Surface 2発表の興奮から一夜明けたものの、LTE版Surface 2の計画など、新情報も相次いでいます。
このあたりでいったん落ち着いて、Surface 2の主な新機能や日本での展開について予想してみたいと思います。
↑Surface 2は日本で発売されるのか? |
■Surface 2の新機能を動画でまとめて確認
Surface 2についてマイクロソフトはCM動画を公開し、新機能を余すところなく紹介しています。Surface 2の概要をつかむには、これを見るのが手っ取り早いでしょう。
“Surface 2 & Surface Pro 2”CM動画
↑キックスタンド上のWindowsロゴはなくなり、代わりにSurfaceのロゴが配置された。 |
↑新色のなかでも印象的なパープル色のタイプカバー2。 |
↑Surface Pro 2の処理性能を生かしてPhotoshopも快適に使えることをアピール。 |
↑キーボードにオプションのワイヤレスアダプターを接続。Bluetoothキーボードとして使えるようになる。 |
↑2段階のキックスタンド。机の上で使うには従来どおりの角度が便利。 |
↑膝の上で使うときは、より寝かせることができる。 |
↑バックライト内蔵のタッチカバー2。普段は消灯している。 |
↑近接センサーにより、手を近づけると自動的にバックライトがONになることに注目。 |
↑フロントカメラが350万画素に強化。Windows8.1標準搭載のSkypeにも便利。 |
↑Surface 2もフルHDになり、写真を高精細に楽しめる。 |
■Surface 2発表会で何が“発表されなかった”のか?
Surface 2とSurface Pro 2の発表は事前の予想どおりとも言えるもので、冷静に振り返ってみると、端末ラインアップに関する大きなサプライズはなかったと言えます。
特に期待されていたのは、7~8インチの小型版Surfaceでした。というのも、マイクロソフトはWindows8.1から小型タブレットに注力すると見られており、すでに日本でも発売済みのエイサー『Iconia W3』や、IFA2013で発表された東芝『Encore』が知られています。
このことから、最新Atomプラットフォーム“Bay Trail”を採用した“Surface Mini”といった端末が発表されるのではないかという期待がありましたが、特に言及はありませんでした。
■LTE版はどうなる?
一方、面白いのはLTE対応です。発表会後、Panos Panay氏はLTE版を2014年の早い時期にリリースすることについて言及しています。
発表会からわずか数時間後にこのような投稿ができるならば、なぜ発表会で一緒に発表しなかったのか、という疑問が湧いてきます。同時に気になるのが、以前からSurfaceシリーズへの参入をほのめかしていたQualcommの存在です。
これらの経緯から考えると、2014年に登場するLTE版Surface 2は、Qualcommのチップセットを搭載する可能性も考えられます。QualcommといえばLTEモデムに定評があることから、世界各国のLTE周波数に対応したマルチバンド仕様となることも期待できます。
■Surface Pro 2の最上位モデルは約18万円
価格について、Surface 2は32GB版が449ドル、64GB版が549ドルとなっています。どちらも同容量のiPadに比べて150ドルずつ安い価格です。ただ、純粋な空き容量という意味で、Windows RTタブレットはOSのシステムファイルが占める容量により目減りするため、大幅に安いという印象はありません。
Surface Pro 2は、4GBメモリー・64GB SSDの最小構成で899ドル。普通のタブレットとして考えれば高いと言わざるを得ない価格です。しかし2-in-1型PCの相場で考えれば、標準的な価格と言えるのではないでしょうか。
ただ、8GBメモリー・512GB SSDの最上位構成は1799ドルに設定されており、PCとして考えても、プレミアムクラスの価格帯となっています。キーボードやアクセサリー品を同時購入すれば、20万円を超える可能性もあります。
■日本での発売は未定
9月24日には、日本マイクロソフトがSurface RTとSurface Proについて最大1万円の値下げを発表しました。この値下げに関して、Surface 2発表との関連性は言及されていないものの、新モデル投入による在庫処分と見て間違いなさそうです。
とはいえ、Surface 2およびSurface Pro 2はプロセッサーの世代交代を伴う後継機となっており、この状況下で“旧モデル”を売っていくことは相当に厳しいとも考えられます。はたして日本におけるSurface 2の発売予定はどうなっているのでしょうか?
この点を日本マイクロソフトに問い合わせたところ、「日本での発売について、発表会では言及していない」(日本マイクロソフト広報)との回答にとどまりました。また、日本におけるSurfaceの公式Twitterアカウントでも、「発表できるタイミングになったところで改めてお知らせする」と表明しています。
Surface新製品の日本での発売については、発表できるタイミングになりましたら、当アカウントよりあらためてお知らせいたします。お楽しみに! #SurfaceJP
— Surface Japan (@SurfaceJP) September 24, 2013
また、今回のSurface 2発表会はニューヨークで行なわれましたが、日本のメディアには参加枠がなく、取材NGとなっていました。この点についても「参加者は発売地域のメディアに限らせていただいた」(同)と事情を説明しています。
結果的には“ただし日本を除く”状態となったものの、日本マイクロソフト社内の空気からは、日本が意図的に外されたわけでないとのニュアンスも感じます。実際に前モデルの発売時には、Officeのライセンス等を日本市場向けにカスタマイズした上で投入されました。今回も日本市場への対応準備が整ったところで、改めて発表されるものと思われます。
山口健太さんのオフィシャルサイト
ななふぉ
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