IFA2013のLGブースでは、大画面テレビやタブレット『G Pad 8.3』、スマホ『G2』など、多数の新製品が展示されました。そのなかでも目立っていたのがアスペクト比21:9の超ワイドディスプレーや、最新の小型軽量ノートPCです。
■超高解像度2560×1440ドット画面の薄型軽量ノートPC『13Z935』
クラムシェル型のノートPCとしては、13.3インチで2560×1440ドット(QHD)という超高解像度のIPSディスプレーを採用した『13Z935』が展示されていました。
↑2560×1440ドットの超高解像度ディスプレーを搭載した『13Z935』。 |
第4世代Coreプロセッサーを搭載し、展示機のCPUはCore i5-4200Uでした。また、最大8GBのメモリー、256GBのSSDを搭載可能とするなど、基本性能も高くなっているにも関わらず、本体は厚さ13.6mm、重さは1.15kgという薄型軽量を実現しています。
側面にはUSBや標準サイズのHDMI出力に加え、変換アダプターを介して有線LANを接続可能とするなど、ライバルであるサムスンのUltrabookにも匹敵する拡張性を実現しています。
↑薄型だが、HDMIや変換アダプターによる有線LANといったインターフェースをしっかり搭載。 |
2014年に発売予定で、価格は構成により1000ユーロ以上となる予定です。
■ワンタッチで変形するコンバーチブルAtom機『H160』
Atomプロセッサー搭載のタブレットとして、『H160』が展示されていました。タブレットとしてもノートPCとしても使えるコンバーチブル機構が特徴です。
↑ノートPC状態ではキーボード一体型のAtom機として使える。 |
タブレットからノートPCに変形する際には、サイドのボタンをワンプッシュするだけ。逆にノートPCからタブレットにするときは、ディスプレーを押さえつけるようにして折りたたむ仕組みになっています。
↑ボタンをワンプッシュするだけでディスプレイが起き上がる機構を採用する。 |
↑折りたたむとタブレットに変形可能。 |
他社の類似機種との違いとして、H160はわずか1.05kgという軽さを実現しているのが特徴。超軽量のキーボード付きAtomタブレットとして、貴重な存在といえます。
米国での価格は999ドル。ヨーロッパでは2014年に発売予定で、価格は700ユーロからとのこと。
■21:9の超ワイドディスプレーを搭載したオールインワンPC
LGは21:9という超ワイドなアスペクト比のディスプレーに力を入れていますが、ついにオールインワン型のPCが登場しました。
↑21:9のディスプレーを搭載したオールインワンPC『V960』。 |
『V960』は、アスペクト比21:9、2560×1080ドットの超ワイドディスプレーを搭載したオールインワン型PC。通常のディスプレーの台座に相当する部分にPC機能を内蔵しています。
↑ディスプレーの台座に相当する部分にPC機能を内蔵する。 |
↑光学ドライブやUSBポートなどのインターフェースも台座部分に備える。 |
広大な画面を描画するために外部グラフィックスとしてNVIDIAのGeForce GT 640Mを搭載しており、パフォーマンス面でも優れているとのこと。
価格は未定ですが、最小構成でも1000ドル以上で、2014年の発売を予定しています。
■2分割表示に対応した21:9の超ワイドディスプレー
ほかにもLGは、21:9の超ワイドなディスプレー製品を多数展示。なかでもおもしろいのは“マルチタスクモニター”と銘打った『EA93』です。
EA93は、画面サイズ29インチ、画面解像度2560×1080ドットの超ワイドディスプレーを搭載。さらに、2つのデバイスを1台のモニターに表示する“デュアルリンクアップ”機能に対応しています。
デモでは、画面を2分割。microUSBポートからディスプレー出力する“SlimPort”を搭載したAndroidスマホの画面を左側に表示しつつ、もう半分の画面にはWindows PCの画面を出力していました。
↑左側にAndroidスマホの画面を、右側にWindows PCの画面を出力するデモ。 |
Windows8の画面プロパティの表示では、1280×1024ドットのモニターと認識した状態となっています。
↑背面に2系統のディスプレーケーブルが入力されていることがわかる。 |
Androidの画面を大きく表示させつつWindows PCで作業を行ないたい、といった場合に最適なディスプレーといえそうです。
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