個人用の3Dプリンターが日本でも発売され始め、モデリングデータの出力サービスが増えるなど、いまは空前の3Dプリンターブーム。2Dで描いていたものを立体で再現できる技術の素晴らしさに、多くの人が期待を抱いていることでしょう。
そこで、今回MacPeople編集部では、ハイクオリティーな業務用3Dプリンターを使って、今秋発売予定のMac Proを作ってみました! まるで本物と間違えてしまいそうなクオリティー。さまざまな角度から撮影した写真を紹介します。
外装カバーを装着した状態の前面。日本に数台しかないという立体造形機「EOSINT P760」、「FORMIGA P100」を使い、「粉末積層造形」という方式で出力しました。
今回材料として使用したのは、「ナイロン12」と呼ばれる粉末のナイロン。そのため、造形直後は写真のように白く仕上がり、よくよく見るとわずかに積層が見えます。
そのため、上から塗装を施しました。下地を塗り、表面を研磨して積層を見えなくなるまで滑らかにし、仕上げ塗装をします。
外装カバーを外した状態。本物に装着されているものに似せた、プロセッサーボードやビデオボードも制作しました。こちらは、2Dのインクジェットプリンターと同じ原理で、立体を造形しながら着色が可能な「石こう積層造形」方式を採用しています。「ZPrinter 650」と呼ばれるマシンです。
薄く敷いた石こう層の上に、ヘッドからインクを吹き付けます。1層を印刷したら、その上に再度石こうの層を重ねる、という作業を繰り返し、積み上げるようにして造形します。
背面のインターフェースパネルや上部カバー、内部に装備されているメモリーも再現。インターフェースパネルは石こう積層造形、上部カバーとメモリーは粉末積層造形方式を採用しています。
現行のMac Proと並べました。現在発表されている情報に基づいて実寸サイズで作りましたので、半分以下の大きさであることがわかります。
MacBook Air 11インチと一緒に。Mac Proの高さは、Airの液晶モニターより少し高いぐらいです。
21.5インチのiMacと一緒に。外付けモニターを設置すると、このようなイメージになります。
Mac miniと一緒に。Mac Proの底面は、Mac miniよりも狭いことがわかります。
iPad Retinaディスプレイモデルと一緒に。高さはほぼ同じぐらいで、Mac Proの直径はiPadの横幅よりも狭いです。
このように、MacPeople 10月号(8月29日発売)の第1特集「驚くべき3Dプリンターの世界」では、今回紹介した「3Dプリンター×Mac Pro」のモデリングから粉末積層造形、石こう積層造形、塗装までのすべての工程を順を追って解説しています。
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ほかにも、3Dプリンターで立体を出力する仕組みや30万円以下で購入できる個人用3Dプリンターの紹介、実際の作り方まで、さまざまな方向から3Dプリンターを紹介しています。読み応えたっぷりですので、ぜひお手に取ってみてください!
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