットPC2台の合計5台の端末を開発中であること。また、開発には、多くの企業から声をかけてもらっており、Foxconn以外の企業とも行なっていきたい」と宮氏は答えた。

COMPUTEX2013_Firefox
↑端末会社、通信会社、アプリケーション提供会社など、すでに手を結んでいる会社を発表。日本からはKDDIが参加している。

 また、記者から「今回の動きはFoxconnがMozillaを買収する第一歩なのでしょうか?」という質問に対して、Foxconnの劉氏は「そういった計画はない。我々は製造メーカーであり、Foxconnブランドのプロダクトをこれからも発売する予定はなく、あくまでソリューションを提供していく予定である。皆さんの業界では、スマートフォンやタブレットPCに注目が集まっていますが、私達は、2つ以外にもPC、スマートTVなどをはじめとした合計8つのデバイスを共通のプラットフォーム化していく計画があり、その計画を実行するのに最も適しているのが、FirefoxOSだったということだ」と話し、FoxconnによるMozilla買収の可能性を否定した。

COMPUTEX2013_Firefox
↑この日の共同記者会見でお披露目された『FirefoxOS』を搭載した3つのスマートフォンと2つのタブレットPC。

 既存のiOSやAndroidと比較して“Firefox”OSの優れている点について聞かれると、「アプリケーションの開発者は、端末ごとの開発を行なう必要はなく、HMTL5でアプリケーションを開発するだけで済むのが、最も優れているところだろう」と答えた。

COMPUTEX2013_Firefox
↑スマートフォンは3台のうち、ZTEとALCATELの2社が明かされていた。
COMPUTEX2013_Firefox
↑タブレットPCは2台とも、発売元の会社は不明。端末を触ることはできず、端末ではデモムービーが流されているだけだった。

■関連サイト
Mozilla
Foxconn

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります